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オーサカ OMOIDE IN MY HEAD 状態

大阪の話をするのに、いきなり京都の話をするのもどうかと思うけれど、ずっと京都が好きだった。と言うか、京都のこと嫌いな人なんておるんか?みたいな場所じゃないですか、京都。そりゃあいけずマインドが気に食わんとかはあるでしょうが、めでたくコンデナスト・トラベラーの世界で最も魅力的な都市にとうとう選ばれちゃうし、もう名実ともに1位の観光地なのは認めざるを得ないじゃないですか。大阪と言えば、学生時代に京都出身の女の子と付き合っていた時に道頓堀へちょろっと寄ったりしたぐらいで、あとは関西に行くとなると基本は京都で、すぐ近くに大阪があるのは知りながらもどうしても足が向かずにいたんだけれど、去年の夏、出張帰りに初めて大阪に滞在したら、ええ、恥ずかしいけど言いますね、ハマってしまったんよOSAKA。

よく恋に落ちる瞬間、世界が無音になるだとか、景色が煌めくとか言うじゃん。その現象については理解できるとして、じゃあきっかけはなんなのって言語化するのは結構難しいと思うんだけど、僕はかなり鮮明に記憶していて、まだ陽射しが残る夕方の天満駅に降り立った時、aikoの花火が発車メロディで流れて(これ)その刹那すっきゃねん大阪となってしまったんよね。なんで?って言われても困るんだけど、好きに理由はいらないと言いますし…。異国情緒かな。

そんな訳で、ここ最近は月イチぐらい大阪に行ってまして、ローカルの方に「大阪でどこ行ったら良いの?」って聞いても「東京なんでもあるしなぁ…京都行ったらええんちゃう?」とつれない返事。現地の人はどうも観光資源が乏しいとお考えのご様子。ただまあ「美味い飯屋はあんねんけどな」とご飯屋さんに関しては教えてくれるから、しゃーなし食べ歩くかあと簡単な気持ちで関西の食文化に触れてしまったのが間違いだと後で気付く。よく「何もないがそこにある」と言うけれど、大阪には何もないが(こう明言するとマジで怒られそう)生活があった。多分、大阪の聖書には「はじめに飯があった」と書かれているはず。ちなみに東京は愛せど何もない。

そっから、大阪の食い倒れってそういうことなのねって学んだし、なるほどそれで天下の台所(誤用)かあと大納得。グルメに故郷の村を焼き払われたかの如く、気になる飲食店に可能な限り足を運んでいる。東京にいる時は、すぐ面倒くさがってウーバーイーツを頼む癖に、旅行となると谷四→道頓堀→梅田とかを一晩でタクシー駆使してハシゴしたりするのは、生まれつきの貧乏性と言うか、欲張り?意地が張った?なかなか次また来られないじゃないかという焦燥感に駆られ?宿題店をガンガンやっつけている昨今。

やっと大阪の地理がぼんやりと頭に入ってきたので「ねえキタとミナミってどこからなの?」と現地民に質問したら「本町やなあ」と言われ、地図見りゃなるほどとわかるけど実感としては全然ないなあなんて感じの解像度の僕が大阪グルメ情報について語るのもどうなんだって感じだけど、まあドヤ顔で語るのも僕の芸風みたいなもんだし、この感情は今しかないものだから文字にしたほうがいいよって言われたのも引っかかってて、じゃ〜気にせず書いちゃおって帰りの新幹線でスマホをポチポチ叩いてる。ちなみにサウスサイドの人が「堀江はミナミちゃう、ポッと出のニシ」と言ってるのが面白くて、ノースサイダーにその話をしたら「その感覚こそがミナミの人」と言っていて面白かった。ここまで書いて新大阪から名古屋に到着しそうなところ。大変だ、時間がない。

関西のグルメ情報に関してはビッギーちゃん aka あっちゃん、エケシエのエメさん aka エケちゃんに教えて貰った店が大半を占める。特に雨のアニキには「ここも旨い、あそこも旨い」と絶対に行けない量の素敵レストランをスネ夫マインドでいつも教えて頂き大変に感謝している。ここに謝辞を記したい。俺はケチだから人から店は教えておいて貰ってる癖に、note読者にはロハで情報提供したくないと言う気持ちがある。我ながら最悪。だから本当は店名を明かしたくないのだが、そうなるとこのnoteはトーキョーモンが見たオーサカのココが面白い!(e.g.天下茶屋のことガチャって略す)みたいな使い道のないトリビアみたいなのを書き連ねて終わってしまいそうなので、我慢しておく。本当はめっちゃ言いたいことあんねんで、大阪の人の言う「すぐそこやで」とか「ちょいちょいやで」って15分は歩く件とか、オマエはすぐ適当なことを言うが関西では会話の最後に「知らんけど」って言ったら責任逃れ出来る画期的なシステムがあるから教えといたるわって言われた事とか、やべ、このままだと終わらん。そういう訳で、ご飯屋さんの話に行くでー。

直近4回の訪阪時に皆勤賞のイタリアンバル。流石に初回の新鮮な感覚はなくなったが、家の近所にこういう店があったら最高なのになと思う。あ、粉もんとかの店は行ってないのでそういうのを期待してる人はすいません。あっちゃんに連れてって貰ったんだけど、雨のアニキもnoteで触れている。やっぱお食事ヤクザだった。そうそう、近くにあるタカムラは、空間というか商業施設のあり方に感動した。デッチバルにもボタン押すとビャーてワインが出る機械あるけれど、大阪であのマシン流行ってんの?近隣のエリアだとポニポニハングリは店構えも焼き菓子も最高に可愛いのでオススメです。私は旅先で再訪する店ってのはかなり凄いことだと思っているので、やはりここが今のところぶっちぎりと言うことになると思います。食べもんじゃないじゃんて言うね。

