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アメリカで出会った100の光景 No. 46(大自然の絶景)The Waveにはずれたこそ味わえる絶景・グランド エスカランテ ステアケース

アメリカの国立公園が好きな人であれば、一度行ってみたいと思うに違いないユタ州の”The Wave"。

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けれど、この大波のような岩が印象的な不思議な風景は、実際に行こうとすると意外とハードルが高い・・・というのは、1日に入れるのは20人だけだから。
10人はインターネットでの事前抽選、10人は前日にカナブのビジターセンターでの抽選で決定、という運も必要な場所なのだ。

事前の抽選に当たって行く人はいいとして、現地での抽選に参加する場合、はずれたらどうするかということも考えておかなくてはいけない。
近くには、アンテロープキャニオンやホースシューベンドなど有名な場所があるので、そこには行くとして、翌日の抽選にもはずれたらぜひ行ってみて欲しいのは、グランド エスカランテ ステアケース国定公園。

何を隠そう、The Waveの抽選に参加できず(到着したのが抽選が始まったあとだった!)がっかりしながら、ビジターセンターでお勧めの場所を聞いたところ教えてくれたのがここだった。

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公園に入るとすぐに目についた、キノコのような形の岩。
あまりにもはっきりした岩の色分け。不思議な光景だ。

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トレイルもあるようなないような感じなので、砂の上の足跡をたどってみたり、岩の上を歩いたり。他に人の気配もなくて自由気まま。
The Waveの前哨戦として、もってこいではないか。

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いくら歩き回っても、やはり人の気配はない。こんな景色を独り(二人)占めとは、もったいのうございますなあ。
逆に、入場制限を作った方が、人が押し寄せるようになったりするんじゃないだろうか。

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岩の景色を堪能したあと、違うトレイルに入ると、今度は緑の多いまったく違う景色が広がっていた。
コットンウッドの森の中、川沿いに歩いて行く。

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とても暑い日だったので、川はところどころ干上がっていた。
土がパリパリになって表面がめくれ上がっている。革みたいに見える。こういうのを見るのって、久しぶりだ。で、うれしくなって踏んで割って楽しむ。

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川に水が増えてきて、靴を濡らさないと先へ進めなくなったので、引き返す。やはりここも人に会わないトレイルだった。

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国立公園だと鹿やリスを見ることが多いけれど、ここで見たのはトカゲと犬。わたしは犬が怖いので、かなりドキドキした。来ないで、来ないで、来ないで、と心の中で祈り追い払うことに成功した。
結構大きくてスリムな犬だったけど、もし近くに来てたらどうなったんだろう。噛まれる?食われる?
アメリカだとたまに自由な犬がいるのがわたしにはたまらなく恐ろしい。彼らはわたしが怖がっていることを見抜いていると思うのだ。

さて、ここでもう一つ思い出に残っているのは、車を停めて写真を撮っていたときのこと。
夫がそばに倒れていた木を蹴ると、幹の洞から飛び出してきたのは蜂の大群!
幸い飛び出した方向とは反対側にいたので、すぐ車に入って刺されずにはすんだけれど。刺されてたらどんなことになっていたかと思うとぞっとする。

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しかし、みだりに木を蹴とばしたりしなければ、きわめてのんびりとした気持ちのいい歩き甲斐のある公園。
未舗装路を行く必要があるが、The Waveの抽選に当たらなくても素敵な景色は楽しめるので、安心して抽選に臨もう!

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グランドステアケース・エスカランテ国定公園(ユタ州)
Grand Staircase-Escalante National Monument(Utah)
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わたしがThe Waveにいったときの話 





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