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暮れの元気なご挨拶 ~『VEJ通信』Vol.6・Vol.7 制作備忘録

プロジェクトマネージャーのマイケル(坂本)です。毎年この時期になると本当に新鮮な気持ちで思うのですが、とにかく一年が過ぎるのが早い! 特に子供が生まれてからのこの二年間は、日常生活のアレコレに追われ、慣れないことばかりで、季節の変化を感じる間もなく時間が過ぎ去っていった印象です。

先日、弊社の池田が更新したこちらのnoteでも触れましたが、年末といえば、毎年VEJがお取引先やお仕事をご一緒させていただいている皆様へのご挨拶と近況報告を兼ねた社外報「VEJ通信」の制作が大詰めを迎える時期です。私は昨年までの2年間、2号分のまとめ役を担当しました。

現在鋭意制作中の2025年号Vol.8の完成を期待しつつ、過去に担当した2号分についての備忘録をまとめてみました。
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VEJ通信について

VEJの主な事業はWebサイトや映像コンテンツの制作です。私たちを紹介する上で、事業や仕事のことを徒然と並べるだけでは味気ない。VEJと関わっている、あるいはこれから出会う方たちに、私たちへの理解を深めるためのきっかけをつくりたい。そんな気持ちから『VISUAL AND ECHO JOURNAL』(VEJ通信)の発行に至りました。

VEJには東京の本社以外に甲府と京丹後にもオフィスがあります。2つの支社ができてからは、ビデオ会議やチャットアプリなどで3拠点を繋げて仕事をしていますが、対面の会話が減ったことでスタッフの思いや考えにふれる機会も少なくなりました。だからこそ、スタッフ同士の人となりを認識し合える機会づくりが必要だととらえて、その役割も『VEJ通信』に込めています。

VEJの仕事はインターネットなしには成立しませんし、そこに介在するコンテンツ制作に深く関わっています。通信が必要不可欠なわたしたちがお届けする年1回の便り。普段お伝えしきれない各オフィスが取り組むプロジェクトやVEJスタッフのパーソナリティをお楽しみください!

VEJ通信 - ABOUT
https://v-e-j.com/journal/about/


VEJ通信については入社以前からの友人である甲府支社長の宮沢を通じて2017年の第一号から目を通していました。当時IT系ベンチャー企業で B to C の仕事に従事していた自分の業務は、毎月の売り上げ・利益に追われる割と泥臭い役割を担っていたこともあり、VEJ通信から伝わるVEJで働く人たちの空気感やユーモアと、おしゃれな装丁・質感に感銘を受けたことが思い出されます。

過去号のWEBアーカイブはこちら↓



2023年 Vol.6でやったこと

2023年のVol.6ではVol.5まで続いた流れから一旦方針転換を図ることになりました。そこで考えたことは、

・個人的に入社のきっかけになった「VEJ通信」が有する「良さ」について改めて掘り下げること。

・「冊子」「年始のご挨拶」「社外報」というVEJ通信の今までの役割・枠組みから外れた何か新しい表現に挑戦できないかということでした。

私が制作に関わっていなかった過去号の制作時、制作メンバーが考えていたこと・念頭に置いていたことなどをヒアリングしつつ、以下を掘り下げました。 

①VEJ通信の「良さ」について掘り下げる

・VEJで働いている人の顔が見える、思いが見える
・VEJで働いている人と、VEJと一緒に働いている人の関係性が見える
・一般的な「社外報」では見かけない、VEJ独自の文化やユーモアが見える
・VEJに関わって頂いている方々への感謝の気持ちを表明できる

上記のようなVEJ通信の根幹が理解できたところで、次に良い部分は残しつつ、どのように新しい表現に取り組むか考えました。

②枠組みを変える為に行なったこと 

新しい表現、枠組みを変える為に以下を議論しました。
・「冊子」であることの意義を再度掘り下げる。
・「冊子」でできる面白いアイデアを掘り下げる。

・「冊子」であることの意義
 →WEBと映像の制作がメインの会社であるので、リアルに渡せるモノ、受け取ってもらえるモノに普段の制作物とは違った価値が宿る(だろう)。

・「冊子」でできる面白いアイデア
 →受け取った時のインパクトや面白さを前面に押し出していく為に、広い世代に馴染み深い少年漫画雑誌のパロディというアイデアを採用。

 →少年漫画雑誌に付随するパロディネタを盛り込む(通販広告欄、巻末一言コラム、オマケステッカーなど)

 →VEJ通信の「良さ」が出せるインタビュー形式やコラム形式のコンテンツについてはWEBに掲載することで補完する。また新しい展開として冊子でできなかった映像の掲載をWEBで行う。

完成したVEJ通信 Vol.6

「年刊青年ブイイィジェイ」という架空の少年漫画誌
外装はカラー印刷に、中は漫画雑誌風の紙質で印刷
新連載「未来青年イケダくん」はVEJの歴史を振り返りながら、
VEJの未来に期待が膨らむ内容に
少年誌によくある漫画家ひとことコラムのパロディ
「文化沼」マンション広告のパロディと、オマケのVEJステッカー




よかった点
・漫画イラストを担当してくれたStudio komaku生山さんや、編集・校正を協力してくれた小野さん。誌面の質感など色々と相談に乗ってもらった藤原印刷さん。社内デザイナーダイゴ先生とニゴさん、そもそもの漫画のアイデアの発案や文化沼広告を一緒に掘り下げた柊子など、短い期間だったが沢山相談しながら一つづつカタチにできたので完成した時の達成感が大きかった。

