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「イベント・チケット機能」をリリースしました

VALUのバックエンドエンジニアのMito Memel(@mito_memel)です。

本日、「イベント・チケット機能」をリリースしました。これは、ユーザーがイベントを作成して告知・チケット販売ができるというものです。チケットの購入条件として保有VA数を設定することができ、VALUER限定の先行チケット販売などに利用できます。機能詳細の説明はヘルプページに譲るとして、ここではどういう意図でこの機能を開発したのかをご説明します。

Peatixでよくね?

はい、イベント開催サービスは既存のものがいくつもあり、実際、他サービスを利用して優待としてイベントを開催している方もいらっしゃいます。ではなぜ今、自前でわざわざイベント機能を作るのか。これについては社内でも議論がありましたが、開発に踏み切ったのは、「VAの使い道」はVALUサービスの肝であると考えるからです。

既存機能として「優待」がありますが、これは自由入力で、履歴や評価も残らない、ユーザーに丸投げされている機能です。この自由度がうまく働いたフェーズもありましたが、現在は多くの新規ユーザーがVALUというサービス上で一体何をすれば良いのか分からないまま離脱しています。この状況を打開するため、VALU内で起こっている実体経済を可視化する必要があると考えました。

優待設計の難しさ

買い切り型で定期収入が無く、消費もされないVAに対してどんな優待を付けるか?というのは非常に難しい問題です。下手な優待を設定すると、二次流通が始まり発行者からの売却が通りづらくなった時点で行き詰ってしまいます。うまく回っている優待のパターンとしては、例えば以下のようなものがあります。

1. 本人は負担に感じないが、ファンにとっては嬉しい、気軽なSNS投稿
2. チケットの先行販売など、VA売却とは別の収益があった上で「限定」部分の価値を提供するもの

このような、コストが限りなく0に近い、もしくは別で収益を得られるような優待は無理なく続けることができます。この「うまく回るパターン」を可視化し、より真似しやすくするため、1.をストーリー機能、そして2.を今回のイベント機能としてリリースしました。これにより、今まで分かりづらかった「VAの使い道」が、より具体的で分かりやすい形で見えるようになることを目指しています。

もちろん、ストーリーとイベントだけが優待の代表というわけではありません。これらはあくまで分かりやすい例をパッケージングしただけです。今後も、お手本となるようなVAの使い方が見つかれば、それをサポートするような機能を追加していくかもしれません。

今後の展開

VALUがまともに使い物になるには、検索機能・評価制度・発行者の責任範囲明確化など、足りないパーツがまだまだ沢山あります。今回、重い新機能に工数を取られ過ぎて足回りのUI/UX改善が疎かになってしまうという反省もありました。VALUが単なるバブルに乗っかったマネーゲームではなく実体を伴うサービスであることを示すため、一つずつ改善を進めていきます。

今まではVALUの使い方を余りにもユーザーに丸投げし過ぎており、サービスの目指す方向や開発意図の説明を怠っていました。今後は、このブログで中の人は一体何を考えているのかを説明していく予定です。

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