本を読むばしょう

前世の行いのせいで、地獄でひたすら本を積んでいます。

本を読むばしょう

前世の行いのせいで、地獄でひたすら本を積んでいます。

最近の記事

古典の名作『ドリアン・グレイの肖像』の翻訳を比較してみた

翻訳を比べてみる前回「高慢と偏見」の翻訳を比較してみたところ、いろいろと発見があったので今回は少し前に読んだドリアン・グレイの肖像の翻訳を比べてみようと思う。 「ドリアン・グレイの肖像」は手に入り易い翻訳本として新潮文庫、岩波文庫、光文社古典新訳文庫の3つになりそう。 ちなみに自分が読んだのは光文社古典新訳文庫の仁木めぐみさんの訳で、今回、翻訳を比較する前に読んだけど、ストレスなく楽しんで読めたのでオススメしたい。 本作品は面白かったので原著は洋書のぺーパーバック版も手

    • 古典の名作『高慢と偏見』の翻訳を比較してみた

      2022年の末、無視できないほど盛り上がっていたChatGPTに読むべきおすすめ本を聞いてみたのだが、そのリストの中に『高慢と偏見』が含まれていた。 すぐに河出文庫から出ている阿部 知二訳のものが家に積んであったのを思い出した。カバーのデザインが可愛らしかったのがその理由だ。 しかし、最初の数ページを読んでみると、どうも翻訳が自分の好みに合わなさそうな気がした。どうせ古典の名作を読むのであれば楽しんで読みたい。ひょっとしたらもっと自分にあう翻訳があるのではないか?それがき

      • 今、移民労働者の受け入れについて真剣に考えるべきこと

        岸田政権によって『外国人労働者受け入れ拡大』の動きが高まっている。超高齢化社会が進み、労働人口が減っている中、移民を受け入れることで労働力を確保するという流れは自然なことだろう。 アメリカは移民で栄えた時折、『移民を受け入れて成功した国などない』と言っている移民受け入れ反対論者を見かけるがはたして本当にそうだろうか? 世界一の経済大国であるアメリカは移民国家であり、移民によって作られたと言っていいだろう。多様なバックグラウンドを持つ人たちが様々な軋轢を抱えながらも革新的な

        • 反ワクチン派の大統領暗殺デマについて考える

          noteはわりとしっかりと運営している印象だったのですが、陰謀論やワクチンデマを発信するアカウントをたびたび見かけるようになってきました。陰謀論を報じないメディアを言論統制だという残念な人たちが増えてるのには呆れを通りこして、恐怖を感じるようになってきている昨今。 noteもスピ系や陰謀論、詐欺師などによって衰退したアメブロのようになっていくのでしょうか。 ファクトチェックを信じずに、ファンタジーの世界で生きる人を正常化させるのは難しいとは思いますが、情報社会に賢く生きる我

        古典の名作『ドリアン・グレイの肖像』の翻訳を比較してみた

          『親が陰謀論にハマってしまったら』を考える

          20〜30代で親が陰謀論にハマってしまい、苦しんでいる人が増えているそうです。陰謀論にはQアノンやワクチン陰謀論など様々なものがあると思いますが、ここでは個別の陰謀論の中身には触れず、なぜ40代後半〜60代の親世代が陰謀論に弱いのか、子世代はどのような対策ができるのかについて考えていきたいと思います。 情報に対して免疫のない世代インターネットが本格的に普及しだしたのはWindows98が発売されたあたりから2000年頃で、2010年くらいまでにかけてブログやSNSなどが現れ

          『親が陰謀論にハマってしまったら』を考える

          ワクチン摂取が不安な方へ。偽情報に惑わされないための考え方

          情報が溢れ、漠然とワクチン接種不安だと感じている方向けに、一つの判断材料になるように書きました。 ワクチンは1回目摂取済み、2回目は8月中の摂取予定となっています。 ※追記:二回目の摂取も無事完了し、副反応は全くありませんでした。 ワクチンについての考え方まず最初に、僕はワクチンが100%安全だというつもりはありません。というよりも、そもそもワクチンとは毒を持って毒を制すという類のものであり、ワクチンが100%安全だということはあり得ないと思っているからです。そして、それは

          ワクチン摂取が不安な方へ。偽情報に惑わされないための考え方