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やばすぎる方向音痴でおなじみ、平松愛理さんの「シングル イズ ベスト?」の歌詞がやばい

最近Spotifyの「タイムカプセル」が好き。

私のためだけに懐かしいあの曲たちをプレイリストにしてお届けしてくれて、それが結構いいところを突いてくるのだ。自分が好きで聴いてた曲だけじゃなく、当時流行っていたものが入ってるものだから、ちゃんと聴いたことはなかったけど懐かしい!となって、ついついじっくり歌詞まで意識して聴いてしまう。

そんな中、衝撃を受けた一曲。平松愛理の「Single is Best !?」。パッと見、誰かのシングルベストアルバムの名前か??と思ったけど、曲を聴いたら確かに聴いたことがあった。平松愛理さんは最近は周囲がドン引きするぐらいの方向音痴で「ホンマでっか!?TV」や「アウトデラックス」に出演されて、天然キャラを披露されている姿を見る。若い人にとっては、歌手というよりそっちの印象が強かったりして。


彼女の大ヒットシングル「部屋とTシャツと私」は、本当にTVでよく流れていたし、色いろな音楽番組でピアノを弾く彼女の姿をたくさん見た。正直、中学生だった私は、内容的には全く意味がわからず、ていうか当時からひねくれていたため、「なんで旦那に服を買ってとお願いしなきゃいけないだろう、奥さんだって家事という仕事をしているのに。。」なんてことをなっまいきにぼんやり考えていた。調べれば、なんとその曲の「あれから」バージョンがあるとな!しかもなかなか中身が強烈、というかリアルというか。。平松愛理さんて、こんなにお茶目に毒っけをさらす人なのね。。。好きになったw。


そんなことはさておき、なぜこの曲「Single is Best?」に衝撃を受けたかと言うと、この歌詞に出てくる女性と、今の私たち世代とで悩みが全く変わってなかったから。


主人公の女性はキャリアウーマンで、恋人から突然プロボーズを受けたけど、即答できなかったためふられたらしいところから歌は始まる。

どんなに好きだって 突然のプロボーズに
躊躇しないひと(女)はいないわ
なのに即OKじゃないから サヨナラなんて
愛までも 何故持ち逃げできる

きっと、彼の方が悪い意味での俺についてこいタイプで、俺が稼ぐからお前は仕事辞めて家にいろ、とでも言いだしかねない人だったから、即答できなかったのでしょうね。今は経済的理由で共働きを希望する男性は日本でも多いけど、本音では自分が稼いで奥さんには家庭を守ってほしい人が多いのではないかとお見受けする。もちろん、女性にもそれを望む人がたくさんいると思うし。

お気に入りのCD 似合う部屋に住めること
ピンヒールがさまになること
ブランデーでお月見 築いてきたサンクチュアリ
手放す覚悟 分かってない

ブランデーでお月見ってところが、読んでいる限り、バブリーを引きずってる匂いがプンプンしますが(偏見ですw)、わかる、わかるよ。誰かに与えてもらう幸せもあるのは確か。だけど、だけど、自分の力で手にした物や生活を、そう簡単には諦められないよ。。。それとも、若い子は本当に物をそんなに持ってなくて、今手に入れた生活に執着しないのかしら。そういえば今日、クリーニングから戻ってきた冬用コート3着をクローゼットに戻し、自分の部屋を見まわして思ったが、ハイブランドではないとは言え、こんなにいくつもの洋服やバッグなど、物質にまみれた自分も、今の10代、20代前半の子からしたら、バブルを生きたオワコン人間のようなものだろうな、と。所有から共有へ。若者がほんとにすべてをサブスクで済ませているのかどうかは疑問だけれど、生き方が私なんかよりだいぶ軽やかなのは、会社の子たちを見ているだけでびんびんに感じる。時代に取り残される日がこくとくと迫っているような。。

