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三浦春馬

何日、春馬君を思って泣き続けたろうか。

私も昔、消えたいと思ったことがある。

今でも時々何かしらのトリガーに遭遇するとどうしようもなくなることがある。現に今もどうにもならない。誰でもいいから何か話しかけててほしい。

あるときその闇から救いだしてくれたのがミュージカルの世界だった。夢の世界に連れていってくれる。ツラいことを忘れさせてくれる。頑張ろうって思わせてくれる。

悔やんでも悔やみきれないが、3桁劇場に通ったのに、春馬君の舞台を観たことがない。

彼のファンを名乗れるほどの自信はないが、ドラマや映画に存在していて当然と思っていた。『14才の母』で初めてみたとき、只者ではない役者が登場したと感じた。

ただ、この件があって改めて彼のYouTubeやInstagramをみればみるほど痛いほど伝わってくるものがある。自分を磨きながら、命を磨り減らしていたこと。

演技力はもちろんのこと、肉体トレーニング、自炊の完成度と器の美的センス、Paul Smithアンバサダーとしての立ち振舞い、ボイストレーニング、乗馬、殺陣、サーフィン、ダンス、バーテンダー、作詞、エッセイ、留学...

いったい彼は何人分の人生を生きたのか?

彼の死物狂いの努力とストイックさ。

真面目で、誰にでも優しい気配り。


現状に甘んじない向上心。

プロ意識の高さ。

完璧主義。

才能。

艶。

私が知ってる、某舞台役者さんが教えてくれた言葉を思い出した。真っ直ぐな彼は、それと似たようなことを聞いて実践したかもしれない。

〈海外では役者は[殺人]と[強姦]以外は経験を積んでおく必要があると言われている〉

極限の完成度を追及しながらも、インタビューの端々に何か孤独を抱えているのを感じる。『さんまのまんま』出演回、1年前を振り替えるカタチで〈20歳のときにこの世界を辞めたいと思ったことがある〉という場面、動画に残っていた。暗に親に思いとどまらせられたようなことも、垣間見える。これを最初で最後のSOSだったと汲み取れというのは、なかなか酷かもしれない。また別のTOKIOの番組内で〈好きすぎてお別れした〉という恋愛観も語っている。

思うにある種の〈愛情飢餓状態〉言いかえると、極度の〈見捨てられ不安〉を抱えてはいなかっただろうか?たくさんの人に囲まれてはいたが、思いのほか心を許せる人は少なかったのかもしれない。1番認めてほしい人に手を伸ばしても届かなかったのかもしれない。

自分が一瞬たりとて努力を怠ろうものならば、明日、自分の居場所がなくなるかもしれないという不安も抱えていたように思う。ショービズという激しい競争社会(彼の言葉を借りるならば’産業’)の中で強迫観念と恐怖に苛まれていたと私は推測する。

そんな鬼気迫る中であの笑顔を振り撒いて、悩むそぶりを見せまいとしていたかと思うと、胸がつまる。きっと、笑えない日だってあったはず。

愛情飢餓に苦しむ一因として、家庭環境が安らげる場所でないことも挙げられることがある。例えば、AC アダルトチルドレン。狭義には親がアルコール依存で苦しんでいるときに、子供は自分の感情を押し殺して〈良い子〉を演じる。それ故に大人になっても生きづらさを抱えることがある。何かしらの要因で自尊心をもてなくなるのだ。いまはその定義はわりと広くとらえられている。

いま、もし、たら、れば、を考えるのはツラいのだが…。

もしコロナ騒動が無ければ、彼はそのまま平均台の上を100メートル9秒台のスピードで全力疾走し続けたとも思っている。だが、自粛要請のため、思うようにパフォーマンスができなくなった。そこで何かの拍子に極限のバランスを崩したような気がする。そして、ふと、歩みの速度を落としたときにまわりの景色が目に入ってしまった。敢えて見ないようにするために走ってきたのに、否応なしに目に入ってしまうものに向き合わざるをえなかった。

わかったようなことを書くなと熱心なファンの方に御叱りをうけるかもしれないが、私も生きづらさを抱え〈ボチボチ〉ができない。
ACが集う会にも参加したこともある。社会人になって人生であれほど残業したことはないという時期に、プライベートで某国家資格取得の勉強をしてブラッシュアップに努めていた...が結果は不合格。遡れば東京私大への進学は親に経済的負担をかけさせるのが嫌で辞退した。私の父は家で怒鳴ることしかしないので、父親を早くに亡くした交際相手との結婚は私から身をひいた。2度もお父さんがいない子にするのは本意ではなく、他の誰かと幸せな家庭を築いてほしかったから。

彼には遠く遠く及ばぬが、自分のことを後回しにしたり、自分に厳しく甘え方がわからないことに何かしらのシンパシーを感じる。対人援助職の悪い職業病か。

私が職場で倒れて救急車に運ばれたのも、走る速度が変わるとわかった日。
自分の心が壊れてしまってからは、何故そうなったかを、専門書かき集めて読み漁った。

だから、引っ張られる感覚に襲われる。

でも、そっちにまだ行くわけにはいかない。私はまだこの世に何も成し遂げていない。
だから、なんとか頑張ってみる。

春馬君へ 
ミュージックステーションみましたよ。テレビが光に溢れていました。あのキラキラした時間を胸に刻みました。もう誰も追い越せやしないよ。貴方は伝説になった。みんなが貴方のことをこれからも語り継いでいく。これからも、たくさんの人の心を惹きつけてやまない。ペガサスのようにお空を翔けて自由になった貴方。
また会おうね。

【新曲】

YouTube解禁が22時…3時間そこらで30万回の再生回数を超えている。12時間もたてば、90万回越え。1日半で600万回越え。

【デビュー曲】

【ゆずのプロモーションビデオ出演】

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