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年間ベストアルバム 2021 [アジアンインディ編]

年末に滑り込むはずが年明けてしまいました。ヤッホー^^

今回は年間ベストアルバム2021 [アジアインディ編]と題しまして、
2021年に出たアルバム、中でもアジア(日本以外)を拠点として活動するアーティストに限定して上位9枚をセレクトしましたので発表します。

が!!!!!!!!!!!!!正直アルバムだけに限定するのはものすごく勿体無いくらいシングル/EPでも良い曲が多かったのでシングル/EP編のnoteも書く予定です。(いつになることやら・・・)

そして今回のアルバム順位の判断基準ですが、人におすすめできる/できない関係なしに完全に個人の好みです。更にドリームポップやシューゲイザーが好きなのでそのジャンルに偏りがちです。スマン!
が、1年間アジアンインディシーンを追ってきた結果、これが好きだ!!!!!!!!!!!!!!!!ってのを書いていきます。

順位を楽しめるよう目次は抜いてあります。それではGO❗️



9位 Ramayan - Di Persiaran Cakrawala

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今年Big Romantic Recordsからレコードを発売したマレーシアの3人組サイケデリック・バンド Ramayan(ラマヤン)


アルバム一曲目の"Signal"は...Taxman!??!?!?!?!?
オマージュの勢いがすごい。が、カッコいい。
歌詞もマレー語?で何言ってるか全然分からないけどかっこいい。


シンセサイザーで彩られたサイケデリックな音楽性でありながらポップスとの中和性も高く、聴きやすい点は凄くいいなと思い、、、、、つつ、本当はもっとサイケに出来る(したい?)のではないかと個人的に感じたのでこの順位に。

来年以降の作品に期待!







8位 PLASUI PLASUI - "Moraray"

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こんな音、好きに決まってんだろうがよ❗️といわんばかりのドリームポップof ドリームポップ。

PLASUI PLASUI は今年、2枚のシングルと1枚のEP、アルバムを発表しているなど、とても精力的に活動しているタイの5人組バンド。
過去にはMen I Trustのライブでオープニングアクトを務めたこともあるそう。

ドリームポップ好きなら間違いないと言える浮遊感サウンドで全てを持っていってくれます。タイ語と歌い方の優しさも相まってほんと〜に聴いていてニコニコになっちゃうやつ(真顔で打ってますが)。
PLASUI PLASUIはこの世の浮遊感という浮遊感を全部集めて捏ねて1枚のアルバムにしたようです。有難い

が、全曲一貫して同じサウンドで攻めて来るのであまり抑揚がなく、ドリームポップ好きじゃないと最後まで聴くの辛いかもしれません。(初めてPLASUI PLASUIを聴く人は全部同じような曲に感じてしまうかも。)








7位 我是機車少女 - "25"

我是機車少女 25

シャムキャッツの菅原慎一さんが2019年のミュージックマガジンやツイッター上でも激推ししていた台湾の4人組バンド我是機車少女。


ボストンで音楽を学んだ凌元耕(アーネスト・リン)を中心に、2018年に台北で結成された彼らの音楽性は、ソウル、R&B、ファンクを軸としている。

2019年発表の"Yume"という楽曲では中国語・日本語・英語の歌詞がミックスされた歌詞で曲が構成されているなど、ワールドワイドな音楽の形に挑戦をしているバンドである。


そんな彼らの今年のアルバムは23分49秒という短尺でバンドの得意ジャンルを余すことなく思いきり魅せつけてくる1枚であり、
1曲目の"2020, Taiwan(Intro)"では歌詞という歌詞がないのだが、その音像だけでも心惹かれる。


2曲目以降の楽曲もとにかく音像作りが凝っていて、聴いていて楽しい!
シンセの使い方もギターの入れ方もオシャレだし、こんな音、聴いているだけでも楽しいのに演奏している側は絶対もっと楽しいじゃん・・・と溜息が出てしまう。








6位 Noa Mal - "Nerve Damage"

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あの、この方マジで何モン!?
フィリピンのベッドルームポップSSWというところまでは理解したんだけど、なぜか今年4枚もアルバム出していて・・・・・・・・・・・何者なの!?

正直今年出た4枚のアルバム、全部好みの系統でした。
4枚中前半の2枚は20分以内のミニアルバム的な感じで、後半2枚は30分程度のフルアルバム。どうやったら1年にこんなに曲作れんの?というスピード感で出していて恐怖すら感じます。

そんなNoa Mal(ノアマル)の2021年の作品から最新作の"Nerve Damage"が7位にランクイン。
ギターの音の荒削り感がとにかく私の好みの中心を貫いてきます。
ドラムのチープ感もたまに起こる不協和音も全てが計算されたのか?というくらい絶妙。特に5曲目の"Sun"とかヤバいです助けて❗️
この一枚で彼女の芯の強さが伺える、人間性まで想像させてくれる一枚というのが、もう本当に、凄いです。(ジャケットもいいね)







5位 Everfor - "空中閣樓"

Everfor - "空中閣樓"


ここからは順位めちゃくちゃ迷って、書いている途中にも順位入れ替えたりした程いいアルバムたちばかりです!!!!!!!

skip skip ben benのbenbenが所属する雀斑(Freckles)から、ギタリストであるスー・ウェイアンが、ソロプロジェクトとして発足した台湾のインディポップスバンドEverfor。

サウンドとしてはceroなど日本の平成シティポップに近い、が同時にめちゃくちゃネオアコでもあるのが面白い!

