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【トリックマジック最終41位/最高R1810】切り込み隊長ハバタクカミ

はじめに

初めまして、べんそれと申します。

トリックマジックお疲れ様でした。

SV初のシングル公式大会かつゴースト統一の面白そうな環境ということもあり、久しぶりにしっかりとポケモンに取り組んでみたところ、手応えのある構築を組むことができ、もっと上を狙えたという悔しさもありつつもある程度の結果を残すことができたので、初めて構築記事を書いてみようと思います。



最終結果

1日目: 14勝1敗 ◯◯◯◯◯◯◯×◯◯◯◯◯◯◯
2日目: 11勝4敗 ◯◯×◯◯◯◯×◯◯×◯◯◯×
3日目: 10勝5敗 ◯◯◯◯×××◯◯◯◯◯×◯×
通算: 35勝10敗

最終41位、最高レートは1810でした。
2日目と3日目で確率がかなり下振れてしまい、最終レートを1800に残せない結果となってしまいましたが、2桁順位は達成することができました。

この後急所→急所→プレミで3連敗することも知らずに浮かれて撮ったスクショ


使用構築

レンタルチーム

構築経緯

事前の仲間大会で色々と試行錯誤する過程で、対面寄りの環境に対してラウドボーンサーフゴーといった要塞型のポケモンが強いと感じ、まずこの2匹を採用した。
次に、初手のゾロアーク択をいかにコスパ良く拒否するか色々と試した結果、HBベースでカシブの実を持たせたハバタクカミで初手悪の波動を撃つ動きの使用感が極めて良く、上の2匹と合わせて軸に決定した。
テラスタルは基本的にラウドボーンかサーフゴーに切るので、残りの枠にはテラスタルを切らなくても強く詰めに使えるポケモンとして、対面最強のミミッキュ、優秀な複合タイプかつ選出画面に居るだけで仕事をしてくれる襷アタッカーのゾロアーク(ヒスイ)を採用した。
最後に、ハバタクカミが苦手とするゾロアーク入りの初手ソウブレイズに対する圧力と、一貫性の高い技によるスイーパーとしての役割を期待してイダイトウ♂を採用し、構築が完成した。

コンセプト

  • 初手のゾロアーク択をコスパ良く拒否する

  • ゾロアークを選出する場合、イリュージョンに頼らずに純粋に優秀な複合タイプの襷アタッカーとして運用する

  • 初手ハバタクカミでアドバンテージを取り、裏のポケモンで詰め切る


個体紹介

ゾロアーク(ヒスイ)@きあいのタスキ

陽気131(4)-152(252)-80-x-80-178(252+)
テラスタイプ: ゴースト
特性: イリュージョン
持ち物: きあいのタスキ
技: シャドークロー/かげうち/はたきおとす/ほうふく

調整: ASぶっぱ

選出率6位

最強の見せポケモン。
本大会における唯一のノーマル複合かつイリュージョン持ちであり、選出画面に置いておくだけで相手に圧力をかけることができる。
殆どの構築にゾロアークが入っていることから初手はほぼハバタクカミ固定のため選出する場合は2体目以降に置くことになるが、イリュージョンで相手が読み違えるワンチャンよりこちらの裏がバレるデメリットの方が大きいと感じたので、選出する場合は3体目に置いて普通にゾロアークとして運用した。
ミミッキュで勝てないノーマルテラスを切ったハバタクカミや耐久に振ったイダイトウに勝てるように報復を採用したが一度も撃つことはなく、そもそも詰め役がミミッキュで事足りる場面が多かったので選出機会も少なかった。
テラスタルも切らないのでテラスタイプについては特に考察せず、ゴーストのまま使用した。


ミミッキュ@いのちのたま

意地159(228)-156(252+)-101(4)-x-126(4)-119(20)
テラスタイプ: ノーマル
特性: ばけのかわ
持ち物: いのちのたま
技: シャドークロー/じゃれつく/かげうち/つるぎのまい