と、脱線してしまったけれど、当時は結婚=自力で築き上げた生活=キャリアを捨てるのが必然で、だから、結婚するかキャリアをとるかの2択しかなかった。今はだいぶそんなことは無くなった、とはいえ、会社内では、まだまだ妊娠した女性に対する風あたりは強く退職を陰湿にすすめてくるところもあるし、旦那さんもとりたくても育休はなかなかとりにくい状況が大半のようだ。そうなったら、どうしても女性が仕事を辞める、良くてセーブして、家庭中心にならざるを得ないのよね。。。

シンデレラはただのシングル 追いかけられない様に 
ちゃんと靴 拾ったの 
本音にお化粧せず 上手にルージュがひける頃
後悔しないように この鐘を忘れない

この、”ちゃんと”っていうところがなんか、ぐっとくる。王子様のところには行かないっていう、確固たる意思が感じられる。自分の未来は自分で決める。ってことかな。

最初に書いた通り、共働きも増え、育休も前よりは取りやすくなっただろう、まったくもって今の時代とは同じではないにしろ。

しかしだ、例えば旦那さんが転勤になったとき。こどもの学校が理由で転勤についていかなかった場合は理解されても、奥さんの仕事が理由の場合は、薄情だとか妻としての役目を果たしてないとか、言わなくても思ってる人が相当いそうだと、想像に難くない。旦那さんっていうより、親せきとか。

まあ、ジェネレーションギャップっていつの時代にもあるから、仕方ない部分も多々あるのだけどね。過去の時代を否定する気も無いし。ただ、過去は過去なので、今の人達がやりやすい、生きやすい方法ってなんだろうって、若い世代が日本を支えてくれた上の方々を敬わなければならないのとせめて同じくらい、上の年代の人も、ちょっとだけ考えてみてもらえたら嬉しいな、なんて。

あと、この前TVで観たのだけど、やはり日本の男性の育休取得率は先進国で最低で、そもそも意識が違う、と。欧米諸国の人達は、育休をとり育児に参加することは、受けるべき当然の権利だ、と。

なるほどね、、、と。日本では、どうも、男性も育児に家事に参加しなければならない、それは義務だ となってしまっているのよね。

そう思ってしまう男性が必ずしも薄情で大人になり切れていないどうしようもないでっかい子供なわけではなく(失礼w)、

参加したくても会社の仕事が山のように降ってきて手が回らないのに上司からはなおかつ残業はするなと言われ、

こっそりサービス残業するしかないのにくだらない会社の付き合いで飲み会に行って後輩よりも多めに払ってあげなきゃいけないからまたお小遣いが減って、

家に帰れども会社から自宅まで満員電車に揺られて気づけば着いたのは1時、、、4時間後には起きて6時には家を出る、みたいな生活をしているのかもしれない。
そんな彼らに、3時間おきに起きるこどもに夜中ミルクをあげて、というわけにもいかんし、週末くらいはゆっくりしたい、という気持ちもわかる。しかしそうすると、妻はいつ休めばいいのだー!!と。

ああ、書いてるだけで頭が痛くなってきた。

そう思うと、もし会社自体がすぐに非常事態になっていない人の場合、いや、もしかしたらたとえそうであっても、このコロナで、限られた自分の時間を何に使うか、本当に真剣に考えた、とてもとても大切な時間になっているといいな。って、一人何も責任を負っていない私が言うのもお門違いだけれど。

このコロナ期間で家にこもっていたおかげで、たくさん昔の曲や、シングルしか知らなったアーティストのそれ以外の曲にも触れ、音楽の素晴らしさを再確認した。今回の歌詞のように、改めて読むと本当に素晴らしいと思った曲が山ほどあったし、とっても新鮮だった。

コロナって、何なんだろう。

とりあえず、平松愛理楽曲の素晴らしさを教えてくれて、ありがとう、Spotifyさん。

これは、「Single is Best !?」が収録されているベストアルバムなのかな?良き。


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