見出し画像

2020.4.3 呑屋が今できる事は何か

まいった。飲み屋歴かれこれ20年になるけどこんな不測の事態はじめて。同業者仲間、店を贔屓にしてくれてるお客さま、皆さん応援がてらちょくちょく呑みに来てくれエールを送りあった先月。4月に入って休業に踏み切った店多数。感染拡大防止の為の英断だと思う。


ビンガは換気と衛生に気をつけながらいつも通り細々営業。色々考えてはいるが口に出さず淡々と自分の商売をし続けるしかないと思っていた。日銭凌ぎの呑屋稼業、事態が終息するまで休んでたらまぁウチはもたない。飲食店だけでなくどの業種も厳しすぎる現状…


そこをどう打破するか。


近所の居酒屋さん達はテイクアウト料理やお弁当を売りはじめた。席にスペースをもたせたり、短縮営業の三本立てにしたり。その機敏で前向きな対応に感化され、なんだか力が湧いてきた。お肉券、お魚券、マスク二枚のアンポンタンとはまるで違う。利益も生じ、お客さんも自宅で美味しい食事ができるという還元もできている。


隣町のBARでは『barはどこまでテイクアウトに対応できるか』の試みのもとオリジナルカクテルを瓶詰めして「皆様の晩酌のおともに」とお酒のテイクアウトを始めた。この異様で特殊な状況だからこそタブーを打破する新しい発想に至る。家飲みで家では味わえないあの店のあの酒を。ああああ、面白いな!この人!と膝を打ったところでそこのBARの常連さんが来店。興奮気味についついそのかたをiCloud化して次々ヴィジョン語ってしまう私、いつもすいません。ますます気力がわいてきた。


自分の店を構えるのにみんな相当の覚悟でやるわけだ。それをまわしていくことが全てで、誰かのせいにもコロナのせいにもせず創意工夫で対処し生き延びるしかないのだ。まわしてゆかねばならぬこそ一旦休業宣言するのも腹を決めて商売している店主だからこそ。どちらのスタンスも取らずにこんな事態になるまで様子見していた自分を恥じた。おおいに。


さて、サチの明日はどっちだ?!


というわけでこのブログを始めました。飲みに行きたいけど行けない。仕事頑張るための息抜きであった酒場に行けない人たちのストレスをあちこちから聞く。「サチさん、呑屋日記再開して!」の声。10年程前毎日更新していた呑屋日記。その日のことやそこから感じたあれやこれを書いてただけの散文を、会社のお昼休みに読むのが楽しみというお客さんが多かった。


あれ、なんでやめたんだったっけ?と記憶をたどると呑屋日記を読むと呑屋に行かなくても行った気になると言われ、こりゃ来てもらわないと商売あがったりじゃんと自粛してやめたのを思い出した。ということは今の現状のニーズにぴったりではないか!


駄文ながらも喜んでもらえるなら有料にしてお金をいただく。店にいくことで店を支援してくれてるお客様に無理をさせずブログで支援してもらえる。店は閑古鳥鳴いてもブログにお金を使ってくれる人がいれば店を維持する少しの足しにはできる。まずやれることはやっていこうと。サチはそう決めた。


今日はその旨を伝えるべくのご挨拶となりました。BAR頻伽を愛してくれている皆様や店主である自分のため、これから頻伽で出会うであろう人たちとの未来のため、ワクワクしながらやっていこうと思います。サポートしていただけると嬉しいです。新たなチャレンジがこんなタイミングで来るとは。コロナもそうですが、これからも何が起こるかわからない世の中。今を精一杯いきるのみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?