見出し画像

続・どすこい!WEB3.0

※この投稿は、WEB3.0の全く初心者である私が勉強していく過程を残したものだ。前回記事から引き続き、WEB3.0について書き残していく。

前回はそもそもWEB3.0とは何か?という初歩の初歩だったが、今回はその上で紫波町が目指すところを読み直してみた。デジタル庁の第4回WEB3.0研究会で提示された、紫波町提出の資料が現時点で最新だと思うので残しておく。

その上で前回記事を振り返っていこう。

ということで、WEB3.0の要素をいろいろと書いてきたが、紫波町が重視していることは
①NFTによる財源の確保
②DAOによる町政の改善
がメインであるように思う。

前回記事より

このように書いてきたが、自分の中でNFTとトークンを混同していたことに気づいた。

そもそもNFTが「非代替性トークン」なのでトークンの一種ではあるのだが、紫波町が言う「新型地域通貨」とは「代替性トークン」=暗号資産(仮想通貨)のことを指しており、NFTとはまた別のようだ。

暗号資産は一般に使われているポイントカードのポイントと似たような印象を受けるが、ポイントは発行主体となる会社がつぶれると無くなってしまうのに対し、暗号資産は分散型(発行主体のみならず一般のPCでも共有されている仕組み?)であり消滅しづらく信頼性が高いということ。またポイントは例えば1ポイント1円と発行主体が定めればそれで価値が決定するが、暗号資産は株と同じで価値が変動しており、運用次第ではその価値を高めることが出来る

紫波町の資料によると最初に(まず価値0の状態で?)億単位のトークン(ここでは暗号資産のこと)を町に対し発行しておき、町がDAO運営を進める中でこのトークンの価値を高める。その後にトークンを売却することで、財源を生み出せるはずだということだ。つまり暗号資産ならではの価格変動を利用し、利益を生み出そうというわけだ。

ではDAOとは何なのかということになってくる。
前回DAOとは「分散型自律組織」ということを書いたが、ぶっちゃけ直訳してもよくわからない。

こちらの記事では早い段階で紫波町の「FurusatoDAO」構想が取り上げられている。
厳密な意味でのDAOとは、トークンを活用した報酬を支払ったりするなどの仕組みがあったうえで、参加者がお互いに意見交換と投票を行いながら組織を運営していく仕組み(スマートコントラクト)のようだ。だが、記事によると現在すでにDiscord上で行われている意見交換の場も、ある意味疑似的なDAOだということだ。

紫波町のWEB3.0Discordへの参加は以下のリンク。

先日から私も紫波町のDiscordに参加しているのだが、簡単に言うとチャットルームであり、コミュニティに参加してそれぞれの議題で発言しあうことが出来る。ここに参加してわかったのは、(良くも悪くも)現実の紫波町とは別の次元の場だということだ。

まず、参加者の内一体何割が現実の紫波町民なんだろう?というくらいには、別々の地域から参加者がいる。というのは、彼ら自身にすでにWEB3.0やDAOについての知識・常識があり、紫波町にゆかりが無くとも、「岩手県の紫波町というところが面白いことを始めるらしい!自分も参加してみよう」という出発点から参加しているため、本当に「DAOに集まる人材やアイデア」という部分が体現されている。一方で、そもそも一般的にDiscordという習慣がない紫波町民の間では、ほとんど存在が知られていないという問題がある。つまり現実の紫波町民があずかり知らぬところで、知らない人たちが紫波町の未来について議論し合っているという現状がある。前向きに考えれば、紫波町が自治体で初めてWEB3タウン表明をしたことで、全国からそうした人材を集めることに成功しているということでもあるのだが。
ただ、説明によると決して現実の町民を軽視しているわけではなく、これまで通り町民による紫波町の仕組みがあったうえで、さらにDAOというもうひとつのグループをプラスすることで、町をより良くしていこうという考えでいいと思う。

もうひとつは、先日のWEB3.0講演会に参加してから興味を持った自分が参加してみても、話の内容が高度過ぎて全然ついていけない。これは、WEB3.0を知らない人たちと既にWEB3.0を知っている人たちでは大きな知識の隔たりがあるため、後者の中で常識のことでも前者の中では全然わからないのだ。そして、後者の中では常識であるので議論の中でわざわざ説明してくれないという問題がある。この中では、せっかくWEB3.0初心者が興味をもって紫波町のDiscordに参加してみても、全然ついていけなくて結局すぐ離れてしまうという事態が懸念される。ただ一応救済措置はあって、まだ全然投稿は無いが「welcome-web3-初心者」というテーマのスレッドが立ててあるので、わからないことはここで質問すればよい。せっかくなので私も質問を投稿したところ、ちゃんと回答してもらえた。個人的にはしばらくここで質問させてもらおうと思っていて、せっかく参加したけどついて行けない人も、とりあえずここで何がわからないのか質問してみよう!という流れが作られれば、前述のような問題も少しは軽減されるのではないかと思う。

あとは、わからなくてもわからないなりにその議論を眺めていると、「あれっ、この言葉この前あの人も言ってたぞ」「そうか、一般的にはこの概念はこう捉えられているんだな」ということがだんだんわかってくる現象があると思っていて、とりあえずそういう議論の場にいることで自分の中に形成されていく常識もあるのだということは留意しておいていいはずだ。

というわけで、なんとなくDiscordの話になってしまったが、現時点での理解はこんなところだ。DAOの概念についてはもう少し知る必要があるので、そこは後々また書いてみようと思う。

余談
紫波町の資料で書かれている「トークン=暗号資産」のことだと理解しているのだが、そもそも「暗号資産」とは「仮想通貨」を言い直したものらしく、さらに言うと先日の紫波町WEB3.0講演会では伊藤穣一さんが「クリプト(Crypt=暗号)」という言葉を使っていたので、もしかして
トークン=暗号資産=仮想通貨=クリプト
ということなのではないかと思っている。
言い方を統一して欲しいよ><

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?