『AbemaPrimeで私が伝えたかったこと』
こんにちは、リト(35)です。
あえて自分から年齢をバラしていくスタイル。
世間はクリスマス一色ですが、我が家ではクリスマスイブはクリスマスではありません。
今日も仕事です。
あ、イブは相葉雅紀の誕生日でもありますね。
おめでとう、相葉ちゃん。推しではないけど。
さて本日は、昨日の記事に書かなかった裏話と言いますか、私が本当に伝えたかったこと、番組ではお話しきれなかったこと、誤解されてしまったんじゃないかと思うことを、改めてしっかりお話ししたいと思います。
順不同で、思ったことをつらつら書き連ねますので、読みにくかったらすみません。
1.不倫と事実婚は全く違う
番組では婚外子の『子』側である私と、『親』側であるヤマザキさんのふたりが出演しました。
私は妾の子として、そして『親』側のヤマザキさんは事実婚を選択した夫婦として。
私は、自身のような生まれの人たちに、少しでも「同じ立場の人がいるんだ」って楽になってほしい、どんな生い立ちであれ、生まれた子供は尊ばれるべきだと知ってほしい、婚外子という言葉のイメージが変わればいい、と思って、番組に出演した側面もありました。
特に、私と同じ【不倫の子】って、誰も味方がいないとか、「こんな境遇なのは私だけなんじゃないか」とか、苦しむことも多いんじゃないかな、と常々思っていたので。
でもね。
あまりにも話す時間がなさすぎて、色々と話す内容失敗したなぁ、と思いますし、逆に端折りすぎて偏見を助長しちゃったかな、って思うんです。
それがもうホント、後悔ポイントで。
番組でもどなたかコメンテーターの方がおっしゃってましたが、言ってしまえば不倫の子である私と、事実婚だけどめちゃくちゃ普通のご夫婦であるヤマザキさんを比較対象にしちゃまずいと思うんですよ。
特集テーマが『不倫』だったら、また話は別なんだと思うんですけど、今回は『婚外子』なわけで。
私の場合、2つの属性が同列に存在してるんですよね。
『不倫』と、『婚外子』っていう。
『不倫』ってその人の価値観というか、倫理観の問題だし、前にたぶん記事でも話しましたけど、『不倫』って日本では許されざる悪なんです。
無条件にボコボコにしていい対象だし、ぶん殴っても半殺しの目に合わせても「お前が悪い」って言われちゃうくらい、どうしようもない悪なんですよ。
だからその果てに出来た子供である私が、周りから悪く言われるのは正直当たり前だし、
葬儀に参加させたくなかった正妻の気持ちも当然だし、
偏見と差別に晒されるのって、酷かもしれないけど至極当然と言いますか。
ちゃんとした婚外子、って言ったら語弊があるかもしれないけど、これからどんどん増えていくであろう婚外子の『親』であるヤマザキさんのほうか、議論としては重視されるべきで、私は特殊すぎるんですよね。
少子化対策とか、『婚外子』って括りで表舞台に上がるのが、そもそも間違ってるんですよ。
だから番組でコメンテーターの人が言ってた言葉は当然です。
番組を観て、気分を害された方がいらっしゃったらここでお詫びします。すみません。
てか、むしろ私がいちばん「( ゚д゚)私ここにいていいのか?」って思ってたまでありますからね。
2.婚外子の枠がデカすぎる
でも、じゃあ私が、婚外子じゃないか、って言われるとそんなことはなくて。
私は事実、婚外子ですし、父から認知はされていますが、婚姻関係にない男女から生まれたのは間違いないわけですよ。
なのでこの広い世界には、探せば私と同じような婚外子もいるでしょうし、両親の不倫の果てに出来た子供も沢山いるでしょうし、というか、事実婚、とかいう言葉が出来る前は、そんな子供ばっかりだったんじゃないかなぁと思うんですよね。
番組で若新さんもおっしゃってましたが、結局裕福な男性であったり、地位が高い人間って往々にしてそういう面があって、英雄色を好む、じゃないけど、自分の奥さんじゃない、他の女のところで子供作ったり、浮気したり不倫したり、って結構よくある話ではあるんです。
だから、婚外子という枠組みって今難しくて、事実婚状態のヤマザキさんのようなケースもあれば、もちろん私のようなケースもある。
