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恋活に疲れた矢先の恋の予感

唐突だけど、最近いいなと思える人に出会った。

少し前までは拗らせている同僚の「恋活しんどい。ある日突然道端で出会った男の子と恋に落ちたい」発言にこの上なく共感したし、下記記事で好きな人がほしい、と嘆いたのに。
恋というものはやはり突然落ちるものなのだろうか。

その人とはアプリで知り合い、1ヶ月ほどメッセージを重ねた。
恋活は疲れ果て、ほぼ休憩していたがFOする理由もなかったので、この1ヶ月間で唯一その人とはやりとりを続けていた。

この人とうまくいかなければしばらく恋人探しはやめようと考えていたし、なぜか良さげな人にも巡り会えず、他の人とマッチすることもなかった。

元々、プロフィール写真の雰囲気が好きで、実はその人が新規入会としておすすめ欄に登場した時からお気に入り登録をしていた。
だけど自分からは何もアクションを起こさなかった。

やがてしばらく経ち、恋活に疲れ始めた頃に彼からいいねが来てマッチングした。
それでも男性の中ではいいねの多い人だったので全く期待せず、いつFOされるのだろうとばかり考えていた。


恋愛において、期待をしたり、先に好きになってしまえば負けだと考えてしまう。
こんな卑屈な考えを持つようになったのは、以前の失恋が大きく影響しているのだと思う。

単に、傷つかないように、傷ついたとしてもその傷を最小限に留められるように、自分を守ろうとしているだけである。

相手のことを一方的に好きになればなるほど、少しでも期待すればするほど、うまくいかなかった時の反動が大きく、立ち直りが遅くなる。

せっかく以前の恋愛に吹っ切れてきたのだから、またすぐに傷つくことはどうしても避けたい。楽しく生きていたい。

だから、期待しない。
ましてやマッチングアプリでの出会いだ。相手も色々な人と並行して進めているだろうから、期待してはいけないのだ。

そんな気持ちのまま、先日その人との初アポに臨んだ。

期待しない、期待しない。
なんならこのアポでおよそ一ヶ月間の楽しいやりとりも、終止符を打つことになるかも。
ダメージをある程度抑えられるよう、そうやってマイナスに考えていた。

だけど結果、その人と一緒に過ごす時間が楽しくて仕方なかったし、色々と意気投合し、9時間も一緒に過ごした。

長時間コースだったけれど、日が暮れるのが早すぎて驚いたほど。
そのくらい、一緒にいる時間が楽しかったし、なんだか自然体でいられた。

相変わらず「期待しない」と心の中で唱え続けながらも。

だけど、彼の話を聞いているうちに、アポの日を相当楽しみにしてくれていたことや、彼も恋活に疲れ、LINE移行後にアプリを消していたことを知った。

ひねくれている私は普段なら、「とはいえ何とでも言えるし真に受けないでおこう」なんて思ってしまう。
でも、ふざけるのが好きという彼が真剣な表情で、自身の気持ちをオープンに話してくれるのを見ていると、とても嘘や表面上の会話とは捉えがたく、疑うのは失礼だと感じた。

他にも、彼は私に色々と嬉しい言葉を紡いでくれる。LINEの会話でもそうだ。
純粋な彼を見ていると、とても良い人だなぁと思えてなんだか愛おしい気持ちになる。

正直まだ期待できないし、好きになるには早い。だけど、好きになれそうではある。

この間まで「好きな人がほしい」と嘆いていた私にとって、久しぶりにこんな気持ちが芽生えたことが、まず嬉しい。たとえ報われないとしても、この気持ちは大切にしたい。

彼と会った日以来、次のデートが楽しみで仕方ないし、何でもない日常が色鮮やかに映っている

あぁ、これだ。こういった感情をしばらく欲していたのだ。

頑固で傷つくのが怖いから、まだ素直に「好き」なんて認められない。あくまで好きになれる可能性があるだけなのだ。
まだこの気持ちにはあえて名前をつけず、胸の奥で大切に温めていよう。

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