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活動報告11(2021年9月)

プロジェクト薬箱「Python編(初級2)」
 秋葉原には、おでん缶で有名な自販機の聖地が存在するが、最近は「カレーは飲み物」を地でいく「カレーな気分中辛」という清涼飲料水が自販機で売られるようになった。さすがに具は入っていないが、十分アリで缶飲料の可能性を広げてくれる。
 DMM Akibaの12階給湯室にも自販機が設置してあるのだが、夏の終わりとともに12階の自販機で売っていた綾鷹抹茶ラテがラインナップから消えてしまった。売れすぎて一時期店先から消えていたが、ここの自販機では売っていて穴場だったのに。しかも、コンビニよりもちょっと安かったのに残念だ。

 今月の進捗状況としては、特許出願済みであった「薬箱」を含むアイデア4件について、タイトル画に示すように幸いにして特許権を取得することができた。そこで整理を兼ねて特許審査の流れを簡単に説明してみる。特許権を取得するには、出願と審査の2つの段階を経る必要がある。
 特許出願は、先願主義に基づき、特許権取得の第1位候補であることを保証し、その有効期間は3年間となる。これは同様なアイデアが出たときの優先権確保を意味し、いわば3年間有効の予約札1番ということになる。続いて出願審査請求をすることで、特許庁が実体審査を行うことになる。拒絶理由がないと特許査定となり、特許料支払いとともに特許権が設定登録され、特許権が発生する。
 実質的な問題は、自分のアイデアと同様なものは、ほぼ確実に誰かが出願済みであるので、最初は拒絶査定が不可避ということである。そこで補正書や意見書で審査官を説得し、特許査定の獲得を試みることになるが、その機会は一度きりしかない。この機会を逃すと審判請求しか道がなくなり、特許権取得は遠のいていく。ちなみに、出願しても審査に進むのは半数程で、残りは出願取下げと言われている。

 モノづくりの一般的立場からは、まずは試作品を製作し、試用にて有望と感じれば、特許出願を検討するというのが通常の考え方であろう。また、貴重なお金と時間を実際のモノづくりに集中して投入したいと考えるのが当然だし、できることなら自分もそうしたかった。
 では、なぜこのような手間をかけたのかと問われれば、それは、医療器具の開発においては特許出願していることが当然の前提とされており、この過程を経ていないと誰も関心を持ってくれないからだ。さらに、不用意にアイデアを発表してしまうと公知のものとして新規性の要件を失い、もはや特許権を取得できなくなるリスクが生じるからでもある。この続きは、次回に説明してみたい。

 さて、今月は5冊目:齋藤 大輔(2017) 「Minecraftで楽しく学べるPythonプログラミング」を取り上げる。今までは知識を積み上げることを優先してきたが、目先を変えて実際の場面でどう使われているかを学ぶ。マイクラで遊んだことはないが、Raspberry Piにはインストール済みであるので実際に動かすことが可能だ。
 IDEとしてIDLEの使用を前提とする本書は、Pythonの基本事項に一通り触れてから、基礎編では、繰り返し文を使って階段やピラミッドを作成し、条件分岐文で地形やブロックの種類を変更し、関数やクラスを用いブロックを自動的に配置することを学ぶ。実践編では、複数の種類のブロックから構成される建築物を関数定義により作成する。その中でも特に有用だったのは、外部のイラスト画像を羊毛ブロックに変換して、その画像をマイクラ世界で表現する例題だった。
 イラスト画像のピクセルのRGB値を解析し、各羊毛ブロックのRGB値とのユークリッド距離を計算して、sorted()関数を用いて最も近い色の羊毛ブロックを求めるという手順。全ての羊毛ブロックとの距離を求めるというコンピュータならではの力業だが、画像解析における普遍性な手順として非常に納得できた。

 5冊目終了の感想としては、適度な解説さえあれば、読むだけでプログラムを理解できるようにはなった。しかし、読むことはできても、ゼロからプログラムを書き上げるのは到底無理。このあたりは今後何とかなるのか不安になる。最後に、前から気にはなっていたのだが、sorted()関数の引数に表示されるkeyが、キーワード引数のkeyなのか、辞書のkeyのどちらを意味するのか混乱する。keyという用語使いすぎ!

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