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2020年を徒然なるままに振り返るぞ

今年は、世の中の動きもプライベートの出来事も本当に色々ありました。
去年も同じ時期に1年の振り返り記事を書いたし、今年もカンタンに振り返ってみようと思います。

息子の誕生と初めての子育て

2020年6月に第一子が誕生しました。元々、里帰り出産はせず、自宅近辺の病院で出産し自宅で子育てをする予定でした。
しかし、3月末から情勢が怪しくなり、義父母や親族と話し合い、急きょ妻の実家がある徳島県内で出産することになりました。

5月時点では徳島県内の感染者はごく僅かであったこともあり、病院側からは「2週間以上前に県内に滞在している、かつ体温が37.5度以上でないこと」を条件に出産の立ち会いを許可いただきました。
予定日は6月末でしたが、妻も私も「絶対に立ち会い出産したい」という気持ちだったので、余裕をもって、正産期の2週間前の5月半ばからは徳島県内へ。出産までは、妻や高齢の義父母に万が一があってはいけないと思い、実家から離れた場所のアパートを借りて、ずっと1人で自粛していました。

6/6に破水し、入院。翌日から促進剤を投薬し、陣痛が始まりました。子宮口が開き始めるものの、なかなか全開にはならず、妻もとても辛そうでした。分娩室へ一緒に移動した後、2時間。ぶじ男の子が産まれました。

先生が息子を取り上げてくださった瞬間は今でも目に焼き付いています。妻も私も涙でグシャグシャでしたが、あの光景はたぶん一生忘れないと思う。

出産にあたっては、職場の上司や同僚の皆さんには急な業務調整をしてくださり、病院の関係者にはこんな情勢のなか県外からの転院と立会出産を許可いただき、とても感謝しています。
周りの家族、そして何より、妊娠中のひどい悪阻症状、出産前の急な環境変化にも耐え、ぶじ元気な子を産んでくれた妻には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。

出産後数ヶ月の間は、私も妻実家へ滞在させていただき、義父母にも手伝ってもらいながら子育てをしていました。今は自宅へ戻り、近くに住む親族にも協力しもらいながら、子育てをやっています。

家族が1番大事、というのはずっと思っていたことですが、なんというか、子供が産まれたのをキッカケにある種の覚悟が決まった。
そして、家族3人で生活することが毎日本当に楽しいです。
妻と息子には、とにかく笑顔で、心身健やかにいてほしいなあと思っているし、そのためにできることを最大限してあげたいなあと思っています。

キカク株式会社をつくった

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元々個人的な活動としてやっていた行政データ整備について、どうせやるなら最低限の経済性はあったほうがよいと考え、「キカク」という会社をつくりました。社名の由来は「僕らが仕掛けるモノ・コトが世の中のスタンダード(規格)になるよう企てる(企画する)ぞ」という想いを込めたもの。

元々1人会社だったのだけれど、TwitterやFacebook経由で僕の活動を知ってくれた人たちから連絡をもらい、少しずつ手伝ってもらうようになり、今はエンジニア、事業開発の方がJoinしてくれて3名で経営する体制に。有り難いことに、協力してくれるデータサイエンティストさんや事務スタッフさんも数名います。偶然でもあるけど、みんな子持ちのパパママで、合間をぬって作業してくれています。(いつだったか、殆どの人が膝に子供を乗せながらzoom会議してたときがあったw)
とにかく、ワイワイ楽しくやっています。

さて、キカクで今年取り組んだのは大きく3つで、①行政データ整備、②自治体との協働、③新プロダクト開発です。

キカクの取組み①:行政データ整備

市民や企業、研究者が知りたい情報にカンタンにアクセスできるようにするための行政のマスタデータのようなものを作って継続運用したいと思って、今は全国の食品営業許可の許認可データベースを運用しています。

2月には経済産業省でこの構想全体像と進捗についてプレゼンさせていただいたり、Webメディアから取材を受けたり、あと最近は企業や研究者の方から「こういうデータを見られるようにしたいんだけど」という相談をもらうようになりました。

整備するにあたって最も大変なのは、CSVやExcelなど比較的扱いやすい形式ではなく、紙やPDFでしか出せずそれを提供いただく場合です。とくに紙はスキャンが大変。

