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【疎開日記2021】#7 卵とパンとライチシロップ

6月10日(木) 疎開生活10日目

今週は昼頃にスコールがやってくる日が多い。嵐のように突風と大雨がやってくる。ただでさえ海風で湿っぽいブンタウ。午後はずっと空気が湿っているので、洗濯物は部屋干しすることになる。午前中はできるだけ外に干しておきたい。

ベランダはとても狭く、真下がすぐ見えるので、高所恐怖症のわたしは屁っ放り腰。

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ベランダには吸い殻でいっぱいの植木鉢。
この部屋を借りていた人達がここで吸っていったのだろう。ベトナムはまだたばこを吸う人が多いし、ポイ捨ても当たり前。植木鉢や植え込みに吸い殻というのはよくある話。
朝の爽やかな気分も、これを見るたびにどんよりする。自分で片付ければ良いのだろうけれど、一時的に住んでる部屋だし、もう見ないフリをすることに決め込む。
誰のかわからない吸い殻を触りたくない。

スコールだけでなく、ベランダの手すりの塗装も我が家の洗濯事情に大きな影響を及ぼしている。下地を塗ったりペンキを二度塗りしたりで、連日おじちゃん達がベランダにやってくるので、洗濯物を出したり入れたり忙しい。

俳句の宿題が出た娘が作った一句
海風とスコール 毎日生乾き


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午後雨が止んだら、海まで散歩に行く。相変わらず立ち入り禁止で静かな海。


そうそう、今回のブンタウ疎開で驚いたこと、なんとブンタウのファミマにも伊勢エッグとヤマザキパンが入っていた!

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この伊勢エッグは生卵として食べられる貴重な物。
普通にスーパーで売っている卵は生で食べられないのはもちろん、消費期限内であるはずなのに腐っていたりする。最近はずいぶん減ったけれど。
ボウルにいくつも卵を割り入れる場合、一つずつ別の容器に割り入れて腐っていないか確認してから混ぜ合わせないと危険、これは10年前には当たり前のことだった。
ベトナムの卵は産んだ日ではなく、取った日で消費期限がつけられているからだと聞いたことがあるが、常温でも1ヶ月くらいは大丈夫なはずの卵が腐るって…

伊勢エッグは普通の卵より高いので最初は躊躇していたけれど、食べ始めたら黄身の味の濃さが全然違うのでやめられなくなった。あと、殻の硬さも全然違う。飼育環境や食べてる餌が違うんだろうなとはっきりわかる。
そんなわけで、ブンタウでも伊勢エッグが買えるなんて本当に嬉しい。

あとはヤマザキパン。
サイゴンの高島屋に入っているヤマザキパン。買えるのはホーチミンでもごく一部のファミマだけだというのに、ブンタウでも手に入るなんて。

物流の発展、本当にありがたい。


物流と言えば、ブンタウのスーパーにはダラットミルクが入荷される日が週に1、2回しかない。すぐ近くのVinmart では売り切れてしまうことが多くて困る。
Meko starのレタスなんかもロッテマートで見つけたが、一番新鮮な物でも前日の日付。サイゴンでは当日出荷のものが買えたのに。やはりダラットからブンタウは遠いのか。

葉っぱ類の鮮度が少し気になって、サラダが食卓に上がる確率が下がっている。ビタミン不足かもしれない。毎日欠かさずに食べていた果物もKPPになってから口にしていない。
南国フルーツは強いものが多いので、体調不良の時は食べるのを控えている。大好きなザボンも、抗ヒスタミン薬と一緒に摂ってはいけないと言われたので、もう一週間以上食べていない。そろそろ果物が恋しい。


そう思っていたら、管理人さんがライチをくれた。2キロももらったのだけれど、残念なことにもう一部腐っていた。あまり甘みのない物だったのでなかなか減らず。消費大作戦でライチシロップを作ることにした。

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サイゴンでは行きつけの果物屋さんがあって、おばちゃんのおすすめは間違いなかった。ライチは北のものでシーズンが限られる分、特別感がすごい。であるがゆえに、はずれた時のガッカリさは言葉にならない。
そんなわけで、信頼できる店でしか買いたくない。ブンタウではまだ馴染みの店がないので、なかなか果物を買う気になれない。娘はマンゴスチンが好きなので、いっぱい買ってあげたいけれど。

そう言えば、まだブンタウでは市場に行っていない。近くにあれば通うのになぁ。


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ブンタウの美味しい物探し。
今週は評判のいいバインクオンのお店でデリバリーしてみた。もちもちで美味。

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ついでに豆腐のデザートも購入。
ほんのり甘くて、ちょい生姜味でこれも美味しかった。リピ確定。

食生活が豊かになると、気持ちにも余裕が出てくる。次の週末は少し離れたフロントビーチの方まで足を伸ばしてみようかな。ようやくブンタウ生活を楽しみ始められた気がする。

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