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19話  高校3年就活中、2件隣に漫画家が引っ越してきたので、とりあえず押しかけて僕が漫画家になるまで

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20話はこちら。

https://note.com/valensia/n/n644d6ea5d000


さて。スプリガンがネットフリックスでアニメ化するとか!!
実は宙さんとはホント数えるほどしかお会いした事が無く、
始めてあった時は、宙さんの仕事場に皆川さんと遊びに行って、
初めて会う人相手にバーチャファイターでジャイアントスイングを
かけまくった
という残酷な記憶しか残っていないのですが……。

ともかく、劇場公開版スプリガンの時はARMSを手伝って
いた頃でしたよね。あれもカッコイイ映画でしたねー。主題歌の「Jing Ling」も良かったです。

スプリガンの時は正直本当に能力の低さから
何も仕事が出来ない状態
だったのですが、とにかく楽しかった事と、
プロの原稿に始めて触った時。実は一番自分にとって「重みがある」作品なのです。単行本の重みや原稿の厚みを始めて意識した作品だったり、始めてペンを入れた物でもあるので。精神的にも。

多分ですが、スプリガンが一番仕事してない作品だから逆に
漫画として読めるのではないかと。
僕にとって憧れとか、ファン目線が先に立つ作品なわけです。

そういう思い入れのある、僕にとっては運命的なスプリガンが
アニメ化するとの事で、それはそれは期待して待っている所。

僕はちなみに、御神苗抹殺計画が好きです。始めて生の原稿をみた章である事と、漫画でも描いた「原稿を強引に借り入れ、家に持って帰った」という今考えると信じられない暴挙を起こした回ですから(笑)



本格的に仕事したのはARMS以降で、特にARMS公式放任サイト等も僕が運営管理していたり、七月さんと一緒に「アルのあるある大辞典」やチャットウィズアリスでARMSファンの方々と交流出来た事など、思い入れは当然強いんですが……ARMS以降になると、もう僕が描いている部分が結構あって、今見るともう直したいとか思ってしまうので、冷静に
見ていられないわけです……。
当時中々に頑張った背景があったとして、そんなに昔描いた背景を今客観的にみて、良く見えることが自分では無いので(汗)とかホラ、余計な事ばかり考えてしまうのですよ。
もう思い入れがどうとか言ってられる状態ではない。
目の前の原稿をいかに早く仕上げて、買ってきた鉄拳3の基盤で
遊んでる別のスタッフに乱入するとか、そんな事ばっかり考えるわけです。


真面目な話をすると、ストーリーは最初にネームの段階で、
「自分にはおそらくこの背景が回ってくるだろう」という計算と、
ストーリーの流れを把握する為に読む
んですが、
そこで感動とか、盛り上がったりしている暇が無いのですよ。
連載中手伝っているスタッフというのは(笑)解釈を間違えない様にしないといけない、というのが先に立つわけです。

という、仕事としては最も充実する期間ですが、思い入れより忙しさがかってしまったのがARMSなわけなのです。


ところで……全然違う話ですが、たまにテレビで他の作家さんの仕事場が
紹介されている時があるじゃないですか…凄く真面目に見えるというか、
私語が少ないというか…僕なんか始終喋ってましたから。

テレビだから…ですよね(汗)
ガチ…ですか?

いや、本来あれが正しい漫画制作現場の姿なのかもしれない……。

あ!浦沢直樹先生は漫勉で「自分だけがしゃべっている」と仰ってましたね。神崎プロも、橋口さんの所もしゃべって大丈夫だったので、
僕はお喋り禁止の仕事場では死ぬかもしれません。


もし気に入って頂けましたらサポート頂けると大変嬉しいです(^^)業界が偏ってしまう内容が多いですが、色々参考になるような記事が書けるようにしていこうと思います。