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自分の心に素直に

先日、アプリで出会った人とお別れをした。

なんだか大袈裟な表現かもしれないが、FOではなくきちんとさよならの言葉を伝えた。

その人とは2度会ったことがある。
1回目はランチしてから散歩、2回目は半日ドライブをした。

距離感の詰め方が異常に積極的で、会う前からなんとなく彼は私に依存気味である気がした。

我ながら他人の性格を見抜く能力は高い方だと自負している。また、相手が考えているであろうことも大体読めてしまう。
先日読んだ本によると、これらはHSPの特徴なんだとか。

少し心理学的な話になるが、おそらく私はHSP気質がある。
また、それに加え愛着スタイルは回避型傾向がある(この件についてはまた後日記事にしたい)。

そんな私は、彼の弱みがいくつか気になってしまい、多少もやもやしながらもしばらくは向き合おうとしてみた。

彼は犬のようにわかりやすく好意を見せてくれたから。
好きでいてくれる人を好きになれば、たくさん愛してもらえれば、幸せなのではないかという考えがあったから

でも私の心はそう簡単には彼へと向かなかった。 
彼が必死に距離を詰めようとすればするほど、私はそれをストレスに感じ、回避したりもした。
でもその一方で、距離を置く自分を客観視し、相手の気持ちを考えるだけで、自分の未熟さを痛感して苦しくもなった。


好きな人ができると、常に「好き」というフィルターがかかった状態で相手を見る
それゆえに相手に多少嫌な部分があっても、全然許せてしまう。

反対に、一度苦手だと感じた人に対しては「苦手」フィルターがかかり、もうどんなに優しくされても心に響かなくなる。
我ながら、なんて残酷なのだろう。

さらに残酷なことに、デート中は120%の愛想を振り撒く。まるで何かが憑依しているかのように。
これは誰…?私ってこんなに初対面の人と明るく話せる人間だったっけ?と違和感を覚えるほど。

困ったことに別の誰かが憑依しているようなので、多少「苦手」フィルターがかかっている相手でも、デート中は楽しい。

だけど帰り道、ふと我に帰っては、以前好きだった人が脳裏を過ぎり、一気に気持ちが冷めてしまう。
そして「あぁ、好きだった人よりも素敵な人に出会わないとこの現象繰り返すんだろうな」と考え込む。

デート中は楽しく、次の約束にも乗り気であるため、豹変したかのようなこの冷め様は相手からするともはやサイコパスか何かに思えるだろう。

だけど、直感とはそういうものなのかもしれない。
頭では、良い人だし、大切にしてくれそうだからきっと付き合ったら幸せになれると感じても、心がそれを引き止める。
「でも実際好きではないんでしょ?」と。

何かが憑依して我を見失いかけてるデート中も、心の奥ではちがうと分かっているのだ。

これまでの推しも、現実の好きな人も、衝動的に好きになった。
まるで運命に導かれたかのように。
だから私の中で、頭と心が葛藤を繰り返す。

でも、好きになってくれた人には自分からも同じだけの愛を返したい
やはり、相手から一方的に好きになってもらうだけでは幸せにはなれないようだ。

だから一緒にいて心地良く、フィーリングの合う人を時間をかけてでも見つける必要がある。
特に、距離感の詰め方は私にとって相当重要らしい。

お別れの連絡を入れたその日まで、優しく向き合ってくれた彼に感謝をして。
また前に進んでいこう。

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