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IT戦略を立ててみる 2/2

どこかのビルの中で苦しんでいる、一人情シスをむちゃぶりされているあなたに捧げます第八弾。

第七弾はこちら。

テーマに沿って課題をリストアップしよう

さて、テーマが決まって次は施策、と行きたいとこですが、天に祈っても施策は降ってきてはくれません。施策はあくまで手段なので、解決すべき課題ありき。まずは解決すべき課題をリストアップしましょう。

「例えば社内外のコミュニケーション効率化」というテーマ設定がされたとすれば、
・取引先との面談情報が各自のPCに散在している
・取引先からの発注はPDFで来ており、社内システムに二重入力している
・部の業績が可視化されておらず、期を締めるまで業績見通しが立たない
などなど、現場の課題は色々と見つかるはず。

そうして洗い出された課題をまずはリストアップしましょう。リストに書き込む段階では特に何も考えなくて良いので、まずはひたすら書き込むべし。


課題に想定される効果度をつけよう

リストアップされた課題は何個になったでしょうか?

10個くらいだとしたら、まだまだ甘い。少なくとも30個くらいは見つけるつもりでやりましょう。

さて、無事ある程度の数の課題が一覧化されたら、今度はどれがインパクトあるかの効果度付けです。

といっても、効果なんてこの時点で詳しくはわからないので、まずは自分の感覚で松竹梅の3段階くらいをつけていきましょう。
間違ってかも?どうせ誰も正解なんてわからないからいいんです。決めることが大事

この時に大事なことはやりやすさは無視すること。

人間どうしても手をつけやすいものから手をつけてしまいがちですが、それではインパクトのある施策はできません。

まずは実効性はある程度度外視で、会社にとって効果の大きそうな施策という観点で効果度付けをしていきましょう。


コスト・期間の目安をいれよう

効果の大きさが決まったら、次はコスト・期間に関しても参考情報で入れていきましょう。これも優先順位同様、3段階くらいで十分。

コストは高い・まあまあ・低い、期間は長い・まあまあ・短い。

これも効果の大きさ同様にまずはエイヤで決めることが大事。


3年でやること決めて、スケジュールにマッピング

ここまでできたらゴールはもうすぐ。

効果の大きさ、コスト、期間の情報を参考に、IT戦略で定めた次の3年間でやることを決めましょう。というか、これはやらなくていい・やれない、というものを外していきましょう。

効果が小さいものは基本的に外す。効果はあるけど、コストや期間がかかりすぎるものは外す。としていくと、ある程度の期間・コストでできるし、効果もちゃんと出る施策が残るはず。

そしたら、その施策を3年のスケジュール上にマッピングしていきましょう。
今年は大きめ効果でコストも期間もかかる施策Aを始めながら、中くらいの施策Bも始める。
来年は施策Aも継続して実施しながら、施策Bは1年目で終わるので、新しく施策Cを始める、みたいな感じで。

こんな感じで施策をマッピングできたら、前回挙げていた
・投資テーマ
・施策
・時間軸
・コスト
はおおよそそろったはず。

おつかれさまでした!これでまずはIT戦略の1stドラフトは出来上がりです!


出来上がったIT戦略はどうしよう、、、

さて、苦心して作ったこの戦略どうしましょうか?

当然実行に移していきたいですよね?

そのために何をしていくべきか、会社によって色々と事情は違うと思いますが、一つのアイデアを述べていきたいと思います。

待て、次回。

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