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超循環型社会

テレビをただなんとなく眺めていたら、ケータイの買取、車の買取、家の買取と、立て続けに買取のCM3本。

大量生産、大量消費で現代日本は経済を回してきた。
単価の下がり続けたモノは深い考えなく買えてしまい、結果、身の回りは不要品であふれかえる。

近世の江戸は古着から古紙、割れた茶碗、台所の灰にいたるまで、ありとあらゆるものがリユースされる超循環型社会だったという。
現代の買取業者も循環させるのは江戸の業者と同じだが、そのサイクルに新品が大量に流れ込んでくる入口を封じなければ、買取品は再生されても人の手に渡るチャンスを失う。
江戸の循環が成り立ったのは、新品がとてつもなく高額だったからだ。

新品メーカーが潤い、買取業者も潤うためには、ケータイも車も家も、新品が度肝を抜かれるほど高性能かつ高額になればいいだけだ。

今後ますます少ない資源と人口で勝負しなければならない日本にはこういう道しかないのにな、と思わせる買取CM3連発だった。

(2017/5/4記)

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