調整
H: 16n-1かつ10n-1でできるだけ高く
A: ぶっぱ
S: ミラー意識で4振りミミッキュ+2
BD: 余り

選出率3位

後述するハバタクカミでアドバンテージを取った後の詰め駒。
A特化し命の珠を持たせることで、多くのポケモンをシャドークローorじゃれつく+影打ち圏内に入れることができ、特にラス1イダイトウとの対面を数多く制してくれた。(型破りだと型次第)
ASでなくHAベースにすることで、雨イダイトウのアクアジェットを耐えて勝った試合など、活きる場面が多かった。
剣の舞の枠はウッドハンマー、呪い、電磁波なども検討したが、剣の舞のお陰で何試合も拾うことができたので結果的には正解だったと思う。
テラスタイプは一応ノーマルにしているが、基本的にテラスタルは後述するラウドボーンかサーフゴーに切るのであまり活きる場面は無かった。
自覚があり、じゃれつくを一度も外さなかった。


ハバタクカミ@カシブのみ

臆病161(244)-x-101(204)-155-155-179(60+)
テラスタイプ: ノーマル
特性: こだいかっせい
持ち物: カシブのみ
技: ムーンフォース/シャドーボール/あくのはどう/ちょうはつ

調整
HB:
陽気Hゾロアークの叩き落とす+影打ち確定耐え、シャドークロー+影打ち確定耐え
臆病Hゾロアークのシャドーボール+影打ち確定耐え
意地ミミッキュのじゃれつく+影打ち確定耐え、シャドークロー+影打ち確定耐え
意地ミカルゲのしっぺがえし+影打ち確定耐え

HD:
4振りサーフゴーのゴールドラッシュ15/16耐え
臆病ハバタクカミのムーンフォース+シャドーボール確定耐え

S: 最速110族(ゲンガー、Hゾロアーク)抜き

選出率1位

本構築の要であり最強の初手置きポケモン。神。

HBに厚く振りカシブの実を持たせることで、きあいのタスキ、ばけのかわ、テラスタル等を一切消費せずにゾロアークを判定しつつゾロアークを含めた多くのポケモンに撃ち勝つことができる。
相手の構築にゾロアークが居る場合必ず初手で選出した。初手の行動として悪の波動が一貫しているのが本当に強く、ゾロアークだった場合でもHBに振っていることで対面勝つことができる。(ハバタクカミ一点読みのタスキ報復やポルターガイスト+影打ちには負けるがそんなゾロアークは居ない)
悪の波動怯みによって相手に何もさせずにイージーウィンとなる試合も何度もあった。
ブーストエナジーが発動しないことや最初に見せる技が悪の波動であることから、殴ったりムーンフォースを見せるまで相手視点でゾロアークの択を切れないのも強かった。
挑発を採用することで、ラス1ミミッキュの剣舞をケアしたり、ヤミラミをいじめたり、相手のラウドボーンに対してこちらのラウドボーンを欠伸を恐れずに安定して着地させることができたりと、良い働きをしてくれた。
大会期間中にこの型の初手ハバタクカミに対して明確なメタを張られる事が無かったので、ゾロアーク択を気にせずに安定してアドバンテージを取り続けてくれた。


イダイトウ♂@こだわりスカーフ

陽気195-164(252)-86(4)-x-95-143(252+)
テラスタイプ: 水
特性: てきおうりょく
持ち物: こだわりスカーフ
技: ウェーブタックル/おはかまいり/クイックターン/アクアジェット

調整: ASぶっぱ

選出率5位

ハバタクカミが苦手とする初手ソウブレイズを牽制する枠。
クイックターンの引き先に困る、詰め駒としてミミッキュが優秀すぎた等、あまり選出することは無かったが、選出した試合ではしっかりとソウブレイズに負荷をかけて仕事をしてくれた。
最後に入ってきた枠だがあまり出番が無く、自分自身のイダイトウの練度も足りていないので、この枠は一考の余地があるかもしれない。


ラウドボーン@たべのこし

図太い205(204)-x-167(252+)-130-95-93(52)
テラスタイプ: 水
特性: てんねん
持ち物: たべのこし
技: フレアソング/だいちのちから/なまける/アンコール

