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イベントレポート|それぞれのコミュニティのつくりかた|コミュニティーマスターズサミット#1

様々なコミュニティのマスターが一堂に会するイベントの第一歩

コミュニティ運営というのはコミュニティの数だけ手段や方法があると言っても過言ではありません。

それを理解した上で、集合知を共有して活用できないかと開催されたのが「コミュニティーマスターズサミット」(以下CMS)です。

他にもモットーとして挙げられているCMSのテーマは以下の通りになります。

①コミュニティ運営ノウハウの共有(知的財産の交換)
運営者はそれぞれ独自の方法でコミュニティを運営されていることでしょう。メンバーの集客方法や情報の伝達手段、メンバー同士の確執への対応やそもそものコミュニティの仕組みを日々調整されたり。事例を元に効率化や対処方法について情報を共有し、それぞれのコミュニティ運営に役立てましょう。

②コミュニティ運営の相互補助
本会ではそれぞれの運営者のコミュニティへの影響力を持たないようにします。コミュニティの運用方法や運用目的はそれぞれ違って然るべき。それぞれが自分の思うように運営を続けてください。その上で助けてほしいことがあれば、わがままに本会にヘルプを出してください。それぞれがそれぞれのために補助ができればこんなに頼もしい仲間はいないでしょう。

③集客の相互補助
本会に参加される方はそれぞれがコミュニティを持っています。集客に困った場合には、コミュニティ単位で相互補助ができれば大きな力になるでしょう。コミュニティの大小による影響力の差はあれど、相互に助け合うことができる方法論だと思いませんか。

④共同企画、コラボ、協業の検討
必要であれば本会を利用して共同企画、コラボレーション企画、協業を目指しましょう。それぞれのコミュニティの色がわかれば、それらを利用した今までに実現できなかった企画を生み出せるのではないでしょうか。

⑤楽しいからやる
コミュニティの運営、本当に大変ですよね。でも「楽しいから続けられている!」って方は多いのではないでしょうか。メリット・デメリットを超えてコミュニティ運営を楽しんでいるコミュニティマスターのみなさん、一緒に楽しみを分かち合いましょう。

この前提の元、当日は7名のコミュニティーマスターが集い、今後の開催に向けて情報を持ち寄りました。

今後の参加のきっかけになるよう、レポートをお伝えしていきます。

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【今回のミーティングはSpecialChatを使い、来場者の皆様とソーシャルディスタンスを取りながらワイワイとやらせていただきました。】

フリーランス独立支援コミュニティ

株式会社クリエイティブユニバースの樫本さんは2013年から7年ほどコミュニティを運営されており、フリーランスなど独立志望の方をサポート。

参加費は月1万円で24ヶ月契約、現在は70名ほど。

金額も安くはないため入会に面談や契約説明があり、運営が全員の顔やスキルを把握してるなど信用を大事にしているようです。

もっとも重視しているのは熱意なんだとか。

サービス提供のコツとしては飽きないように毎年コンテンツをアップデートしつづけたり、ビジネスや日常の中で困った時にSlackなどを使って即時対応するなど手厚いサポートを心がけているそうです。

さらにお話の中で飽きないコンテンツの提供に苦労されていることや、フリーランスの方が居場所としてコミュニティを活用してくれている事例などをご紹介いただきました。

本会主催のヴァンパイア株式会社の加藤も参加を検討しているそうです。

↓樫本さんの活動をチェック

開発者のためのコミュニティ

株式会社ヘキサドライブでQA Engineerとして働く森田さんは、企業の垣根を超えた開発者のためのコミュニティ「スクラム道関西」の代表をされています。

「スクラム道関西」は隔週開催の勉強会。さらに隔週でラジオ放送も。そして半年に1回ペースで行われる通常より規模を大きくしたリアルイベントまでもを実行。合計すると年間48回ペースでのコンテンツ運用となっており、同様の開発者コミュニティの中でも非常に活発な運用実績を誇ります。

コミュニティーの意義は仲間を見つけること、開発者に笑顔をというもの。

基本的な活動は勉強会で、会場費やポストイット、サインペンなどの諸経費がかかるということで有料です。来場者から500円を頂く形で運営をしていますが、隔週開催かつ人気勉強会ということもあり今の所赤字は出していないそうです。

そういった話から有料コミュニティー運用で大事なのは価格の理由付けだよね、という話題に。そしてつまり価格づけにはみなさん悩まれているようでした。

↓森田さんの活動をチェック

経営者コミュニティの運営

エクスキャリア株式会社の勝谷さんは大阪府内3000名規模のコミュニティーの支部として、合計100人を超える規模の経営者コミュニティーを統括されています。

月額費用は1万円。

月に一回のリアルミーティングが中心で、今はオンラインミーティング(ZOOMなど)のハイブリッドで運用。オンラインでは週1回の朝会をセッティングしています。

類似の経営者コミュニティは多いですが、ビジネスをどんどん加速させよう!というよりは社会的責任や人間性を育てようというような目的で集まるとのことです。

さらにこの経営者コミュニティには年間70社もが入会するとのこと!しかし、毎年その半分が抜けてしまうという課題があるそうです。様々な理由で抜けてしまうその半分をオンラインに誘導して学ぶ意欲のある方の別のコミュニティを作りたいともお話しされておりました。

ITネイティブではない世代の経営者がオンラインに拒絶反応があることも多いらしく、そこをいかに簡略化できるか…という点においてSpatialChatでのコミュニケーションには興味があるとも。

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大義名分とメリットの両立

ヴァンパイア株式会社の加藤は、コミュニティに人を集め、活性化させるには大義名分とメリットの両立が必要だと話しました。

例えば「いじめをなくそう!」というイベントには興味関心を持って集まってくださる方は多いでしょう。しかしその「想い」だけでコミュニティでの活動を続けるのは非常に難しいでしょうし、逆にメリットを前面に出しすぎても敬遠されがちです。

「お金が儲かります!」

「可愛いアイドルがいます!」

「自社商品の営業ができます!」

こんなイベントには興味関心を持っていても周囲の目が気になって参加できない方はいるでしょう。実際にはそれが目的であったとしても!

であれば大義名分としては「町のゴミ拾いをしよう!」という社会問題の解決を提示しつつ、活動を通じて「打ち上げが楽しすぎる!」なんてメリットを享受できるように作ってみてもいいのかもしれません。

両方のバランス感覚が必要だという意見に、首肯する方も多数いらっしゃいました。

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【イベント終了後に話し込んでいかれる参加者もいらっしゃいました】

初回開催の感想

初回開催ということもあり、自己紹介を含めた座談会のようになりました。参加者のコミュニティ規模はそれぞれですが、運用のコツを教え合う姿は必ず参加者の血肉となる気づきを内包していると感じました。

SpatialChatを利用したイベントでしたが、参加者が少ないうちは音質のいいZOOMを利用したほうがいいかもしれないと感じる部分も。

今後もコミュニティマスター同士が本音を吐露しつつ相互補助ができる場所を形成していくことに意義はあるのではないでしょうか。

第2回目の開催は2020年9月10日

次回は9月10日(木)の21:00~23:00を予定しています。

詳細は↓こちらのリンクからご確認ください。


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