※「紙でしか出せない」原因は制度、システム、端末など様々な面で問題があり、1つの課だけで何とかできるわけではないことだと分かっているので、自治体職員さんを責める意図はないです

ただ、おかげさまで、画像認識や誤記検知などの技術的知見がたまりつつある。PDFしかないあらゆるオープンデータを一旦キカクがCSV変換。世の中にCSV版オープンデータとして公開し続ける、というのも1つの(クレイジーな)実現可能なアイデアだと思っています。
また、最近は政府内でも「ベースレジストリを整備するべきだ(意訳:みんなが使うデータはマスタDBとして政府主導で運用すべきだ)」みたいな話も出ているらしいので、民間、あるいは現場目線からのアイデアもどんどん発信していって、官民でよりベンリなデータ基盤を作っていけるような動きを作っていきたいです。

キカクの取組み②:自治体のオープンデータ推進

上に書いた通り、僕は行政データのデータベースを作る立場の人間なので、当然色んな自治体に「Raw Data Now!」と言いたくなるわけだけど、それを言い続けるだけじゃなく、オープンデータ公開できない自治体の中で何が起こっているのか、なぜできないかをちゃんと理解したい。そう思って色々話を聞いてみたのがキッカケで、新しいデータをもらうときは「そういうデータになる背景」をとにかく時間がかかってもお聞きし理解するようにしています。

そんななか、昨年末に中野区は条例上オープンデータ化していない情報の一部は高額の手数料がかかることが分かりました。この件については、事の経緯から、問題は何か、どう乗り越えたかなどnoteにまとめているので、よかったら読んでください。

ちなみに、これを書いた気持ちは↓です。

あとは、そもそも「オープンバイデフォルト」という考え方が庁内に浸透していない、みたいな問題もあるので、そういう自治体の中の人から相談をもらって、職員向けに研修やワークショップを開催したりしました。

キカクの取組み③:新プロダクト開発

コチラはごめんなさい。現段階ではまだオープンにはできないのですが、実はプロトタイプはできていて、テストユーザさんと一緒に粛々と進めてます。オープンにできるタイミングでプレスリリース出すつもりです。

Vi-King10期目がぶじ終了

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学生時代に、当時の同級生と一緒に創業した株式会社Vi-Kingは、今年が10期目。コロナの影響も受けながらも、何とか潰れずに10期を終えることになりそうです。
現在Vi-Kingは主にカジュアルゲーム、エンジニアコミュニティ「CAMPHOR-(カンファー)」の運営、の2事業をやっています。ゲームは、私含めたメンバーの意思や稼働時間を考慮し、新規タイトルは出さず、保守のみ続けています。

CAMPHOR-については、京都のコワーキングスペース「CAMPHOR- HOUSE」は引き続き運営していきますが、中目黒で5年ほど運営した「CAMPHOR- BASE」は、採算性およびwithコロナ時代のコミュニティ運営の在り方を模索した結果、11月をもってクローズすることにしました。

コミュニティのメンバー数は200人くらいですが、12/21に公開した記事でも紹介したとおり、とても「濃い」メンバーがいるなーと。

元々、Vi-Kingを始めたとき、コミュニティを作るなんてものは、10年はやってみないと分からんよなと思ってたのでそこは達成できました。でも、僕は、CAMPHOR- を更に10年続けてみたいと思っています。

個人的には、CAMPHOR-は、何かをHackしてる人の集まりでありたいと考えてます。Hack the X, Hack the World.をテーマにエンジニア、デザイナー、様々な専門家が集まり、1人でもいいしチームでいいけど、とにかく何かをHackする。
Hackして得た利益をVi-KingやCAMPHOR-に直接還元する必要はないとも思っています。あくまで、テクノロジーを共通の関心事としたゆるーい繋がりであり、それでいて、接点を持ち続けることに価値を感じてもらえるコミュニティでありたいと思っています。

買ってよかった系

読んでよかった本や買ってよかったものとかもまとめたので、コチラもよかったらどうぞ。

徒然なるままに書いてだけですが、改めて読み返すと、今年もそれなりに色々あったなあ・・・。来年も楽しくやっていきたいと思います。

自治体ごとにバラバラになっている行政データを整備して1つのフォーマットとして見られるデータベース作りと、そのデータ活用をする活動をしています。 サポートいただいたお金は、その活動資金に当てさせていただきます。ご支援のほどよろしくお願いします!