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どの部が面白いの?~ジョジョオタの孤独な冒険2~

タイトル通りの質問を会社の先輩からされた。

とりあえず「5部の黄金の風」と答えた。ジョジョにハマるきっかけとなった部だからだ。本気で12回読み返している。(5部を全巻読了して1カウントとする。)

更に先輩から「ジョジョってさ、スタンドってのと承太郎ってのが出てくるよね」と言われたが、私としてはこの程度のジョジョ知識では、「モスってモスバーガーってのを売ってる店だよね」と言われているのと変わらない。少しでもジョジョを知ってくれているのは嬉しいし、あっている、あってはいるんだけど…。

「それぞれの部って話繋がってんの?そんなに好きなら各部の良さっつーか、面白さを教えて。」と続けざまに先輩からの質問がやってきた。
この時は会社の休憩時間中だったので、「各部の良さを私が本気で語ったら飲まず食わずかつ不眠の状態で一緒に8回ほど朝を迎えることになるが覚悟はいいか?俺はできてる。」と内心思ったが、相手はちょっとした話題提供でこの質問をしてくれたと思うし、とりあえず時間もないので「繋がっている部分はありますけど、どの部からいきなり読んでも問題ないです。良さは読んで頂くのが一番です。」とジョジョ布教活動としては超マイナスな返答をしてしまった。もっと吉良吉影の同僚みたいに、そこまで聞かれてもいないのにベラベラと説明口調だが簡潔にジョジョについてシニカルな表情で語ればよかった。今でも猛烈に反省している。

正直、何が面白いかは人によって異なる。
ネットでも「〇部はつまらない」「〇部こそ至高」とか意見が分かれまくっているし、分かれまくるのが当然だとも思っている。そんな議論こそ楽しい。
今回は現在8部まで完結しているジョジョシリーズを超超簡単に説明しよう!…と思っていたのだが、自分が説明が下手すぎるのと、ネット上にわかりやすく詳しい説明が転がりまくっているので、興味が沸きジョジョ未読の人はそっちを読んでもらいたい。(超無責任)

ただ、少し真面目な意見を言わせて頂くと1部が発表されたのは1986年、2部はその翌年であるから、若い世代が1部や2部から読んだら脱落する人が多いと思う。

漫画の絵柄やストーリーは、やはりトレンドや時代性があると思うからだ。
漢詩や昔の古典ミステリなんかも、単純に今読むと読みにくかったりトリックが弱かったりして十分に楽しめない時があると思う。(トリックに関してはここから発展していったと言えるような原点となる作品もあるだろうが)

自分は5部を読んだ後に、1部から順に読んでいき全て楽しめた。
もし今からジョジョを読み始めるのなら、パラパラっと各部の冒頭を読み、気になる部から読み始めていくのがいいのではないかと思う。
しかし、ここでジョジョを敬遠する人からよく言われるある問題が発生する。

「絵が怖い。」「絵が好みでない。」

はい、これである。

そもそもジョジョを手に取るのを、絵柄が阻害していると言うのである。

うん、わかる。
ジョジョではないが、私もある小説の新訳版を購入しようと書店に行ったものの、好みでない絵柄の表紙だったので購入をやめたことがある。
私は5部からジョジョを読んだので、前述したように古い作品である1部・2部は現在の絵とかなり異なり驚いたが、荒木先生の絵はどれも好きである。
ジョジョを読んで、「1コマ1コマ全部が本気の漫画」と感じたからだ。ササっと適当に書いたようなコマが見当たらないのだ。
1コマの中にある絵の情報量がすごい。
私は漫画表現の知識は皆無である。だがあえて生意気言わせて頂くと、そういった演出ならいいのだが背景が無駄にずっと真っ白だったり下描きのようにも見える手抜きのような描かれ方がされている漫画がある。ジョジョにおいてはそれらが一切ない気がする。
7部のスティールボールランの時の絵柄が一番好きだが、7部に関しては絵柄の面において「芸術作品」だと思っている。(人物の顔のアップの構図が増えたな…とは思ったが)

個人的に荒木先生の作画には以下の3つの特徴を感じている。
⑴画力が凄すぎる ⑵リアル寄りの絵柄 
⑶ほぼデフォルメせずにきっちり描く
(4部の間田君とか等身こそ普通の人体からはかなりデフォルメされているが、等身以外の細部はリアルに描く)
なので、グロテスクな表現(ジョジョには結構ある)などはファンの私も結構キツイ時はある。

しかし、「生理的に受け付けない」という人以外はとりあえずは読み進めて欲しい。お話もきちんと読んだうえでハマらなかったら読むのをやめてしまえばいいと思うからだ。

今回はここまで。
お読み頂いている人がいたら、大きな感謝を。



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