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我々の当たり前が未来の楽しみになってくれるなら

駅からキオスクがどんどん姿を消し、コンビニに置き換わっている。
それどころか、田舎ではコンビニすら入らず完全閉店してしまい、最寄りのコンビニを知らせる貼り紙1枚のみ。
一方、高速道路のサービスエリアでもレストランがどんどん姿を消し、代わってファストフード的なフードコートが勢力を増している。

いたく淋しいが、これも時代の流れなんだろう。
残念ながら、過去から未来へと流れる時間に抗うことはできない。

が、鉄道でいえば、食堂車なんて一時すっかり姿を消していたのに、今や食事そのものを目的に乗車する観光列車全盛の時代が来ている。
移動中に食事を済ませる脇役的装置だったものが、立派に目的化したのだ。
駄菓子屋もまた、本来とは違った存在理由を帯びて、近年ショッピングモールなどに幅広く出店を遂げている。

それを思えば、絶滅寸前のキオスクや高速道路のレストランだって、ゆったりと今を楽しむ空間として将来復活する可能性は十分ある。
我々の当たり前が未来の楽しみになってくれるなら、それでいい。

(2016/9/29記)

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