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自己肯定感は結局若い頃の恋愛で決まってしまうという身も蓋もない話

VIOコンシェルジュの二階堂と申します。
主に男女の問題についてコラムを書いています。


「自己肯定感」

最近ホットなキーワードです。
女性誌でも特集されていましたね。

自己肯定感があれば大体幸せに過ごせます。

逆に、自己肯定感が低ければ鬱屈した人生を送りがちです。
女性で体を売る人は自己肯定感の低い人が多いという傾向があります。


ですので、巷では「自己肯定感を高める方法」というテーマは注目されています。
幸せになる確率が高いのであれば、高めたいのは当然と言えますよね。

果たして、自己肯定感は自分の行動で高めることができるのでしょうか?


僕の結論としては、

自己肯定感は他者との関係性の中で高まったり低くなったりする

と考えています。
なぜなら、

人間は社会的な動物だから

です。
そしてその他者との関係性の中でも、

恋愛が一番重要

ということが言えると思います。


人間は社会の中で比較する生き物

人間は社会の中で生活を営む動物です。
社会を形成する以上、どうしても比較が生まれます。

比較の中で他者から良い評価を得られれば、やはり自己肯定感は上がります。
誰からも認められなかったら自己肯定感は当然下がります。
(一部の男性は他社から認められていない故に自分理論で自己評価を無理やり上げるので厄介)

他人との比較の中で最もダイレクトなのが「恋愛」です。
「異性に認められる」という分かりやすい評価を得られます。
ブラフも少ないですよね(わざわざ嫌いな人と付き合う人はいません)。

一度も異性とお付き合いしたことがない、好きだと言われたことがない人の自己肯定感が低いのはもうしょうがないわけです。


思春期の恋愛はその後一生を左右する

その恋愛の中でも「思春期の恋愛」というのは特殊感があります。

これを読んでいるあなたがある程度の大人なら理解できると思いますが、大人の恋愛で【どうしようもなく恋い焦がれる】ということは少なくなってきます。
経験とともに精神が成熟し安定感が生まれ、ある種の割り切りができるからです。

また、その機会の少なさも要因の一つ。
中学高校時代は学校というコミュニティがあるので、その中で片思いが生まれ恋心が熟成していきます。

社会人になるとそういう機会が少なくなりがちです。


ここで問題なのが、

思春期の多感な頃に「本当に好きな人」と結ばれた経験がある人はどれくらいの割合なのか?

ということ。

おそらくせいぜい15~20%というところでしょう。

この15~20%の人は当然のように自己肯定感が高いです。
あなたの周りの自己肯定感の高い人はこのタイプに属していると思います。
この高さは滅多なことでは揺るぎません。

一番心の動く時期に一番好きな異性に選んでもらえた。

これ以上に自己肯定感が高まる瞬間は人生であまりないでしょう。


しかし言い換えると、80~85%の人は「本当に好きな人」とは結ばれない人生を送ることになります。

そしてその後も選別は進み、50%程度の人は「それなりに好きだと思える人」と結ばれ結婚していきます。

恋愛の残酷な一面として、最終的に「誰からも選ばれなかった人が一定数残ってしまう」ということが挙げられます。

今の日本は自由恋愛至上主義でお見合いは少なくなっていますので、自己肯定感の低い人が生み出されてしまうのは構造上仕方がないと言えるでしょう。


自己肯定感を高めるよりも、低いまま生きられる社会を

こういう人が何かの行動で自己肯定感を高めるというのは無理があると思います。

これだけたくさんの異性がいる中で誰からも認めてもらえないというのは想像以上のダメージがあります。

ひねくれてしまうのは当然の流れ。


ですので重要なのは、「自己肯定感を高める方法」ではなく、

自己肯定感が低くてもそれなりに幸せに生きていける社会を作ること

だと感じています。
それが多様性、様々な生き方を尊重するということ。


自己肯定感は自力で後天的には高められません。

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