調整
S: 4振り70族+2
残りHB

選出率2位

本構築の第二の功労者。

ハバタクカミが苦手とするソウブレイズ、イダイトウ、鋼テラスドラパルト、その他積みポケモンや物理ポケモンの多くをシャットアウトしてくれた。
選出した場合基本的にこのポケモンにテラスタルを切る。
水テラスラウドボーンへの対策が甘い相手が多く、このポケモン1匹で詰ませることも多かった。
ただ、終盤になるに従って電気テラスや電気技を採用した相手と当たることが増えてきたので若干動かしづらくなったが、大地の力を搭載していたのである程度抗うことができた。
アンコールが非常に偉く、Sに多めに振ることでラウドボーンミラーでほぼ先手を取ることができ、フレアソングや怠けるでロックして詰ませることができる。
ラウドボーンミラー以外にも、補助技を使ってくる鈍足ポケモンや裏に備えて対面で積んでくる相手など、基本的に採用率の低いアンコールは警戒されないので通ると大きなアドバンテージを得ることができた。
4振り70族抜き抜きはちょっと過剰だったかな?と思いながら使っていたが、ヤバソチャに先手を取って勝った試合があったので結果的には良かった。
水テラスだからか麻痺に弱く、よく痺れた


サーフゴー@タラプのみ

穏やか194(252)-58(個体値0-)-115-154(4)-157(252+)-104
テラスタイプ: ノーマル
特性: おうごんのからだ
持ち物: タラプのみ
技: ゴールドラッシュ/シャドーボール/わるだくみ/じこさいせい

調整: HDぶっぱ

選出率4位

言わずもがなのチート特性。非テラスタルだと毒菱を踏まないのも偉い。
ハバタクカミやサーフゴーをエースに据えてくる相手に対してはラウドボーンの代わりにこちらにテラスタルを切って対応した。
物理方面はラウドボーンで十分だったのでHDタラプで採用したところ、相手の特殊技に対してアホみたいな硬さを見せてくれたので良かった。
当然ヤミラミにも勝てるが、サーフゴー入りにそもそもヤミラミが出てこないことも多い上に別にラウドボーンやハバタクカミでもヤミラミに勝てるので、ヤミラミ入りに絶対に投げるということは無かった。


立ち回り

基本選出

対ゾロアーク入り

初手はハバタクカミ固定で、相手の構築に応じてテラスタル枠としてラウドボーンかサーフゴーのどちらかを選んで出していた。
ごくまれに相手の構築が前のめりに見える場合は、ハバタクカミ+ミミッキュ+Hゾロアークのような対面選出をすることもあった。

  • ハバタクカミ+ラウドボーン+ミミッキュ
    最も多く使った選出で、物理多め(ソウブレイズ、イダイトウ、ミミッキュ等)かつラス1イダイトウで抜いてきそうな相手にはこの選出をする。
    ハバタクカミと水テラスラウドボーンで数的有利を取り、最後に出てくるイダイトウをミミッキュで相手する。
    イダイトウと対面する前にミミッキュの化けの皮が潰されていると厳しいので、ミミッキュを投げるタイミングには注意が必要。

  • ハバタクカミ+サーフゴー@1
    ハバタクカミ、サーフゴー、ゲンガー等の特殊の駒が多い相手にはこの選出をして、サーフゴーにノーマルテラスを切る。
    @1の枠にはミミッキュ(イダイトウやドラパルトが居る場合)、ラウドボーン(ソウブレイズやミミッキュが居る場合)をよく選出していた。
    サーフゴーにノーマルテラスを切った場合でも、HBラウドボーンはミミッキュやポルターガイストの無いソウブレイズを後出しから受け切ることができるのが強かった。

対ゾロアーク無し

基本的は初手ハバタクカミの安定する相手が多かったが、他に通りの良さそうなポケモンが居る場合にはそちらを投げていた。
具体的には以下のような感じ。

  • ソウブレイズ入りかつゾロアーク無しの相手には初手イダイトウ→クイックターン

  • 初手イダイトウで来そうな相手にはラウドボーンで初手水テラス

  • 普通にHゾロアークが刺さっている相手に対しては初手Hゾロアーク

重かった相手

  • ゾロアーク入りの初手ソウブレイズ
    特殊Hゾロアークがソウブレイズに化けていることまで考慮するとラウドボーン直引きができないので、無念の剣でハバタクカミがほぼ無償で削られてしまうのがキツかった。

  • 型破りイダイトウ
    素早さが負けている場合、ミミッキュが貫かれてしまう。

  • HBカシブの実ハバタクカミ
    自分以外にも数名この型に辿り着いている人と遭遇した。ミラーなのでシンプルにキツいが、この環境における初手の結論の一つだと思っているので、お互いムンフォでゾロアーク判別後にシャドーボールを撃ち合う際にカシブの実を食べ合うと謎の嬉しさがあった。

