健康のミソ:健康資本主義で脱精神主義:その4:動作が生む健康
恵方巻の食べる動作は例の本式のではなくても構いませんが、本式のそれの腕を前に伸ばして正面から齧るというのは風習としてだけではなく健康の観点からしても意味のあることかと思われます。
病院の回復訓練なんかでも、腕を伸ばしてその位置を保つことができることは良好な状態の重要な指標とされます。
伸ばすだけではなく曲げる状態でも、一定の位置の保持は大切です。
よく恵方巻の本式の食べ方は下品といわれますが寧ろ通常の食べ方などの正しい動作を身に着け易くなるのです。
自分は普通に品がある、人に迷惑を掛けてもいない普通の振舞い方だと思っていても側から見ると全然そうではなかったりすることがあります。特に近年は顕著です。
恵方巻に否定的な人にはそういう人が多いのではないでしょうか。或いはハロウィンにもいえるかと思われます。
自分が日頃に廃棄される恵方巻に勝るとも劣らず無駄を重ね、街を汚すハロウィン行列に勝るとも劣らない迷惑を掛けている。
正面から齧ることは、横や斜からは齧りつかないということでもあります。
後からや上からや下からも良くないです。
一度口に入れたら出さないというのは、零れ落ちないようにするためで、上手いごまかし方の訓練でもあります。
で、
きょうは動作と健康についてのお話。
特に御辞儀について。
先ず答から云うと、根幹を抑え目に、末端を速く。
御辞儀なら、根幹とは体の動きで末端とは口から出る言葉です。
御辞儀は複雑な動作は要らないので、指の動きを速くするとか素早く目を配るいうことは要らず、体をゆっくりと前傾して頭が下がれば良い。
御辞儀における末端の動作とは挨拶の言葉で、それは体がゆっくりと動いていてもゆっくりとする訳にはゆかず、御辞儀の前から始まるべきです。
前傾で頭が下がっている間にも喋ることには腹筋力と背筋力が要ります。
故に、黙々深々と御辞儀をするのは礼儀には適いますがそれだけ格下ということになります。高級とはいえども箱根や芦原の温泉宿などのような高級さです。温泉や牛鍋などのような分かり易い強みを保有しておればそこに言葉は然程には要りません。「和牛、上等上等!」と理解してくれます。
しかし格の高い方々は御辞儀をしながら素早く喋ります。風呂なんかないし、オージー牛や鶏肉や何かでCSしないといけない。
しかしそこでひたすら御辞儀をしまくるだけなら、箱根や芦原にも及ばなくなってしまいます。
体の根幹の動きが忙しない(せわしない)と、それだけ無駄が多くなります。
御辞儀をする際には、体をゆっくりと傾けてゆっくりと戻す。
すると、腰に無駄な負担が掛からず、腹筋や背筋が鍛えられ、延いては腰も鍛えられます。
それをせずにジョギングとかしている人は馬鹿です。相手にしないようにするべきです。
運動も正しくすれば有益ですが、運動の前に先ずは日頃の動作です。
腰の辺りには胃とか腎臓とかあります。
忙しない御辞儀をかっくりかっくりやっていると、筋肉だけではなく内臓や骨をも痛めます。
歩く時にもおなかと背中で歩きます。
おなかと背中が前に進めば脚もそれに従いて来ます。
足から歩こうとすると重い全身がそれに従いて行くので足が傷みますし全身もぶれておなかが突き出がちになります。特にサンダル履きはそうなり易く、胸を張って背を伸ばしているつもりでもおなかが突き出、体が横振れして脇が甘くなります。
物は下が重くて上が軽いものが多いですが人などの生体は逆なので足を土台にすることはできないのです。
しかし団地の建物は上が重くて下が軽く造られているらしく、構内の気の流れも人体に近いので足から歩く癖がつくと体の動きに違和感や不調が来ます。逆に足から歩かない習慣がつくか気の流れと同調すると頗る快適で健康になるのです。
私は元々曲がりなりにも正しい御辞儀や歩き方ができていますが細部に良くない点があったらしく、その蟻の穴が近頃に出ていて少し不調になりました。歩く時に微妙に足から動かしていて平衡感覚が時々崩れるのです。
特に若い人は勢いに任せることが多く、そこで悪い癖がつくと齢を重ねてもなかなか直りません。
私は寧ろ良い習慣が無意識過ぎて頭で考えたことがなく、齢を重ねた今になって無意識が空回りして抜けてしまった(呆けか?)ようです。もう少し頭で考えたいです。
「胸を張って背筋を伸ばす、」:先ずはその考えをやめましょう。
胸は張っているつもりでも下がって来ますし背筋は伸ばしているつもりでも伸び切ってしまうものです。するとおなかや足に皺寄せが来て尻が窄みます。
そうではなく、おなかと背中が中心、根幹です。そこから手足や口などの末節が制御されます。
取り敢えず心は込めなくてもよいので、体の動きを精密に注意しながら御辞儀をするなり歩くなりする必要があります。
日本の再生はほとんどそこに懸かります。
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