悲しいことの乗り越え方

嫌なことがあると、休みでもそのことが頭をいつもよぎり、全く楽しめないことがある。もういい年の大人なのに、いつまで経っても上手な切り抜け方を身につけられない。美味しいものを食べに行ったり、雰囲気のよいカフェで寛いでみたり、それなりに工夫をしてみたが、完全には解消されない。でも、少しずつ気持ちに変化が現れたような気もする。昔は、よく映画を観たり本を読んで乗り切ってきたが、最近はその元気も出ないような状況になることも多くなってきた。年齢を経て、体力気力で乗り切るのではなく、もっと賢く工夫して乗り切ることの必要性を感じてきたので、自分の工夫を言語化することで、次回以降の悲しみの波に耐えられるようにしたい。誰かに見られることを意識しない、自分のためのメモ。

1.客観視すること

例えば、アリが行列をなして食べ物を巣に運んでいる様子を上から眺めてみる。それぞれのアリにもし感情があるのなら、中には嫌嫌働いている奴もいるかもしれない。でも、そんなこと外から見ている自分にとってもどうでもいいし、一緒に働いているアリにとっても大きな問題ではない。目的は食べ物を運ぶこと、それに従い半ば本能的に動く、それは生きるため。人間も動物である以上、基本は生き抜くこと。そのための手段は、アリのように直接的に食べ物を探すのではなく、企画書を書いてデータを分析してお客さんのビジネスに貢献することと、非常に間接的で複雑になってしまっているが、基本は変わらない。本能に従い、淡々と生きるため、ご飯を食べるため、アリが食べ物を運ぶことと同じような毎日の営みを淡々としよう。あなたの頭の中の電気信号で起こっている負の感情は、自分を客観視することで小さく無力化することができる。

2.自分を大切にすること

もし、本当に大切な友人や家族が困っていたら、自分は心の底から心配し、助けるためにあらゆる援助を差し出すだろう。自らのことを顧みず、寝ずに看病することも苦にならない、大切な人はそれくらい大切な存在なのである。一方、その大切な人にとって、自分は同じように大切な人だろう。自分が悲しんでいたら、援助を差し伸べてくれるだろう。辛い時は、こういう助けを遠慮なく借りよう。さらに、自分で自分を大切にするように心がけよう。周りのサポートをうけて、自分をしっかり甘やかして、また気力が戻るのを待とう。自分で自分を虐めてしまうことを無意識にやりがちなので、自分が苦しい友人にするように、自分にも救いの手を伸ばすことを心がけよう。

一旦この2点に気をつけて、しばらく過ごしてみようと思う。どんなものでも変化するのだから、いい時もあれば悪い時もあるさ、くらいに気楽に過ごしてみよう!




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