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きっかけ②

 僕がリバプールを好きになったキッカケの2013-14シーズン、あれはプレミアリーグの大変革期やったと思う。ユナイテッドのサーアレックスファーガソン監督が勇退したその代わりにエヴァートンからモイモイことデイビッド・モイーズが来たのである。そしてCEOもそれまでのグレイザー兄弟からウディことエドワードウッドゲートに交代。ユナイテッドファンなら秒で理解できるであろう、これが悪夢の始まりだった。これ以上詳しく書くとファンみたいになってしまうので割愛しますが、あれ以降俺が厨房の頃に観ていた赤い悪魔の姿を見たことは一度もなかった。そして ユナイテッドの低迷から徐々にマンチェスターといえば水色となって行った。

 シティズンことマンチェスターシティは今でこそ大人気のクラブだが2008年前まではどこそれ...?くらい弱小チームで、ファーガソンからはうるさい隣人とまで言われ、長年苦汁を舐めてきたチームだ。俺が見始めた頃には既に力をつけていたが最近流行りの所謂ガソリン(オイルマネー)を大量に給油して急激に強くなったチームや。プレミアで1番初めにガソリンで強くなったチームはチェルシーですがその50倍くらいの資産を持つアブダビのなんたら副首相がバックについたことをいいことに、シティはやりたい放題します。アグエロやダビドシルバ、ヤヤトゥレなどこれでもかとビッグネームをかき集め好き勝手する様はまるで、白ひげの影に隠れて、グラグラの実を奪い一気に四皇の座についた黒ひげみたいな感じでした。俺はそんなオイルくんに不気味さすら感じていた。
“モイーズとかいう中堅の監督がシティに勝てんの、、?”

 悪い予感は的中した。求心力を失ったレッドデビルズはみるみる崩壊。時にはワンゲームでクロスボールを81本放り込んだり、公園で戦術練習をしたとの噂が広がったりと目も当てられないくらい酷いチームに様変わり。大好きやったかがしんもファンペルシーも光を失い、監督がチームに与える影響ってこんなに大きいんやと思った。そんなチームがオイルくんに敵うわけなく、ボコボコに。ヤヤトゥレが無双してたのをよく覚えてます。
 “俺が厨房から高校生になったってだけでこんなに変わるのか?!あんまりだ!誰でもいいから奴らを止めてくれ!”
藁にもすがる思いで祈っているとき、その対抗馬に名乗りを挙げたのは、まさかの『古豪』リバプールだった。



次回ようやくリバプールが登場します。。
続く

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