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ブロックチェーン革命③

第一章 ブロックチェーン革命の到来

ⅰブロックチェーンの機能とメカニズム

ブロックチェーンは公開分散台帳。誰もが参加できるコンピューターの集まり(※P2P)により運営され、公開されます。
データの改ざんができないようにPOWという仕組みが導入されていて安心安全で。特徴は以下の通りです。

①記録が公開される
②分散的な仕組みで運用され、管理者がいない
③運営コストが安く、システムがダウンしない
④事業主体の組織の信頼必要なし

※P2Pとは対等な関係にある複数のコンピューターが直接接続しあい、データを送受信するネットワークスシステムです。


「P2Pネットワークによって運営される」

集中管理型システムでは全ての取引を中央にいる管理者が管理します。管理者が誤った取引や不正を監視するので、大変な入力とコンピューターサービスが必要です。
電子マネーはその典型で、金融機関や運営会社などの「信頼できる第三者」が管理しています。
ブロックチェーンはP2Pネットワークが取引データを共有し、相互を監視することによって不正取引の監視をしたうえで取引の記録を行っているため、
第三者の保証が不要で安心な取引が可能です。
例として、ビットコインの場合は7000~10000人台ものコンピューターがP2Pに参加しており、この全台が取引を監視、閲覧している。不正の心配がないということです。


「POW(プルーフ・オブ・ワーク)」

デジタルな記録は改ざんすることが簡単で、これまで証拠として認められなく、紙に書いて印を押さないとだめでした。
ブロックチェーンはPOWによりこの問題を解決しました。


・個人や組織を信頼する必要がない

管理者や組織を信頼する必要がなく、このシステムを「trustless system」(信頼が不要なシステム)といいます。
これを用いればインターネットの世界で経済的な価値を送れ、例えば通貨を送ることができます。
ブロックチェーンを用いるサービスの提供はあらかじめ書かれたプロトコルによって自動的に進められます。プロトコルを書くのは人間です。


「分散システムは攻撃に強い」

ブロックチェーンは圧倒的多数のコンピュータ-により管理、監視、運営されているため、ハッカーによるサーバーダウンとは無縁です。
「ゼロ・ダウンシステム」と言われ、実際にビットコインや類似の仮想通貨は一度も事故を起こしていません。
今まで述べてきたの「パブリック・ブロックチェーン」と呼ばれるものです。


「ブロックチェーンで清算・決済のコストを4分の1削減できる」

ブロックチェーンは管理者不在のためコストが削減できます。具体的のいうと以下の通りになります。

・全世界の金融機関での清算や決済にかかるコストは、毎年650億ドルから800億ドル(6.5~8兆円)ほどですが、これを2022年までには150~200億ドルの節減が可能にできます
・証券・資本市場の清算・決済コストが全世界で年間110~120億ドル削減
・住宅の保険ではアメリカだけで年間20~40億ドルの費用削減
・マネーロンダリング対策費用が全世界で年間30~50億ドル節減
・民泊の分野では予約が30~90億ドル増える。
・スマートグリッドの分野ではアメリカだけで25~70億ドルのマーケットを創出

インターネットは地球規模で情報送信のコストをゼロ近くまで下げ、世界を大きく変えましたが、それと同じような変化が期待できるのです。

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