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その人を本当に思うなら

電車のボックス席で前に座った中年の女性を見てビックリした。
のど周りいっぱいにボロボロになったティッシュが張りついている。
おそらく猛暑の中、ティッシュで汗をふいてしまったのだろう。

しかし指摘したところで、すぐ取れるような量ではなかったため、かえって困らせるかもと考えた結果、指摘しないことにしたが、その状態で1時間、目のやり場にも困り、また気まずい思いもした。

その場をただすれ違うだけの、しかも異性から指摘することは、内容によっては嫌がられる場合も多いだけに躊躇するが、最後まで誰からも指摘されなければ、その人からするとただの恥ずかしさにとどまらず、なぜ誰も教えてくれなかったのかという怒りさえ加わりかねない。
その人を本当に思うなら指摘すべきだったのではないのか。

ティッシュをのど一面に張りつけたご婦人のその後を思うと胸が痛む。

まぁ結局、指摘して喜ばれるか否かはその人によるんだろうけど、その見極めがつかない以上、こんなときどうすべきか本当に難しい。
指摘すればいいよ、と誰かが指摘してくれたら楽なのだけれど。

(2014/8/1記)

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