指示待ち人間はよくないという風潮に対して

経営者のインタビュー記事を読んで違和感を感じたので。

あのですね、雇用契約ってのは「これをやったらいくら」もしくは「この作業をこの場所で決まった時間やったらいくら」ってのが基本でしょうよ。

日本では職務記述書という文化がないから曖昧だけど、人に何かをさせたいから人を雇っている。その「何か」をお金を払ってやってもらう、それが仕事のはず。仕事に対する方針なり手段の提示、つまり「指示」がないと始まらない。

どこまでこまかく指示を出すかは問題だけど、指示を出す側がしっかりしていればいいだけでしょ。もしくは細かく指示を出せる人間を雇う。

自発的に動いてほしいといいたいんだろうけど、それコーポレート・ガバナンスの観点から行くと危ない。独断専行と事後承認がまかりとおるとどうなるか。

支那事変とか牟田口とか調べてみればいい。

結局、経営層が細かく指示を出すのをサボりたいんでしょ。

阿吽の呼吸とかいってるとまたお得意の「忖度」と東芝の「チャレンジ」に走るんではないか。

ちなみにマニュアル人間も同じ。「マニュアル通りにやってくれ」といっても変なアレンジして失敗する人がいる。マニュアルがしっかりしていればこういう人は強い。

うまく人を活用してこそ経営者。あれこれ文句をいうのは経営者の甘え。少なくとも会社に来て指示に従ってくれるということ自体がすごいこと。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?