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世界史だけでなく、どの授業でも模写していたらしい

このところの不調で「今」を書けないから、高校の頃の話をしよう。

高校の世界史はもうめちゃくちゃだった。
世界史が嫌いな人におそらく共通すると思われる、カタカナの名前が覚えられない症候群だ。
アウグスティヌスでつまずいた。

本来、全教科の中でもっとも得意なのは日本史だ。
中学の日本史では3年間失点をしたことがない。
しかし、高校では日本史の先生が嫌いという理由で世界史をとり、結果、テストは毎回19点とかだった。

授業はチンプンカンプンだったので、ひたすら教科書にある肖像画をプリントの裏に模写して遊んでいた。
世界史の先生は内職に非常に厳しく、発見次第、黒板消しを飛ばすような先生だった。

あるとき、ついに模写が見つかる。
夢中で描いていたので先生が近づいていることに気づかなかったのだ。
ふと、少し前から教室が無音であることに気づいて顔をあげると、すぐ前に先生が立っていた。
模写していたプリントを取り上げられ、ひどく怒られると思った瞬間、先生は「みんな、見て。結構似てるぞ」とプリントをみんなに見せたのだ。
「君はずっと模写しててえぇ」と、その日から僕だけ世界史の時間は公認の美術の時間となった。

残念ながら世界史の時に模写したプリントはどこかへ行ってしまったので、倫理の時間に模写した思想家たちの肖像画をお見せしよう。
世界史だけでなく、どの授業でも模写していたらしい。

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■ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749/8/28-1832/3/22)
ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家。

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■マックス・ヴェーバー(1864/4/21-1920/6/14)
ドイツの政治学者・社会学者・経済学者。同じく社会学者・経済学者のアルフレート・ヴェーバーの兄。

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■イマヌエル・カント(1724/4/22-1804/2/12)
プロイセン王国(ドイツ)の哲学者であり、ケーニヒスベルク大学の哲学教授。ドイツ古典主義哲学(ドイツ観念論哲学)の祖。

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■ルネ・デカルト(1596/3/31-1650/2/11)
フランス生まれの哲学者、数学者。合理主義哲学の祖であり、近世哲学の祖として知られる。

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■孫文(1866/11/12日-1925/3/12)
中華民国の政治家、革命家。初代中華民国臨時大総統。中国国民党総理。広東省の客家出身。

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■ジャン=ジャック・ルソー(1712/6/28-1778/7/2)
フランス語圏ジュネーヴ共和国に生まれ、主にフランスで活躍した哲学者、政治哲学者、作曲家。

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■本居宣長(1730/6/21-1801/11/5)
江戸時代の国学者・文献学者・言語学者・医師。名は栄貞。本姓は平氏。通称は、はじめ弥四郎、のち健蔵。

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■誰?

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■だ、誰?

(2021/5/11記)

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