  • 毒菱展開+コノヨザル
    お互いラスト1体の状況から水テラスしたラウドボーンとの撃ち合いになり、毒ダメージ込みでギリギリで貫かれて負けてしまった。(多分乱数)
    負けはしたが、非常に熱い試合だったので印象に残っている。GGでした

  • 電磁波サーフゴー
    悪巧みを切っていることが多くだいたいこちらのサーフゴーで勝てるが、他の並びの関係でサーフゴーを選出できないこともあり、ラウドボーンで水テラスを切らされた後にこの型のサーフゴーと判明するとキツかった。ラウドボーンがよく痺れた


おわりに

久しぶりにしっかりと構築を考えた上で対戦に臨みましたが、仲間大会で色々と試行錯誤を重ねて勝率を高めていけたので良かったです。
とはいえ、負け試合のうち、構築として負けていたと感じたのは4,5戦程度で、それ以外は確率の下振れと自分のプレイングによる負けという実感があったので、強い構築を組めたのだからもっともっと上に行きたかった、勝ち切りたかったという悔しさは正直な所あります。
最終日、何度も1800や瞬間1位を踏んではその度に運負けで叩き落されたのは流石に泣きそうになりましたが、それもまたポケモンですよね…(ハバタクカミの悪波で怯ませてたツケが回ってきたかな)

勝てば最終レート1830ぐらいで終われそうな45戦目、電磁波即痺れによりラウドボーンでフレアソングの削りを入れられなかったせいで残ったサーフゴーをハバタクカミの悪波で1回怯ませれば勝ちの場面で動かれて負けた時の私(イメージ)

私はもうランクバトルを1ヶ月走り切るほどポケモン対戦に時間を割けなくなってしまいましたが、環境も面白そうだし3連休期間の大会なら…と今回の大会に参加しました。
狭いプールかつ途中でチームの変更も不可、試合可能回数も固定という公式大会ならではの特殊な環境ながらも、連日の仲間大会を経て確実にメタが回っており、仲間大会の期間も含めて本当に楽しむことができました。久しぶりに本気のポケモンバトルの熱さを思い出せた気がします。

今後も、面白そうな公式大会があれば是非参加してみたいと思います。
最後になりますが、ポケモン公式様、仲間大会を運営していただいた皆様、対戦していただいた皆様、仲間大会を配信していた際のコメントや本戦期間中にTwitter(X)で励ましの言葉をくださった皆様、本当にありがとうございました!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

おまけ

†自慢の没個体紹介†

ドラパルト@きあいのタスキ

やんちゃ163-189(252+)-95-136(124)-85-179(132)
テラスタイプ: ドラゴン
特性: のろわれボディ
持ち物: きあいのタスキ
技: ドラゴンアロー/シャドーボール/ふいうち/まもる

調整
A: 無振りHゾロアークをドラゴンアローで確定1発(Aに補正をかけない場合76.17%の乱数1発)
S: 最速110族(Hゾロアーク、ゲンガー)抜き
C: 余り

ハバタクカミの型を発見する前に使っていた、初手守るでゾロアークを検定するガチ両刀ドラパルト。(あまりにもまともな物理技が無かったので苦肉の策。物理技が無さすぎるあまり最終日のレート差マッチではミミッキュに対しておどろかすを撃ってくるドラパルトに遭遇し、「これに怯みで負けたらおれはポケモンを辞めるぞ」という強い意志で怯みをはねのけて勝利した)
守るは初手以外にも相手の型判別やトリル、天候、壁のターン枯らしで地味に便利だった。
仲間大会初期の誰もが初手襷ゾロアークを投げていた時期は活躍したが、

  • 少し耐久に振ったゾロアークやゲンガーが増えた

  • 襷を消費するのでゾロアークが完全に見せポケになってしまう

  • ミミッキュやハバタクカミ等、本物だった場合普通に勝てないポケモンが多い

等の理由により次第に選出機会が減り、ハバタクカミの開拓により没となった。

筆者について

質問等あればTwitter(X)までお気軽にどうぞ。
https://twitter.com/vensoleaji

Twitchで色んなゲームを気ままに配信したりもしています。
https://www.twitch.tv/vensole

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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