名刺を作る

名刺を作ることになった。

というのも話せば長くなるが…

大きなきっかけは、レーザーカッターを(中古で)買ったこと。

以前アルバイトしていたファブラボ紫波(オガール情報交流館2Fにある)のレーザーカッターが2020年3月末に新しくなり、古い方を売却することになって、そこに手を上げた。格安で譲ってもらったとはいえ、なけなしの給料で働いている身としては決して安くはなかった。

個人でレーザーカッターを所有することは密かな夢のひとつだったが、もちろん物事はそううまくはいかない。

維持費がかかるのだ。

レーザー発振器自体は数年もつというが、どちらかというと考えなければいけないのは故障だ。今までの経験から、レーザーカッターは年一回は故障していて、そのたびに大きな段ボールに入れて送料を払い、修理に出す。その修理費用は内容によって異なるが、大体10万円。さらに、室内で使用するため廃棄ガスをフィルタリングして外に出す必要があり、そのフィルター交換に数万円(これは年何回くらいかはまだわからない)。つまり、年間20万前後の維持費ということになる。

雀の涙みたいな給料でも、貯めればなんとかなりそうなものだが、その分趣味などに費やせるお金は大きく減るだろう。

ならば、増やすしかない。

そういうことで、単純に言えば、レーザーカッターで消費する分より大きい額をレーザーカッターで稼ごうという考えに至った。

となると、商品を考えなればいけない。

まっさきに思い浮かんだのは「メーシダス」だった。

現状はまだ精度も悪くとても販売は出来ないが、昨年東京ビッグサイトで開かれたMAKER FAIR TOKYO2019では、いろんな人が興味を示してくれた。もしかしたら会社の受付に置くなんてのもいいかもしれない、と言ってくれた人もいた。

そういうことがあり、組み立てやすさやメンテナンスのしやすさ、そして精度を高めれば充分売れるのではないかと思った。

「メーシダス」を売ろう、そのためには通販サイトが必要だ。

幸い、個人サイトとして「vellnet.online」のドメインは取得していた。いつか作ろうと思っていた個人HP、だが現状は何もない。ここを、作ったものを発表・掲載するサイトとして作る。

そして、最後にそこに誘導する広告が必要だ。

そのために名刺を作るというわけだった。

もともと会社用ではない僕個人の名刺は作りたかった。何よりメーシダスから発射出来るし、相性は抜群だ。

早速印刷会社に勤めている友人に相談して、イメージを伝えた。いろいろやりたいことはあったが、技術的には可能ということ。ただ、趣向を凝らすとその分お金がかかる。

もし、安く済ませたかったらネットで頼めばよい。ただ、今回は初めてのことなので、質を重視してお金に糸目をつけないことにした。

今は、そのために必要な絵を描いてデザインを詰めていく段階だ。

あの人に配りたい、あの人はもらってくれるだろうか。

そんなことを考えながら、ぼんやりとイメージを書き留めている。

4月なのに外では雪が降っていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?