ケースバイケースで、さまざまなケースと問題を孕んでるのが、婚外子の難しさなんですよね。
3.私が保険金をとられた理由
番組内で私が上げた、婚外子であることで被った不利益の話で、私は父の保険金と葬儀の不参加について軽くお話させてもらいましたけど、
アレ、番組内では間違って「保険金を全て正妻にとられた」って言っちゃいましたが、すみません、それは間違いです。
『あなたを独りにしないと決めた日』という記事の中でもお話させてもらいましたが、保険金を下ろすときに保険会社ともめにもめて、保険金全額が正妻に渡ったのは事実なんですが、私は兄のおかげで、多少なり、高校を卒業する程度の額は相続させてもらいました。
番組で弁護士の方も首傾げてましたが、でもね、これものすごく難しい話で、兄がいなかったらほぼ確実に全部とられてたと思うんです。
なんでかっていうと、私たちには戦う手立てがなかったから。
だって、私、当時高校生ですよ。
今ならネットでもなんでも駆使して、相続について勉強したり、弁護士さんに相談したりすれば、「あなたにも相続の権利はある」って教えてもらえると思いますけど、父親亡くして意気消沈してる私と母に、出来ると思います?そんなこと。
出来ないですよ。いくらなんでも。
自宅は追い出されるわ、金はないわ、明日の生活すらどうしよう、って悩んでるのに。
そこへ来て、頼みの綱だった保険金すら全額正妻に渡って「そりゃないだろ」って声を荒げれば「不倫の子が遺産なんておこがましい!」って言われちゃうんですから。
「ああそうですか」って、言い返す気力すら起きないです。
でもまあ、兄のおかげでどうにか生活は出来たので、全てとられた、ってのは間違いです。
そこだけはお詫びして訂正します。
4.りんたろー。さんの言葉
私に対してりんたろー。さんがしてくれた質問で、「(葬儀への参加を拒否されたこと、保険金のことなどへの)悔しさ、やるせなさ、って、どこに対しての悔しさなんですか?」っていうのがあったんですけど。
これ、言われた私もハッとしたんです。
だって、悔しさ、やるせなさ、悲しさを感じるってことは必ず対象があるはずで、でもそれは、間違っても両親ではないし、かといって、いくら腹が立っても、正妻に悔しさを感じるのも違う気がする。
冷静に、客観的に見れば、正妻に対して最初に「私という存在を生む」という喧嘩を売ったのはこっちなわけで、たとえ理不尽でめちゃくちゃなことをされても、腹は立つけど、怒りの矛先を向けるのは間違ってると思うんですよ。
まあ、正妻は大嫌いですけどね。
でも、じゃあこの感情はどこに向けた、どこへ向かっていく『悔しさ』なんだろう、って考えたときに、
私は「特定の誰かに対してではなく、この″理不尽な現実″というものに対して、悔しかった」ってりんたろー。さんに答えたんですけど、たぶんコレがあの頃の私が感じてた、悲しさの正体なんだな、って気づいたんですよね。
生まれはどうにもならない。
婚外子であることは変えられない。
私が正妻にとって、憎らしい存在であることも変わらない。
でも私が父を大好きだったことも、高校まで育ててもらったことも、家族として長い年月を過ごしてきたことも、現実として確かに横たわっていて。
その現実、全てをひっくるめて、悔しい。
変えられないこと、変わらないことが、悲しい。
ってことなんじゃないかな、って。
改めて気づかせてもらったんですよね。
5.少数派であることは覚悟がいる
「結婚しなくては子供は産んではいけない?」とか他にも色々と質問が飛んで来る予定だったので、一応答えを用意していてたんですけど、時間が押してだいぶ削られてしまったので、いちばん考え抜いた、この質問だけ、せっかくなのでnoteで答えます。
まあ、早い話、私のような不倫の子でも、ヤマザキさんのような事実婚でも、結局、少数派であることは変わらないんですよ。
日本における婚外子の割合、2%ですからね。
98%が婚姻関係にある夫婦の子として生まれる中で、いくらこれから婚外子、事実婚が増えてくるって言っても、その比率が逆転するなんてことはそうそうないわけです。
日本は少数派に対してものすごく厳しい国です。
