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マジカルバナナの収束を見よう

マジカルバナナを知っているだろうか?

バナナと言ったら黄色、黄色と言ったら……のようにバナナから始める言葉の連想ゲームである。ただ単語をいうのではなく、回答者が答える間に2拍手拍子でカウントを取りリズムよく答えなければならない。

マジカルバナナを一例として、小学生の頃、どこから広がったのか分からないが道具がなくても遊べるミニゲームがたくさんあったのを思い出す。
私の地域で流行っていたのはジャンケンの派生型のグリンピースや今もルールがよく分からない指スマ、ルールが曖昧なマッチ棒、おバカだったのですぐみかんやメロンを言って負けていたしりとり、そして楽しい楽しいマジカルバナナなどだ。

これらの大して楽しくもなく道具が無いゲームを続けていられるに小学生にとって持って大体10分ほどだろう。

飽きたらおしゃべりに移るし、そもそも小学生だと公園や校庭で集まる以外で数人一緒に暇になる時間は短いと考えられる。

持ち運びゲームやスマートフォンが普及した現在だとこんなつまらねえゲームは低学年で卒業してしまうかもしれない。

大人になってからのマジカルバナナ

急にマジカルバナナの記事を書きたくなったのは以下のような経緯によるものだ。

「そういえばマジカルバナナ楽しかったな〜あれって結構終わらせるの難しいし今なら語彙も経験値もあって無限に続けられそうだなー」

大人になった私は猿の画像を見てバナナを連想しマジカルバナナを掘り起こして考えた。

「でもマジカルバナナがめっちゃ長く続いたらどうなるんだろう??」

「やっぱり語彙が消えて終わるのかな〜はたまた、似た語彙でループが起きるかもな!」


見たい!!!!
マジカルバナナの収束を!!!!

そうだ!マジカルバナナの収束を見よう!!」


そもそもマジカルバナナの収束とは?

突然変な事を言うが、マクロリーン展開を知っているだろうか?

ある関数f(x)は係数ごとに関数の微分階数を増やしたものを無限に足し合わせたものに近似でき、無限に足していけばf(x)に収束する……数学は不得意でよく知らないがそういうものだった気がする。

……

……ントン!

すごく昔に習ったマクロリーン展開をぼんやり思い出していると脳裏からリズムの良いクラップ音が聞こえてくるような気がした。

トントン!


トントン!

あれ?これって……???

微分と言ったら関数の重要な要素

トントン!

関数の重要な要素と言ったら項

トントン!!

項と言ったら展開

トントン!!

展開と言ったらマジカルバナナ


マジカルバナナだ!!!!

すごい。マジカルバナナも収束しそうな気がしてきた。


早速、マジカルバナナを無限に展開させていこう!

手順はこんな感じの簡単なスリーステップである。

  1. マジカルバナナのルールを設定する

  2. 表計算ソフトをマジカルバナナ用にセッティングする

  3. マジカルバナナを無限に続ける

マジカルバナナのルールを設定する

ゲームをするにはルールが付き物だ。簡単にマジカルバナナのルールを決めておきたい。
とてもシンプルに2つだけルールを設けた。

  • 同じ単語は使ってはいけない

  • あまり深く考えずリズムよく回答する


表計算ソフトをマジカルバナナ用にセッティングする。

今回は無限にマジカルバナナを行うので他人に付き合わせる訳には行かないし1人でずっと唱えているのもおかしい。

そこでExcelを使って暇な時間に入力していくことにする。

マジカルバナナといえば「バナナと言ったら〇〇!」から始まり「〇〇と言ったら□□!」のように続けていく。
流石に「言ったら」を毎回打ち込むのは限られた時間に確保する無限に大きなタイムロスになる。
便利な関数を以下のように設定して左端に単語だけ入れていくようにした。



マジカルバナナ専用関数


これで完璧だ。


マジカルバナナを無限に続けていく。

あとはマジカルバナナを無限に続けていけばよいのだが、時間上で本当の無限を取ると私の寿命が尽きるのでマジカルバナナ界における無限の定義をしておきたい。

無限は不老不死になったとしても確認できない数である。
個数だったり長さだったりは規定値が決まっていてそれよりも十分大きいとか小さい場合に無限大、0とみなせると置くことが多いらしい。

これをマジカルバナナに置き換えてみよう。

小学生のマジカルバナナの継続時間を10分として、間の拍手とリズムに合わせて回答を終了するまでを長くても5秒だとすると、10分の間で出てくる単語数は

60×10÷5=120単語

となる。

つまり120単語より十分に大きい単語数になるまでマジカルバナナを行えばそれが無限にマジカルバナナをしたことになる。

そこで無限の線引きとして以下を設定した

  • 自分が120個よりも十分に大きいなと思うまで


これに従って、どんどん打ち込んでいこう。

月といったら……お団子…


順調に進むマジカルバナナ



しかし早い段階でこれって使った単語だっけ……?と人間の限界を感じるようになってきたのでExcelに重複単語チェック機能を実装したい。最初に実装しておくべきだったが、無限からみたらまだまだ赤ちゃんなので許してもらいたい。


ExcelのA列全体を選択してホームのスタイルタブから条件付き書式を選択。セルの強調表示ルールから重複する値を選び、書式を決めると実装完了だ。


赤くなる「ヲタク」のセル

まさかの「ヲタク」を二度使ってしまっていたらしい。(私は「オタク」よりも「ヲタク」の方がやばさをダイレクトに感じるので「ヲタク」を愛用している)
ここは、収束をこの目で見るためチート行為に目をつぶってマニアなどに変更しておこう。

無限を決めるのは自分

移動中や寝る前など暇を見つけてはスマホなどで打ち込んでいく。

最初の方はなんとなくノリノリであった。
電磁気分野がいつに間にかどうぶつの森に変わっているのだからマジカルバナナは面白い。

まだノリノリでやっていた頃


あまり悩まずともスラスラと打ち込んでいけていたのだが、雲行きが怪しくなってきた。
250個を過ぎたあたりから苦しくなってきたのだ。考えても良い単語が思い浮かばない……一つの単語を三つに分割したような単語ばかり並べるようになってきた。

苦しいマジカルバナナ

全体的に暗い話題だがジャンプが入ることで保たれていた。
「都知事」で連想するものが「第三者」なのがものすごいつまらない感を出している。

正直、しんどいし自分の少ない語彙がどんどん絞り取られ、かなり脳みそが疲れる。

でも無限はまだまだだ。

まだまだ……

まだ…


あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



もう無限はここでいい気がする。
私が無限だと決めたら無限で良いのだ。

そう、マジカルバナナの無限とは530個目のことである。


マジカルバナナが収束

こうしてマジカルバナナは無限で収束した。

気になる収束結果は「マジカルバナナ」であった。


マジカルバナナが無事収束

531個目があるとしたらマジカルバナナでこんな記事を書いた「私」なのかもしれない。


最後に今回使ったマジカルバナナのExcelファイルを付けておくので、マジカルバナナの参考にしてみてください!
ありがとうございました。












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