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第六話 衛生管理者の資格の勉強方法

熱い思いを持って、ベンチャー企業で働く人たち。
縁の下の力持ちである人事の方々がこのような人たちを支えている。
ベンチャー企業に入社2年目の江川千里の産業医採用への挑戦は続く、、、

このシリーズを初めて読む方はこちらからご覧ください。

さて、産業医の採用を進めつつ、同時にやらなければいけないことがある。衛生管理者の資格取得へ向けての勉強だ。

千里は気持ちを切り替えて衛生管理者の勉強法について調べてみた。

衛生管理者は第一種衛生管理者と第二種衛生管理者がある。両者の違いは危険度だ。第一種衛生管理者は有害業務を含む職場でも業務を行えるが、第二種ではそれができないことになっている。

千里たちの会社の場合は、第二種衛生管理者を取ればいいということがわかっていた。

・労働者の危険、健康障害を防止する措置を行う
・労働者に健康、衛生に関する教育をする
・健康診断の実施などの健康の保持、増進のための措置を行う
・労働災害の原因を調査し再発防止の措置を取る

これらの業務を行うため、60時間ほどかけて、関係法令、労働衛生、労働生理の勉強をしていくわけだ。

調べてわかったことだが、これが第一種衛生管理者になると100時間もの勉強が必要になるらしい。およそ2倍差だ。真面目に命拾いした。

色々なサイトを見た結果、千里は、過去問をベースに勉強すべし、との助言に従うことにした。どうも衛生管理者試験は過去に出題された問題が出る割合が多いようなのだ。

とはいえ、衛生管理者の合格率は年々低くなっている、というデータもある。時代の変化に伴い、年々出題傾向が変わるからだ。全体の傾向と最新の情報は常に把握しておかなければならない。

「大まかな内容が把握できるテキストを見つけてきたので、ザッとインプットして、まずは知識の概略と全体像を把握しましょう」

共に試験を受ける資格マニアがどこからか通信講座の衛生管理者指導教本を持ってきてくれた。フリマアプリででも購入したのだろうか。ありがたいが、いつのテキストだろう?

「このテキストはちょっと古めなので、あくまで全体把握用です。最終的には、やはり安全衛生技術試験協会がHPに掲載している最新の過去問を当てにします」

彼は、一つずつ確実に知識をつけるために、関係法令、労働衛生、労働生理をそれぞれ順番に覚えていきましょう、と言った。関係法令のインプットが終わったら労働衛生、労働衛生のインプットが終わったら労働生理、というように。

一回分の過去の試験を通して解くのではなく、一つ一つの分野を確実に仕留めていく。わからなかったところや躓いたところは解説をよく読んで、他の選択肢のどこが間違っているか覚えることが大切だと力説された。資格を取るのが趣味なだけある的確なアドバイスだ。

①知識を詰め込む
②分野別に問題集を解く
③最新の過去問を解く

これが千里たちが取り組むべき手順となった。

「過去問、インターネットからダウンロードしてきましたー」

頼りになる後輩が、千里、資格マニア、自分の分の過去問のコピーを持ってきてくれた。

「ありがとう。あとは勉強するだけね」

ふたりのあまりの頼もしさに千里は自然と笑顔になる。

調べてみたら、この資格は一度取得すれば更新不要で、以後はずっと有効なのだという。言い方は悪いが、こうして知識を詰め込むのは一回きりでいいのだ。

勉強方法も決まった。あとは行うべきことを地道に行っていくだけだった。

■次回予告

勉強を進めつつ、産業医紹介会社との連絡を進める千里。2週間後、30名ほどの産業医の履歴書が送られてきた、、、


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