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#85 裏拍の装飾音をあせって弾くクセ(ツェルニー30番 No.17)

装飾音自体を拍頭に合わせるか(バロック、古典派?)、それとも装飾音を前に出して、本音符を拍頭に合わせる(ロマン派以降?)か問題。

私は子供のころ3年間くらいしかピアノを習った経験がないためか、すべて後者で弾くものだと思い込んでいました。しかし、今の先生にバッハを習うようになって、初めて2通りの弾き方があることを知ることに。。。

なので、私の場合、バロックのように装飾音を拍頭に合わせて弾くのが苦手です。ちょっと注意力が落ちるとすぐ前に出して弾いてしまうので、先生からたびたび注意されました。

しかし、このツェルニー 30番 No.17は前に出して弾く、と解説にも書いてあります。先生は私の癖を知っているので、ちょっと心配なようでしたが、前に出して弾くことに。

ガマンができない。。。

ここで別の問題が発生です。
No.17で、裏拍に装飾音がある音を弾こうとすると、すごくあせって突っ込み気味に弾いてしまうのです。

はやーいはやいです!
すごく急いで、あせって聴こえます。
音を出す前に一度ガマンして!
ガマン!ガマンが大事です!

私が裏拍に装飾音のある音を弾くたびに、無邪気に「はやい!」「ガマン」を連呼する先生に、「・・・・・・」と何だか凹んだ気持ちに。さらに、大昔、米米CLUBのカールスモーキー石井がライブで同じようなネタでギャグ?寸劇?をやっていたなぁ、と全く別のことを懐かしく思い出したりしていました。。。

(尾籠な話でスミマセン💦。当時はそういうノリが許された時代だったんです。実は高校生の頃、米米CLUBのコピーバンドをやるなどファンでした。女装キャラの博多めぐみがいた、ごく初期の頃でしたが。。。)

そして、その場のレッスンではどうしてもガマンができないので、家で鍛えなおしてくることになりました。

家で練習したものの。。。

どうすれば、前に突っ込み気味で弾いてしまうのを治せるのか。
先生はダメ出しはするけど、治し方は教えてくれないので、いつものことですが自分で試行錯誤です。

  • メトロノームに合わせて、装飾音なしで同じフレーズ(パターン)を弾き続ける。

  • パターン4回のうち、1回だけ装飾音を入れる

  • パターン2回のうち、1回と、交互に装飾音を入れる

  • 左手だけ、同じパターンのところを弾き続ける

  • パターン4回のうち、1回だけ装飾音入れて右手を弾く。

  • パターン2回のうち、1回と、交互に装飾音入れる右手を弾く。

  • メトロノームのテンポを遅くしたり、速くしたりして上記パターンを何度も弾いてみる

などなどを、先生の「ガマン!」「ガマン!」という言葉を思い起こしながら、装飾音が付いた音符を弾くタイミングを一呼吸待って遅らせる練習を繰り返したところ、だんだんとコツをつかみ、リズムが改善した手ごたえがありました。

リズム感が悪い原因が判明

十分練習を繰り返し、上達を実感しながら臨んだ次のレッスン。しかし、先生は

まだはやいです。

と一刀両断。自分では治ったと思っていたので、正直がっくり。というか、どこがダメなのかわかりません。

呼吸が速いせいなのかも。
マスコミの方ってみんなそうなのかしら。。。

なんだか、妙な偏見というか、ディスりが入りました。
ただ、私の呼吸が速いというか、浅いのは事実かも。でも、これは私が喘息持ちのせいです。浅く、静かに呼吸していないとダメなんです。
急に深く呼吸したりすると、すぐ咳が止まらなくなってしまうので。

少々やる気をなくしながら、先生の指示に従って弾いていたところ、よくなったということで一応、合格にはなりました。

けれど、先週よりよくなった自覚はありますが、今回のレッスンで最初に弾いたとき(ダメな例)と最後に弾いたとき(合格の例)の違いがわかりません。。。

せめて、レッスン始めに「先週よりよくなった」とひとまず認めてくれて、その後、再度微妙なリズム感の修正に対してダメ出しをしてくれれば、納得感がでてくるのに。

何だか、お前の1週間の努力は無駄だったし、今回もあまり上達していないし、これ以上無理だから、とりあえず○を付けるねって言われているみたい。

ピアノの上達は、うまい人と比べると自己肯定感が下がるから、過去の自分と比較するとよいとよく聞きます。自分では過去(先週)の自分と比較して上達したなと実感しているのですが、それを先生は認めてくれない。

今回のことに限らず、認めてくれない。
それがツラいし、苦しい。。。
いつものことながら、本当、何でなんだろうか。。。

しかし、私の拍子感やリズム感の悪さは、呼吸が速いのが原因だとすると、永遠に先生が納得する感じには治らないのかもしれませんし、仕方がないのかもしれません。

今回のNo.17はその装飾音のリズム感以外は、大して難しい曲でもなく課題となる点もあまりないので、深く考えず、先に進むことにします。次回はNo.18です。

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