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新型肺炎と今後の日本からの渡航への影響

今回は、新型肺炎に関する米国と中国の報道・記事をご紹介したいと思います。以前、下記記事でご紹介したサイト(Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSE)より、全世界の感染状況(3月4日18:00時点)を確認してみました。その地図が表紙の通りです。

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中国大陸が80,270名、米国が127名でした(ちなみに日本は293名)。韓国は5,621名、イタリアが2,502名、イランが2,336名です。中国大陸の外での感染が増加するフェーズに入っていることがわかります。

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1.米国に関する報道・記事

米大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため「日本などの状況を注視している」と述べ、米国への入国を拒否する国や米国国民の渡航を制限する国として、日本も対象とする可能性があるとの考えを示した、と報道されました。

大統領選挙が控える中、適正な対応をとっていることを国内でも示さないといけないでしょうから、今後どのような措置が取られるか、注視が必要です。

米国内でも感染は広がっています。3月3日の記事ですが、NBC Newsでは、下記の地図が紹介されています。

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図 米国での新型コロナウイルスの感染状況

移動の制限、イベントの自粛、サプライチェーンの乱れなどが生じれば、中国や日本同様、経済への悪影響も出てくると思われます。米国政府の対応を引き続き、注視していきたいです。

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2.中国に関する報道・記事

湖北省以外の中国各地で、新型コロナウイルスの新規感染者数が沈静化しつつあるとされる中、海外からのウイルス逆輸入に神経を尖らせているようです。

既に、大連市、蘇州市では、過去14日以内に、感染が広がっている国・地域からの入国者に対して、14日間の自宅または指定施設での隔離観察などを行なっていました。3月3日に、北京市、上海市、広東省、成都市も同様の措置を取る発表があったようです。上海市に関するJETROのリリースは下記の通りです↓

いずれも日本の駐在員が多い地域ですから、海外拠点での生産への悪影響も懸念されます。中国の封じ込め政策は、とても厳しいですから、今回影響のある方が心配ですね…

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なお、深圳での対策とその効果を1枚イラストにまとめたサイトを見つけました↓

記事から、そのイラストを引用します。(ここでは小さいので、ぜひ上記サイトで詳細を確認してみてください)対策を時系列で整理することはとても意味がありますし、情報が集約されていて、わかりやすいですね。

今後、日本の対策もこのように集約されていくと良いと思います。しっかりとした対策が行われることを希望します。

画像2

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昨日に続き、海外のニュースを取り上げてみました。駐在を通して、海外のニュースにとても関心が持てるようになりました。これも駐在のメリットですね!

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P.S. その1 新型コロナウイルスの感染状況について、国・地域別のマップのリンクをまとめたサイトを見つけました。ESRI社は、ArcGISという地理空間情報システムを運用している企業ですね。私も学生時代に使っていましたが、今回の件もあって、より注目を集めるでしょう。
P.S. その2 香港では、本日は追加の感染者はゼロだったようです(102名)。香港政府は、下記サイトを立ち上げ、新型コロナウイルス対策に取り組んでいます。スローガンは「同心抗疫」で「Together, We Fight the Virus!」という意味らしいです。


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