・巻末コラムなど全員参加コンテンツでメンバーの個性がみえた点。

・新しい試みであったが、読んでくれた方々の反応も概ね好評だった。

うまくできなかった点
・10月中ばから進行を開始した為、スケジュールがタイトで色々と急ピッチで進めなければならなかった。

・冊子の台割(だいわり)確認や校正、印刷する為のマスト要素を自分が理解できておらず、色々と対応が後手に回ってしまった。

・進行上、内容決定の過程でスタンドプレーとなってしまった事が多々あった。



2024年 Vol.7でやったこと

Vol.6の制作時に社内各担当に相談したり、全員参加の巻末コメントを集めたり、インタビューを行うなかで思ったことは、改めてVEJメンバーそれぞれが個性的で面白いということでした。Vol.6ではスケジュールや進行上の関係で自分や一部メンバーで内容を決定し進めざる負えなかった為、普段アイデアを発表する場がないメンバーの声も聞いてみたいと思い、一旦一人一人にやりたいこと・アイデアについて挙げてもらうことにしました。その過程でVol.6のテーマを"ゼロから" "最初から"という意味合いの「FROM SCRATCH」に決定しました。

①アイデアを集めるにあたり行ったこと

・アイデア出しとまとめのスケジュールをしっかりと確保する為、9月ごろには方針を決めて社内で相談。

・「VEJ通信だから」というような縛りは敢えて設けないで、各々でこうだったら面白いだろう!という発案を依頼した。

・出てきたアイデアをなるべく採用できるように、最初にページ数などの制約を設けないルールで進行した。

・コンテンツアイデアについて、ワイヤーやレイアウト、イラストなど自分で形作れる人にはどんどん進めてもらうことにした。

②アイデアを整理して項目やページ数を決定

・10月頃より募集したアイデアについて整理を行う。

・発案者の想いが強いアイデアや企画や、イメージラフなど具体的なものについては優先的に採用しページ数を確保した。

・内容が似ているモノ、統合したらより面白そうなモノを各提案者に相談し、コンテンツをまとめる調整を行った。

・ある程度アイデアが出揃った段階で、自分が個人的に組み込みたいアイデアを提案・相談(外部ゲストコラム、社内対談コンテンツなど)。

③各コンテンツのブラッシュアップ

・「初稿」「WF作成」「編集」「デザイン」「全体校正」など段階毎にマイルストーンを定め、進捗表にチェックボックスを設け、週毎で各コンテンツ担当に進捗を確認。

・コンテンツ毎の誌面数に対して、掲載したい写真や載せたいテキストのボリュームを相談しながら調整。

・対談/インタビュー形式のものについては事前に想定文字数・構成を考えた上で録音に臨んだ。


完成したVEJ通信 Vol.7

「FROM SCRATCH」というテーマに対して、
「タマゴが先か、ニワトリが先か。」というアンサー・デザインが表紙を飾る
VEJの仕事について、過去を振り返りつつ未来を見据える渾身のコラム
映像部によるドローン合宿(ヴァカンス?)レポート
ファッショングラビア風、文化沼広告
社内メンバー対談インタビュー
Vol.6に続く全員参加型コラム



よかった点

・VEJメンバー全員に一旦もれなくアイデアを出してもらうことで、VEJ通信に主体的に関わる下地をつくれた。

・結果、各コンテンツそれぞれ個性が際立つVEJ通信がつくれた。

・想いが強い人のアイデアはイメージも具体的で、内容も面白いということに改めて気がつかされた。

・紙の質感について、モチーフとしたZINEと何度も照らし合わせ、納得いくところまで落とし込めた。

うまくできなかった点
・制作ニ回目にしても印刷前のマストチェック項目が抜けてしまい、各対応が後手にまわってしまった。

・役割分担が曖昧になっていたコンテンツのスケジュール遅延に対して、軌道修正がうまくできず、予定していた編集作業が遅延してしまった。

・対談/インタビュー形式コンテンツについて、当初想定していた構成やトピックスで進行する為のイニシアチブが握れず、文字数調整などの編集作業に大幅に時間がかかってしまった。

・結果、半分以上のコンテンツについて必要な要素がスケジュール通り揃わず、デザイン連携が遅れデザイナーに負担をかけてしまった。
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結び : 何のために、誰のために。 原点に立ち返る。

2号分のまとめ役を経験してみて、普段の業務ではお客様から目標や締切をいただくことで、ある意味お尻を叩かれながら動いている部分が多いことを改めて感じました。一方で、内製プロジェクトでは、自分たち発信で制作を進めることの難しさを痛感する場面が多くありました。ただ、どちらの場合でも共通して大事なのは、「何のために、誰のためにこの仕事をしているのか」という動機づけと、「妥協せずに良いものを作ろう」という意識であると再認識しました。

まとめ役として、プロジェクトの目標やテーマをチームのメンバーにしっかり伝えて、全員の認識を揃えることが大事。また、各メンバーが制作物を受け取る相手の喜ぶ姿をちゃんとイメージできているか、このことがとても大事であると思いました。この経験で得た気づきを普段の業務でも意識していきたいと思いました。



(マイケル)

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