見出し画像

サッカーの見方2:解任論


 サッカーでは監督の途中解任が多いです。
 その理由としては、降格システムがあるからでしょうか。結果が出なければ売り上げに直結するからでしょう。日本サッカーでも、結果が出なければ、J1からJ3まで、平気で転がり落ちます。
 下部に落ちれば、選手に離れ、サポーターも離れるシビアといえばそうですし、当たり前といえば当たり前でしょうが、日本のプロ野球で万年B級チームを応援したことがあれば、シビアだと感じられるでしょう。
 近年では、戦術系のYouTuberやnoteを書く人も増えてよりサッカーの質の部分を問われているように思います。が、私はこの風潮が個人的に好みではないです。
 というのも、所詮サッカーは戦術や中身が、全てで合理性があれば全ての問題が解決するスポーツ、問題ではないからです。
 例えば、補強の批判。もっと攻撃的で点を取れる選手が必要だ、という意見があったとします、その選手が、まず勝ててないチームや、異国のチームに移籍するメリットはいくらあるでしょうか、選手の高年俸を払えるでしょうか、プレーはよくても人格は大丈夫でしょうか、代理人は信用できるやつでしょうか。現実問題を見ないで気軽に言うのは自由です、でも現実はゲームでなく、クリアすべき問題はいくらでもあり得ます。
 次に〇〇監督をクビにしろ、という問題。わかった、あなたに言うように、クビしましょう、次は誰にするか、あなたの中だけでも、勝手にでもいいですか、先ほど書いたように、それは現実問題、実現の可能性はどれだけありますか。
 マンチェスター・ユナイテッドが新オーナー、ジム・ラトクリフになり、新しい監督探しの末、見つからず現状維持のままエリック・テン・ハフの残留が決まりそうなのは記憶に新しいです。
 また、日本代表の監督、森保監督の批判も多いです。ですが、どれだけの有名な海外監督がわざわざ異国を選んで、欧州からしたら安い年俸で仕事を引き受けてくれるでしょうか。日本代表の監督に相応しい実績を国内リーグで残した人も、ワールドカップで経験を積んでいる人という意味でも現状は森保監督が選ばれていると見るべきでしょう。それだけの実績と経歴があるのはおそらく日本では彼だけでしょう。
 戦術批判そのものは、合理主義で合理性を求めているのに、その後のアイディアは合理性に欠けていることがネットの意見は大変多いのです、ピッチ上に見せられているものだけで、内部がどうなのか、知る由もないままに、感情論的に妄想がヒートアップしていくのを私自身は見ていられません。
 今は結果が出ていなくても、結果的に将来を摘み取ってしまうかもしれない、結局解任すべきか、どうかは現場の判断で、側からはやはり分かりよがない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?