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旧約聖書 新改訳2017⑧

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創世記1章⑧

15

これらの出来事の後、主の言葉が幻のようにアブラムに伝わってきました。
「アブラムよ、恐れることはありません。わたしはあなたの盾となります。あなたへの報いは非常に大きいのです」

アブラムは言いました。
「神、主よ、あなたは私に何を下さるのでしょうか。私は子を設ける前に死が訪れようとしています。私の家の相続人はダマスコのエリエゼルなのでしょうか。」

さらにアブラムは続けました。
「ご覧ください。あなたが子孫を私に下されなかったので、私の家のしもべが私の跡取りになってしまうでしょう。」

すると、主の言葉が彼に伝わってきました。
「その者があなたの跡を継いではいけません。あなた自身から生まれて出て来る者があなたの跡を継がなければなりません。」

主は彼を連れ出して言いました。
「さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えない。あなたの子孫はこのうようになる。」

アブラムは主を信じました。それが彼の義として認められました。

主は彼に言いました。
「わたしはこの地を、あなたを所有主として与えるために、カルデア人のウルからあなたを導きだした主です。」

アブラムは言いました。
「神、主。私がそれを所有することが何によって
分かるのでしょうか。」

主は彼に言いました。
「わたしのところに三歳の雌牛と、三歳の雌ヤギと三歳の雄羊と、山鳩と、鳩のひなを持って来なさい。」

彼はそれらすべてを持って来て、真っ二つに切り裂き、その半分を互いに向かい合わせにしました。ただし、鳥は切り裂きませんでした。

猛禽がそれらの死体の上に降りて来ましたが、アブラムはそれらを追い払いました。

日が沈みかけたころ、深い眠りをアブラムを襲いました。そして、大いなる暗闇の恐怖が彼を襲いました。

主はアブラムに言いました。
「あなたはこのことをよく知っておきなさい。あなたの子孫は自分たちのものでない地で寄留者となり、四百年の間奴隷となって苦しめられることになります。
しかし、彼らが奴隷として仕えるその国を、わたしは裁きます。その後。彼らは多くの財産とともに、そこから脱出するでしょう。
あなた自身は平安のうちに先祖の元へ行くことになります。あなたは幸せな晩年を過ごして葬られることになるでしょう。
そして、四代目の者たちがここに帰って来る。それは、アモリ人の咎が、その時までに満ちることがないからです。」

日が沈んで暗くなったとき、煙の立つかまどと、燃えているたいまつが、切り裂かれた物の間を通り過ぎました。

その日、主はアブラムと契約を結び、こう言いました。
「あなたの子孫にわたしはこの地を与えます。エジプトの川から、あの大河のユーフラテス川まで。ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、ヒッタイト人、ペリジ人、レファイム人、アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の地全てを。」


16

アブラムの妻サライは、アブラムの子を産んでいませんでした。彼女にはエジプト人の女奴隷がいて、その名をハガルといいました。

サライはアブラムに言いました。
「主は私が子を産めないようにしています。どうか私の女奴隷を使い、子を得て下さい。」

アブラムはサライの言うことを聞き入れました。

サライはアブラムがカナンの地に住んでから十年後、ハガルを連れてきてアブラムの妻にしました。

アブラムはハガルに自分の子を産ませました。彼女は自分が身ごもったのを知って、自分の女主人を軽く見るようになってしまいました。

サライはアブラムに言いました。
「私に対する横暴なふるまいは、あなたの上に降りかかればいいのです。私が自分の女奴隷をあなたに与えたのに、彼女は自分が身ごもったのを知って、私を軽く見るようになりました。どうか主が、私とあなたの間を裁くように」

アブラムはサライに言いました。
「あなたの女奴隷はあなたのものだ。好きにしなさい。」
すると、サライはハガルを苦しめたので、ハガルはサライの元から逃げ去りました。

主の使いは、荒野にある泉のほとりのシュルへの道にある泉のほとりで彼女を見つけ、こう言いました。
「サライのの女奴隷ハガル、あなたはどこから来てどこへ行くのですか。」

すると彼女は言いました。
「私の女主人サライのもとから逃げているのです。」

主の使いは彼女の言いました。
「あなたの女主人のもとに帰りなさい。そして彼女のもとで身を低くしなさい。」

また、主の使いは彼女に言いました。
「わたしがあなたの子孫を増やしましょう。それは数えきれない程多くなるでしょう。」

さらに主の使いは彼女に言いました。
「あなたは身ごもって男の子を産もうとしています。その子をイシュマエルと名付けなさい。主はあなたの苦しみを聞き入れられました。
彼は野生のろばのような人となり、その手はすべての人に逆らい、すべての人の手も彼に逆らうでしょう。
彼はすべての兄弟に敵対することになります。」

そこで、彼女は自分に語りかけた主の名を
「あなたはエル・ロイ」と呼びました。
彼女は「私を見て下さる方のうしろ姿を見て、なおも私がここにいるとは」と言ったのです。

それゆえ、その井戸はベエル・ラハイ・ロイと呼ばれました。それは、ガデシュとヘレデの間にあります。

ハガルはアブラムとの間に男の子を産みました。アブラムはその男の子をイシュマエルと名付けました。

ハガルがイシュマエルを産んだとき、アブラムは八十六歳でした。

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