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入社する前に知って欲しい3つのこと。


こんにちは、クリアソンの中村です。
「コロナの影響で、新人教育に課題があるんだよね」という話を最近よく聞きます。今の自分に何ができるんだろう?と考えた結果、新卒研修をしていた時によく話していた内容をnoteにまとめてみることにしました。




4月に新卒として入社する前に知って欲しい3つのこと


スタンスに心理対比を

就職活動で出会った「意識高い人たちの言葉」になんとなく感化されて、気持ちだけが上向いている状態の人間は入社して3ヶ月ぐらいで心が折れます。半年もすれば意識の高かったメンバーのうち半分ぐらいは、中途半端なスタンスになる。こういった現象は「社会の常識」を知ることから生まれる部分が大きいなと思います。

入社前は自分の考えを重視していたけど、いつの間にか周りに流されていく。自分の職場環境を「友達が入社した会社」の話と比較したり、「ホワイト企業とは・ヤバい会社とはみたいなネット記事」を読みながら比較したりするようになる。


「あっ、自分の会社ここがダメじゃん」

「あっ、今の会社って考え方がめっちゃ古いじゃん」

「なんか今の会社って本質的じゃないよな」


みたいな疑問が、常識(世の中)を知ることで生まれてきます。
そのうち、こんな感じの記事に辿り着くわけです。


無理をするのは昭和の根性論だ。
優秀な人材はすぐにやめる決断ができる。
我慢してメンタルが折れてしまっては元も子もない。


確かに正論です。
そして正論だからこそ、それを盾にして自分のクソみたいな部分には全て目をつぶって自己正当化がスタートする。そして転職エージェントにいいように転がされてしまう。これはとても残念なことだ。


安っぽい覚悟・動機・スタンスを持った人間は「価値創造者」でなく、「評論家」になっていく。何をやるにしても「もっとこう教えるべきだ」「もっとこういう取り組み方をするべきだ」「もっとこうあるべきだ」と組織の評論ばかりして、一切足を動かさない問題児になっていく。馬力もないし、綺麗に舗装された道路じゃないと走れないデリケートな人材。


そうならないためには、意識の先にあるゴールを明確にすること・ゴールと向き合う上でどんな壁があるのかを真剣に考えることが重要だ。それによって「※心理対比」が生まれ、健全な状態を保ちやすくなります。
※心理対比とは、最高の状況と最低(最悪)な状況を具体的に想定して、もし最低の状況になった場合、どう対処するべきかを明確にする心理トレーニングです。



<心理対比を生み出すための問い>

ゴールのイメージをつくる問い
・1年目のゴールを達成した時に同期はどんな言葉をかけてくれるか?
・1年目のゴールを達成した時に先輩・上司はどんな言葉をかけてくれるか?
・1年目のゴールを達成した報告を家族にしたら、家族はどんな気持ちになるか?
・1年目のゴールを達成した後はどんなお店でお祝いして、何を食べるか?
・1年目のゴールを達成した瞬間はどんな気持ちになってるか?
・1年目のゴールを達成した時に1番最初に気持ちを共有したい相手は誰か?


壁のイメージをつくる問い
・うまくいかないことがあった時にどう在りたいか?
・うまくいかないことがあった時に思い出す言葉は何か?
・気持ちだけで越えられない壁とどう向き合うか?
・同期に大幅な差をつけられてしまったら、どう立ち直るか?
・うまくいかないことが続いたら、誰に会いたいか?
・うまくいかないことが続いたら、何を食べたいか?
・理不尽なことがあった時に、どう考えるべきか?
・偉大な仕事を成し遂げた人たちは、壁がないまま偉大に辿り着いたのだろうか?




達成とは「あるべき姿より、良くあること」

著書「仕事はたのしいかね」の中には「本当の達成というのは、あるべき状態よりよくあることなんだ」というフレーズがある。私はこのフレーズが大好きだし、本当にその通りだなと思うことが多い。

入社して2〜3年目になると、「仕事はこんなもん」みたいな認識が生まれやすい。1年目のバタバタしていたころと違って余裕が生まれてくるからだ(2〜3年目でもバタバタしている人は大勢いる)。仕事がある程度できるようになってくると「達成」の定義が弱くなる。あるべき姿がみえるからこそ、そこから逆算して行動量を調整するようになるからだ。こういった考えの社員が増えてくると、組織は衰退していく可能性が高い。あるべき姿を越えようとしなくなるのだ。

あなたが今やっている仕事は、誰かが心から欲しい仕事であることを皆さんに再認識していただきたい。あなたの仕事の怠慢はベンチャー企業や競合他社が入り込む隙を生み出します。これを忘れないでほしい。あるべき姿と向き合っているだけでは不十分なのです。競合他社はあなたらから仕事を奪うために、常に「今のあなたの仕事」を超える方法を考えているのだから。

あるべき姿に辿り着いても不十分だと思えること。完璧では足りないんだと思えること。達成とは完璧の先にあると思えることが健全な状態。仕事の中であなたが「こんなもんか」で終わらせている妥協の積み重ねが普通を生み出す。みんな「普通であることの幸せ」とか「普通のありがたみ」みたいな言葉を使って妥協を正当化したがる。まだ社会人になって1〜3年目ぐらいの人材が「自分を諦める」選択をしないで欲しい。



仲間を諦めないこと

同期で一緒に頑張ろう!! 同期で力を合わせていこう!! 初期は熱量が高いけど、徐々に負のスパイラルに入って弱体化するチームがほとんど。弱体化する理由はいろいろあるが、1番クリティカルな要因は「あなたが仲間を諦めてしまうこと」にある。


仲間を諦めるとは


・仲間が遅刻するなど問題ある行動をとっていて、あなたは違和感を持っているのに何も言わないこと。または「どんまい。次は気をつけようね」と本音よりも、いい人であることを優先すること。

・仕事・上司の悪口に付き合うこと。そしてネガティブキャンペーングループに自分も入ってしまうこと。入らないと仲間との関係性が悪くなってしまうと遠慮してしまうこと。

・目標に対して温度感が下がっている仲間に何も声をかけなくなること。昔は注意をしてたのに、注意することすら諦めてしまうこと。

・仲間の仕事に問題提起しかしなくなること。一緒に問題を解決するための時間を作らなくなること。

・仲間といい関係でいることが、やるべきことよりも優先度が上がってしまうこと。

・仲間から「最近仕事はどう?」と聞かれて、あなたが思ってもないのに「毎日楽しい・毎日ワクワクしている」と言ってしまうこと。仲間と真剣に議論することよりも、自分のブランディングを優先してしまうこと。

・仲間が仲間の悪口を言ってる時に注意することができないこと。


あなたが仲間を諦めない人になってくれたら嬉しい。




最後までお付き合い頂きありがとうございます。
あなたの社会人生活が、素晴らしい時間になりますように。







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