もちろん囁くようなボーカルも素敵ですが、
M.4 "幸運涙" のホーンのようなサウンドや
M.7の突然訪れる昭和ポップスのような曲、、、

めちゃくちゃサウンド重視で曲を作っている感じが伝わってきて音楽が本当に好きな人が作っているんだなぁと感じる、幸

個人的にはアルバム作品としてもっと構成の波が欲しかったなー!と思いました。2018年発表の浪漫的中華街のような曲が後半入っていたらもっと違っていたかも、、、








4位 I Mean Us - "Into Innerverse"

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まじでやってくれたな、I Mean Us!

I Mean Usは台湾のドリームポップバンドで、今作が2枚目のアルバムとなります。

こんな聴きごたえ200%のアルバム待ってたよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
M1.Museumでは曲の半分を終えたところでとんでもベースが入ってきて女性ボーカルから男性ボーカルになるという展開の見せつけ方、お手上げちゃんです!
リード曲であるM.5 "EDEN" でもマイケルジャクソンのサンプリングが使われているなど、遊び心満載の曲並びです。

全体を通して生と死を感じさせる表現を成し遂げたこの作品は、完全にI Mean Us史上最高傑作の1枚。


2018年発表の"OST"というアルバムから3年、バンドの音楽性が変わっているところも聴きどころで、"OST"を聴いてから今回のアルバムを聴くとなんか、こう、心の底から湧き出て来るものがあります(個人差あり)。

アルバム作品としても完成してる、いや、され過ぎているのかもしれません・・・。
全曲4分以上あるのですが、その長さを感じさせない展開と音楽性でこの順位となりました!これはドリームポップ好きじゃない人も充分聴ける内容なので、世界中の人に聴いてほし〜〜〜〜〜〜〜







3位 Noa Mal - "Dead Girl"

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オイ!またノアマルかよ!と思われそうですがまたノアマルです、だって、良いから、、、、

このアルバム "Dead Girl" はノアマルが今年3作目として出したアルバム。
7位に挙げたノアマル最新のアルバムよりもチープな点が好みでした。
おそらく7位の最新アルバムでは録音環境が今作よりも良くなったのでは?と予想しています.....

やっぱり重厚感のないチープさやノイズサウンドがノアマルの味であり、武器。
正直これ以上録音環境良くならないでくれ!とすら思う。

ドラムとかわざとずらしているのかずれてしまっているのか分からない、そこが良いですね、チープ勝ちの一枚。

そして2022年はどんな曲を出してくれるのか今から楽しみでならないSSW!








2位 SoulFa - "Slumber Days"

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SoulFaは台湾を拠点に活動する4人組のバンド。
メンバーはビートルズから大きな影響を受けていると公言しており、今作のアルバムではブルースやドリームポップなどの要素を織り交ぜた至高のインディーロックサウンドを奏でている。

ドリームポップやシューゲイザーをするバンドが溢れる中で、今年ここまで突出した音楽性を表現してくれたことに、本当に、感謝しかないです。もうシンプルにかっこいいですこのアルバム!

このアルバムでは
M.3 "Who murdered my happens?"や
M.4 "Slumber Days"  など体を揺らしたくなるダンサブルな曲が収録されており、
コーラスワーク、ボイスエフェクトなど、楽曲だけでなく声のサウンドにも拘っているところがサイコー。

そしてボーカルをみせる曲、ボコーダーを使って超インディぽくする曲、アコギを使ってフォーキーにする曲、、、
など一曲ずつジャンルを棲み分けてちゃんとアルバムとして構成されているとこも100億点、良いなあ・・・・・・・・・・・・

一聴で分かるいいアルバム、文句なしの一枚!














1位 Subsonic Eye - "Nature of Things"

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今年私が聴いた邦楽・洋楽・アジアの中でも一つ頭飛び抜けていたSubsonic Eye(サブソニック・アイ)のアルバムが堂々の一位です!

シンガポールを拠点に活動するドリームポップ/シューゲイズ 5人組バンドで、今作は3枚目となるアルバムです。

韓国のSay Sue Meにも通ずる、ギターのリフ、音作りやボンゴから放たれる楽曲の暖かさが本当に本当に本当に魅力だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

そして、マレー語特有なのでしょうか?
日本民謡のような歌い方がめちゃくちゃサウンドにハマってて物凄い。
9位で紹介したRamayanも民謡ぽいといえばぽいけど、Subsonic Eyeはより民謡色の強い歌い方をしていると感じます。(方言の可能性もあり?)

真相はわかりませんがとにかく、歪みのあるサウンドをこんなにもうまく民族音楽/民謡とフィーチャリングさせてるアルバムを初めて聴きました!感動・・・・・・泣

このアルバムは、9曲27分という構成なのですが、曲ごとに盛り上がりを見せるもの、落ち着いたものなどあって、緩急による聴きごたえがすごい。

聴いたことあるような懐かしさと聴いたことのないようなサウンドの組み合わせ方が、このアルバムが頭一つ飛び抜けた要因だと思います。大好きだー!




以上、私が選ぶ2021年のベストアジアンインディでした!

Spotify/Apple Musicでプレイリストも作ってみたのでよければ聴いてください!(アルバムの一曲目のみ入れています。)

[Spotify]


[Apple Music]


あとベストとは関係ないのですが以下のプレイリストから2021年に出たアジアンインディの曲が全部聴けます。(EPやアルバムは1曲目のみ入れています)

つまり、これを聴けば2021年のアジアンインディシーンが丸わかり!すげ〜

曲数が多すぎてSpotifyしか作れていませんが....ヨロシク!!

louより

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