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江戸川区若年性認知症カフェ鴉鷺

TEAM-UGOU(チームうごう)が現在取り組んでいる活動を、一つずつ紹介して行こうかと。今回は江戸川区若年性認知症カフェ鴉鷺です。

認知症カフェ

皆さんは認知症カフェって聞いた事ありますかね?認知症カフェは、認知症の人やその家族、地域住民など、誰もが気軽に参加できる集いの場です。
認知症の人やその家族同士が情報交換するだけでなく、医療や介護の専門職に相談ができ、地域の人との交流の場になっています。活動内容も様々で毎回プログラムを用意しているカフェもありますね。

江戸川区若年性認知症カフェ鴉鷺は船堀駅から徒歩7分の場所にある喫茶店Caffe’ Luminoで毎月第4日曜日11:00〜12:00に開催しています。初開催は2020年10月ですね。
江戸川区で若年性認知症をもつ本人や家族、そして皆のカフェです。

鴉鷺

「鴉鷺って何て読むの?」って質問が偶に来ますが、「アロ」と読みます。黒い鴉を白い鷺と言いくるめる。 理を非に、非を理に言いたてること。 まちがいを強引に正当化することの喩えだそうです。
TEAM-UGOUのモチーフである鴉。そして江戸川区に昔から生息していた船堀を象徴する鷺を合わせた名前にしました。

都営新宿線船堀駅前の白鷺の像

因みに名前は5分で決まりました。ムーさんと駅前で銅像を見て「これだ!」と(笑)
勢いって大事ですよね。

若年性認知症

認知症と聞くと、高齢者のイメージがあるかもしれません。しかし若年でも認知症になる方もいらっしゃいます。18歳から64歳までに発症した認知症性疾患(アルツハイマー型、脳血管型、前頭側頭型、レビー小体型など)を総称して若年性認知症といいます。
働き盛りの若い世代が発症した場合には、高齢者よりも家族など周囲の人に及ぼす影響は大きい傾向にあります。

若年性認知症を名前に入れているのは、社会や地域の中に若年性認知症の方に対する社会資源が少ないと感じたからで。
TEAM-UGOUの構成員の中に若年性認知症の男性がいまして。彼は「行き場が無い」と言っていました。
勧められるのは高齢者が集う介護保険サービス。…そりゃ年齢違い人ばっかだと話は合わないし、別に行きたくないわな。

やりたい事はあるけど、やらせてもらえない。やりたく無い事しかやらせてもらえない。そんな人生つまらないですよね。

有馬記念の馬券を買ってきてくれた参加者。


自らが行きたいと思い、やりたい事を話せる。そんな場所にしていきたいと考えています。
因みにTEAM-UGOUが開催してる、釣り部やボーリング大会は鴉鷺の会話の中から「こんな事やりたい」って言葉から実現した活動なんですよ。

喫煙

鴉鷺の特徴として、煙草が吸えるってとこにあるかなぁと。
店内は今時珍しい喫煙可。自分を始め、参加者は喫煙者が割といまして。
喫煙者にとって煙草が吸えるかどうかは、店を選ぶ上で重要なんですよ。それは認知症があろうが無かろうが関係無いと思ってます。

喫煙者ども

非喫煙者の方々には当然配慮していますがね。
行政等が開催する認知症カフェとかだと中々「煙草OK」と言えないでしょうし、許可出来ないんじゃないかなぁ。そもそもコロナ禍で開催中止にしてる認知症カフェも多いですしね。
有志の団体だから、そこら辺の融通がきくんだと思ってます。

こんな感じで毎月開催しています。ご興味ある方、是非一度来てくだされ。無秩序な群れが集う、東の果ての地にある喫茶店でお待ちしております。

黒色の鴉と対比させ「鷺を鴉と言いくるめる」という言葉があり、誰が見ても白い鳥を黒い鳥であると言い張るという意味があります。
でもその人には黒色に見えたのかもしれませんし、それでもいいかもしれません。

また逢いましょう。

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