それは、婚外子である私だから、そして一生治らない病気を患った旦那をもつ私だから言えます。
親はね、いいんですよ。
多様性が認められる今だからこそ、『結婚をしない、籍を入れない』って選択は尊ばれるべきだし、それによって対外的に非難される覚悟があるのであれば、別に構わないと思うんです。
でも、子供は違いますよね。
子供は親を選べません。
事実婚を選択した親、不倫をした親、子供はその、世間的に少数派である親を避けて生まれてくることは出来ないんです。
生まれた子供も、生まれながらにして『少数派の子供である』という覚悟を否応なしに背負わされるんですよ。
そうして生まれた子供は、いつかどこかで必ず悲しい思いをします。これはもう、絶対です。
差別や偏見に晒されるだろうし、私みたいに親の死に目に会えないかもしれないし、その悲しさの頻度が多いか少ないか、大きいか小さいかの違いで、ただそれだけ。
理不尽な思いをするのは、確定なんです。
で、そうしたときに、子供は誰かを恨むかもしれないし、その矛先が親に向くことだって、当たり前の話で。
たぶん、私は特殊なんですよ。
恨みもなく、何もなく、ただ両親が大好きで、大好きで、大切で、ってほぼありえない。
あんまり自分で自分のこと変わってるって言ったり、特殊って言うの嫌いなんですけど、
りんたろー。さんも番組の中で「そう思える人って、なかなかいないですよね」って言ってくれましたけど、
恨むこともなく、折れることもなく、曲がることもなく、ただ親に感謝するって、出来ないです。
私はものすごく特殊で……運が良かっただけなんですよね、本当に。
そういう風に育ててくれた親だから、そういう親のもとへ生まれたから、感謝できるんです。
だけどいつか、兼近さんが言ったように「そう思わせないのは周りだ」とか、「子供を″かわいそう″にしているのは、それを(子供がかわいそうと)言っている人で、子供がかわいそうと思うなら、みんなで守るべき」とか、そういう価値観が広まってからなら、婚外子も辛い思いをしなくても済むのかもしれない。
そもそも偏見に晒されることがないんだから。
だけど、結局、そこで救われるのは『普通の』婚外子で、そもそも私のような生まれの子供は、どんなに時が経っても、救われることはないのかもしれない、とも思うんですよ。
不倫は悪だから。どこまでいっても許されないものだから。
でもそこで間違ってほしくないのは、どういう家に生まれたとしても、自分自身を殺す必要はないってことです。
子供は覚悟なんて背負う必要ないんです。
同時に、どういう生まれであったとしても、身を縮こまらせて生きる必要もない。
誰かに救われなくたっていいんですよ。
今を自分が生きていられるなら。
番組の最後でも言いましたが、私、結婚は互いの人生を背負う契約だと思ってるんです。
お互いの人生を背負う、どんなに苦しくても共に生きる、お互いを守るっていう契約。
その契約を交わしてから、子供を作り、その契約に子供も入れる、って順序のほうが、正当なんじゃないかなって思うんですよね。
だから、私は婚外子については反対です。
結婚という制度自体が、もっともっとカジュアルになればいいとは思いますけど。
試練じゃないんだから、わざわざ、より苦しい人生にする必要はないと思うんですよ。
6.おわりに
とても難しいテーマだったので、言いたいことの半分も言えずに終わってしまいましたが、これが私が言い切れなかったことの全てです。
放送後の反応や放送中のコメントとかを見ていると、「これどういうこと?」と気になった人もいたみたいなので、少し補足させてもらいました。
放送で言えなかったことがあるのなら、noteで吐き出してしまえばいいじゃない、ってね。
本当、noteがあってよかったです。
今回、番組を観てくれた皆さん。
重ね重ねになりますが、本当にありがとうございました。
明日からは、
またいつもの私とお会いしましょう(*´꒳`*)ノシ
もしもサポートをいただけたら。 旦那(´・ω・`)のおかず🍖が1品増えるか、母(。・ω・。)のおやつ🍫がひとつ増えるか、嫁( ゚д゚)のプリン🍮が冷蔵庫に1個増えます。たぶん。