バルセロナでのトライアウト。太田潤のバルセロナ滞在記
1週間のチームでの練習を終えて感じた事をお伝えします。
まず日本と大きく違うのは、ロッカールームに入ったら全員とハイタッチかハグをして挨拶をすることてず。
それはスタッフにもやりますし、私みたいな知らない人にもちゃんとやってくれます。
それに先輩後輩という概念は無く年齢が上か下という感じなので、全員の距離感がとても近いです。
あとハイソックスを履く必要もレガースを着ける必要もなく、ピアスやネックレスを着けての練習も大丈夫みたいで何かあったら全て自己責任らしく、そういった面での自由度はとても高いです。
そして、いざ練習が始まるとやはり、めちゃくちゃ舐められてました。
私の身長が小さいこともあり、ロンドで鬼をやったら「もっと輪を小さくしないとな」など言われたり。
また名前も一応最初の挨拶で言うんですけど
「ジャン?ジョン?チェン?」みたいな感じでアジアを代表してバカにされてる気分でした。
しかし、ロンドで私が鬼の股を通したりゲームでゴールを決めた途端、周りがマジな顔で「名前なんだ?」って聞いてくるんですよね。
いや、さっきから「ジュン」って言ってるんだけどなと思いながらも、徐々に認められつつあるなと感じられる瞬間でした。
本当に完全実力主義というかサッカーでしか認めて貰えないってことを実際に経験できました。
私はまだ練習を一緒に行ったのは3回だけですが、すでに「クラブで一緒に踊ろうぜ」みたいな感じで誘ってきてくれたりもします。
あと、男同士が仲良くなるのに1番の近道は世界共通で下ネタなんだと再確認しました。
チームメイトがスペイン語の単語を教えてくれるんですが、絶対下品な言葉ということが雰囲気でわかります。
「〇〇ってあいつに言ってみて」
みたいな感じで、よく言わされてます。笑
私もそれに味をしめて教わった下ネタでコミニュケーションを取ったり、あとは監督の物真似などをして一緒にふざけて仲を深めています。
そして1週間の練習を通して感じたのが、フルコードでのゲームをしないからなかなかアピールすることが難しいということです。
点をとったり、サイドをぶっちぎったりなど見るからに分かりやすくアピールできる場合もありますが、私のように中盤やディフェンスをする人たちにそのような事はそれほど求められていません。
ボールもほぼ取られることは無いですし、守備をしていても抜かれない。
でも今すぐに来てくれてと言われるほどの評価は受けていません。
そこには、スペイン語が話せないと言う大きなマイナスポイントがあるようです。
なので自分の技術は能力もアピールしてますがそれと同じくらいチームに馴染めているかということを意識して、無理にでもコミュニケーションを取るよう心がけています。
そして覚えたての言葉やサッカー用語を使いまくって、学ぶ意欲と喋れる雰囲気を出してやってます。
私的にはチームの雰囲気も良くみんな優しいのでとても気に入っています。
このチームが私を必要とするかは分かりませんが、今の状況を楽しめているので継続していきたいです。
またトライアウトということで、その日の練習で来シーズンからよろしくと言われるか
明日からもう来なくて良いよと言われる可能性があるる中でのプレーは自分にとって、とても良いプレッシャーになっています。
1日1日が勝負とはまさにこのこと。
分かっているつもりではいましたが、まだまだ甘かったんだなと痛感しています。
その日の練習に全てをかけて準備をする。
当たり前ですが大事なことを思い返させてくれました。
現場からは以上です。
トライアウト。太田潤のバルセロナ滞在期
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