【嗚呼、人生 vol.106】日本語のリスニングの練習をするとき
一緒に勉強している生徒の多くは、リスニングが苦手です。日本語を聞く環境にないことが大きな要因のひとつして挙げられますが、過去2年間、コロナの影響でオンライン学習が続き、例年と比べて十分な授業を受けられなかったことも関係していると思います。
そんな生徒たちとリスニングの練習をするとき、どのような順序かを説明したいと思います。
まず、何を聞き取らないといけないかを書き取らせます。問題用紙にわからない単語があったら辞書をひくこと、それでもわからなかったら先生にきくように言います。
次に、リスニングの最中にメモをとるようにアドバイスします。リスニング自体は日本語ですが、英語で書き取る方が慣れているだろうし、早く書き取れるだろうからそのようにすることを勧めます。
そのあと、教材を1回流します。2回目を流す前に適切な時間を設けます。場合によっては、この時間で、聞き取れたけど意味がわからない箇所などがあったらそれを聞いて、英語でどのような意味なのかを教えます。
そして、2回目を流します。2回流して、生徒が大体答え終わったと思ったら、答え合わせに入ります。何を聞き取れたかを聞いたり、教材をもう一度最初から一文ずつ流して英語に訳してもらったりします。
最後に、覚えた方がいい文法や単語などをノートに書き取ってもらいます。
たった数分のリスニングだとしても結構な時間がかかるので、時間があるときにしかできませんが、少しでも慣れてもらうために、丁寧にやりたいものです。