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2021年選抜高校野球大会 2回戦 勝敗予想

今大会は戦力分析を兼ねて、勝敗予想をしてみた。

結果は10勝6敗。
具志川商ー八戸西以外は展開を当てていたので、もったいないなと思いつつ、手応えも感じたので、2回戦以降の勝敗予想も行っていく。


第6日目

○仙台育英ー神戸国際大付●

神戸国際は北海・木村、仙台育英は明徳義塾・代木と、初戦は相手の好左腕に苦しめられた。
仙台育英に関しては、本来は打線の破壊力満点のチーム。
神戸国際のエース・阪上の状態が悪そうであることから、楠本への対応如何では、5点以上は取れるのではないかと読む。
一方で、仙台育英の投手陣は初戦で投げた2人以外に加え、松田も他校であればエース格。
継投で最少失点に抑え、この試合を制すると予想した。

●健大高崎ー天理○

過去2回センバツで対戦し、2回とも健大高崎が勝っている。この短期間で3度目の激突は珍しい。
初戦はともに打線が持ち味を出し切ったとは言い難く、健大高崎は下関国際・古賀、天理は宮崎商・日高の粘投に終盤まで苦しめられた。
健大高崎は初戦で高松が完封したのは好材料。

この試合のキーになるのは、やはり天理・達と健大高崎打線の対決になるだろう。
天理は達が本調子ではないように見えたが、大器の片鱗を見せつけた。
健大高崎打線も甲子園に慣れ、もう少し活発になるのではないだろうか。
力と力のぶつかり合いで、4点前後の勝負になるかと考えている。
まだ達は底を見せておらず、良化の余地は残していると見る。健大高崎打線をねじ伏せて、ベスト8に進むと予想。

●鳥取城北ー東海大相模○

初戦を接戦で勝ち抜いてきた同士。
とはいえ、東海大相模の苦戦は、相手投手である東海大甲府・若山の投球がすばらしかったことに起因する。
なので、打線に関しては悲観する必要がない。
投手陣は完璧なリリーフを見せた石田が軸であるが、1回戦で好投した石川をはじめ、その他の投手の調子も良さそう。
鳥取城北の戦力と比べても一枚上手という印象を受ける。

●具志川商ー福岡大大濠○

九州大会の再戦。その際は福岡大大濠が3-0。
具志川商は初戦、持ち前の機動力を存分に生かした攻撃を披露した。
立ち塞がるのは大濠の捕手・川上。初戦で大崎の足攻を封じた強肩が光る。
初戦に続き川上が相手の機動力を消して、大濠が地力を発揮すると予想する。
具志川商はエースの新川の調子が良さそう。力のあるストレートで大濠打線を封じ、ロースコアに持ち込めば勝機が生まれる。

●明豊ー市和歌山○

明豊は初戦で東播磨に辛勝。
投手陣は計12四死球を与え、課題を残した。
しかし、それは東播磨の力によるところが大きく、市和歌山相手には立ち直りそう。
エースの京本が「東播磨さんの走力は、自分が今まで戦った中では精神的にきた。そういう意味では一番強い相手」と語るように、異次元の揺さぶりで明豊投手陣のメンタルを壊した。
毎球毎球走者がしつこく揺さぶりをかけ、打者はくさい球はほぼカット。
名将・福村監督が仕掛けた、高校野球史に残る嫌らしい攻撃だったように思う。

一方で市和歌山の小園も、県岐阜商打線に苦しんだというよりは、よくあの県岐阜商打線を完封したな、という印象。
県岐阜商の各打者は、追い込まれてからの変化球への対応が見事だった。
普通の投手相手ならば、毎試合5点以上は計算できる打線だと考えている。その打線を完封したのだから、凄さがわかる。
元広島の黒田博樹の晩年のような投球スタイルで、カットボール・ツーシームでバットの芯を外し、打たせて取る。
まるで10年以上プロ野球でやってきたかのような、非常に完成度の高い投手だ。

明豊も市和歌山も、初戦よりは力を発揮しやすい一戦になるだろう。
無視できないのはやはり小園の存在で、ロースコアの接戦を市和歌山が制すると予想する。
小園の能力を考えると、市和歌山打線が3点を取れば、高い確率で勝てるのではないかと考えている。
そういった意味では、3番松川の前後の打者の活躍が鍵を握る。

第8日目

○智弁学園ー広島新庄●

智弁学園打線と広島新庄投手陣の対決が見物。
前川、山下、三垣の中軸は、初戦の大阪桐蔭戦で実力を示した。
広島新庄は花田から秋山の継投てしのぎたい。

智弁学園は小畠を先発に立ててくると予想。
広島新庄打線は初戦不振だったが、小畠のような右の本格派なら対応しやすそうではある。

打線の差で素直に智弁学園の勝利を予想する。
広島新庄は先制して、花田がリードした状態を保ち秋山に繋ぐことができれば、勝機が生まれる。

○東海大菅生ー京都国際●

東海大菅生は初戦、エース本田が不調のため登板回避。
しかしながら投手陣は層が厚く、エース不在を総力戦で制した。
打線は大会第1号、第2号を放つなど、大会通して見ても振れているチーム。

京都国際は柴田・谷木の粘投に苦しめられたが、チャンスを逃さず得点を積み重ねた。
初出場ながら実力は確かで、このまま波に乗りたい。

菅生打線と京都国際の投手陣の力量を考え、菅生が5点以上取って勝利すると予想。
京都国際は相手エースの不調につけ込んで、打撃戦に持ち込みたい。

●常総学院ー中京大中京○

中京大中京・畔柳は制球に甘さがありながらも、球威は抜群。初戦で専大松戸打線を完封した。
しかし、中1日で迎えるこの試合は、先発を回避するのではないか。
2番手以降の柴田、松田らの投手陣に期待がかかる。

常総学院は自慢の二枚看板がやや不調か。
秋本、大川ともにやや制球に苦しんだ。
守備にも乱れがあったので、チームとして本調子とは言い難い。
中京投手陣を打ち崩して、畔柳を早めに引っ張り出す展開にできるか。

初戦、中京打線から快音が聞かれなかったが、それは専大松戸・深沢の出来が良すぎたことに起因する。
常総学院の秋本、大川も力のある投手だが、中京打線は本格派には強いと考えている。
6点勝負を中京大中京が制すと予想する。

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