偏愛なる音楽

noteのプロフィール欄に「チロルチョコのパッケージやペットボトルの蓋、フリスクの箱など細々品収集家。音楽、映画、マンガ、スポーツなんでも好き。」と載せている。

チロルチョコの話はいつか改めてしなくちゃなと思っているのだが、今日はそこではなく音楽の話について。

音楽は好きだ。父母が吹奏楽部で出会ったおかげで小さいころからコンサートに連れ出され、ピアノも習っていた。中高の頃はiPod全盛期。レンタル屋でCDを借りまくってはiTunesに突っ込む毎日。Mステやうたばん、HEYHEYHEYで「いい!」と思った曲があれば、まずはそのアーティストの旧譜を借りる。新譜は中高生のお小遣いからすると高いからだ。新譜が旧譜料金になるまでは旧譜を借りながら待つ。旧譜も全部借り切ったら、その中でコラボしている相手の旧譜を借りる。さらにその旧譜も借り切るとそのまたコラボ相手のを・・・とかやっていたら当初持っていたiPod miniには収まらなくなり、iPodを買うはめになった。社会人になってからはTSUTAYA DISCASという、郵送で新譜は月8枚旧譜は借り放題というサービスで死ぬほどまたCDを借りていった。とうとうiPodの最大容量128GBにすら入らなくなり、今やそのためにiPhoneの256GBを使っている。結果がこのざまだ。

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16644曲! 46.1日!

俺のiPhoneから曲を流すと1か月半ヒマをつぶせるらしい。恐ろしいことだ。ちょっとした地方のラジオ局くらいの収蔵だ。なんでも全部そろえたがる質なもんで手を広げまくった結果こんなことになっている。

そんな現物主義を貫いているので、不祥事にも安心だ。電気グルーヴも槇原敬之も手元に音源があるので聞ける。サブスクにはないメリットだ。

そんなに曲あったら聞いたことない曲もあるんだろうと思われそうだが、どの曲も大体1度は聞いている。またほとんどの曲を10回は聞いている。というのも、そういう制約を課しているからだ。まずCDからPCにデータを移すと、iTunesで「new」というプレイリストに入れる。普段は基本このプレイリストをシャッフル再生している。そしてまた編集する際に再生回数が10回以上になっているものは「new」から外す。それを延々15年近く繰り返してきているのだ。

大学に入ってからは自由に使えるお金も増え、CDを買ったり、一気に大量のCDを借りたりする局面もあり、「new」フォルダに曲がたまっていってしまうこともあった。そういう時は一時的に3回とか5回とか回数を減らして対応する。ただ、カラオケ版やTV sizeみたいなバージョン違いは基本聞かない。全部のCD集めていくとありがちなシングル、オリジナルアルバム、ベスト、オールタイムベスト、コンピレーション版、リマスター版など有名曲かぶりまくり問題もあるので、かぶってるのも聞かない。ただremixやalbum版、Live版は聞く。

好きな曲ばっか聞いてたんじゃすぐ飽きてしまってもったいないので、こんな方法を取っている。毎日カレーじゃ飽きるだろう。やはり濃淡がないと。そこまで好きじゃない曲も入ってるからこそ好きな曲が流れだしたときにテンションが上がるのだ。また、好きな曲は「Favorite」プレイリストに入れ、学生の頃なら試験前、今なら旅行中などテンションを上げたい時に聞いている。

そんなことをやっているのは大学時代に受けた授業のせいもある。とある音楽評論家の講師がその時ハマっているアーティストを紹介して音楽を流すだけという割とめちゃくちゃな授業を取っていた。その人のモットーが「好き嫌いをなくす」ことだった。「あの曲は○○のパクリでしょ?」「アイドルとかテクノなんて口パクじゃん」「あの曲はコード進行から何から売れ線すぎてダメだよね」そういった色眼鏡なく、単純に好きな音楽を好きになろうという試みだ。その人がまだブレイク前のサカナクションや相対性理論を紹介しており、見事にそれにハマってしまった。そんなこともありその言葉に感銘を受け、A面でもカップリングでも一通りは聞こうとなった。EXILEやAKBなんかは好きじゃなかったが、弟が買っていたCDで仕入れた。そうすると気に入る曲もあるのだ。カラオケでも盛り上がれる。そうして好き嫌いなく音楽を聴く試みは今に至る。

そんなわけで割とニッチなバンドや地下アイドルから洋楽、インストまでiPhoneの中に入っている。なかなかそういったまだあまり一般に知られていないアーティストのことを話すこともなかったので、初めてマガジン機能を使ってそこらへんの話をしてみようかと思う。このままその第一弾を書くつもりだったのだが、思いのほか長くなってしまったので、これは序文ということで。

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