そういう意味で、たすくは再訪したので、コスメでいうリピありですね。結果論的だけれども、やはり旅行中というのはどうしてもバイアスが強くなってしまうし、新しさを追求したくなる中で選ばれたのは綾鷹でしたってことだもんね。ってかごめん、たすくは京都ですね。ハイ、京都も継続して訪問しております。でも今回は京都寄らんかったし許して。たすくと同じ匂いのする、谷六のダジャレが店名のお燗推しの店は、次回また再訪したいと思っている。あと近くの髭のイケメンがやってるカジュアル割烹の塩にぎりバカ旨。あれ手からなんかヤバい成分が湧き出てるんちゃうかな。驚いた。

ってか気付いたんだけどさ、ぼく食べ物に関して書くのなんか苦手みたい。ツイッター煽り構文みたいな「待って!鰤が輝いて今にも泳ぎだしそう!」みたいなんアカンわ。書けへん。恥ずかしいもん。ご飯の写真を撮るのも苦手だし(撮影自体捨ことに対しては反対ではない)なんかこう食体験を文字にするってさ、こう性体験を赤裸々に綴るのと近しいもんない?ちょっとジェンダー的なアレはさて置き、男同士の下ネタが「めっちゃエロかった!」とか「おっぱいでっかかった!」みたいなんしか言わないのに対して、淑女達は「前戯に???されてるとき??の使い方が?でしかも手で????するしマジ下手くそだった〜〜」など感情は何処へやら緻密なディテールを繊細なら筆致で共有されるのに近しいと言うか、下ネタに善し悪しはないかもですが、やっぱ二人だけの秘密は大事なんちゃうかなと思うので、言うて食事もシェフとあたし二人の対話な訳ですし、誰と行くかとか、様々な背景次第みたいなとこもあると思、あ、こう言うこと書くからオタクは面倒くさいって言われるんですよね。さっさと情報だけ寄越せって? やなこった。

えーと、マルシン飯店の天津飯、マジ美味いッス。完全に感想が前述の「えっちだった」と一緒で脳味噌ついてない感じするね、ごめん。しかもこれもまた京都だし。まあ許せって。そのまま京都のバーについて話ををしますけど、京都のバーは都合10軒くらいやっつけたんですけど、まあ好みもあるでしょうし何処が一番とかそういうのは名言できませんが、ダントツでお得なのは三条の悠洛ホテルですね。だって毎日16時〜19時がハッピーアワーで半額になるから。ちょっと信じられないくらい安くて会計時にたまげます。山崎さんが作っててこれで大丈夫なんだろうかと不安になる。メニューは観光客向けなんだけどローカルの人も楽しめるはず。

京都で行ったバーは2019年のASIA’S 50 BEST BARSに選出されたアリさんの店で教えて貰った店がほとんど。初めて上海のSpeak Lowに行ってからブラインドピッグ系のバーを知り、そこからたまにバーに行くように僕はなったので、あんまりオーセンティックなスタイルは得意じゃないんだけれど、京都には様々なスタイルの楽しめるバーが沢山あって本当に羨ましい。薬草酒バーの一見さんお断りの雰囲気(知り合いのバーテンダーの名前を出すと良いと思う)もキョートー!って感じがして大変よろしかった。

えーと、大阪ね、はいはい。お初のサワダは前にインスタで吉井の雄ちゃんがストーリーに上げてたから気になってて、訪問したら本人がいて笑ってしまった。よっぽど気に入ってるんだろうか。心斎橋パルコの新店オープンおめでとうございます。あとはもう季節が終わってしまったけれど、天六のいぶきの冷やしイリコそば、あれバリ旨いです。冷やしラーメンて基本的には反対なんだけど、これには参ったね。カッペリーニとかもケッて思ってるけどもしかしたら本当に美味しいカッペリーニに出会ったことがないだけかもしれないと反省した。

こういう店にわざわざ旅先で行けるかって言うとかなり勇気がいるんだけど、肥後橋ってか江戸掘のビクトリーにあるイカフライのサンドイッチは地味うまの局地。カツならわかるけどイカフライって珍しいよなあ。犬かよ御大がすげえ好きそうな空間だった、やっぱりこういう喫茶店とかって平野と俺どっちが早いかみたいなゲームあるじゃないですか、もしくは地元の好きな飲食店を如何に今は亡き渡部に見つからないようにするって言うか。これは好きなバンドがメジャーデビューして遠く行っちゃった時の感じみたいなもんでしょって言われると、その通りな部分と、ちょっとニュアンスが違うところもあるんですが、要は何事もおっ広げばかりはよろしくないって話なんですかね。全裸より下着姿の方がエッチみたいな?違う?なんの話してたんだっけ…

あとはですねー、エケちゃんがサイゼリアの次に行くべき店として挙げていたイタリアンですが、ここは確かに美味しい店です。難しくなく、体験を重視しない舌一本勝負系ですし。ただ、いわゆるご飯が好きな人が口にする「優しい」感じの美味さなんですよ。そう、すぐフーディーは優しいとか言いますからね。厳しいとかあんのかよ。化学調味料不使用であったり、塩分や油分が少なく、じんわり旨いやつのことを指すのだと私は理解してます。そう、で、ここは優しいのよ。好きなタイプを聞くと「優しい人」って答える癖に付き合うのは悪い男とつい遊んじゃうあの子のように、たまの火遊びと日常って違うんですよね。普通の人から見たらエグい勢いで外食する人にとって優しさは重要だけれども、たまに在宅で外食する人にとってはわかりやすい派手さが欲しいって言うか。なので、このエントリー?ポスト?記事?雑文をどんな方が読まれてるかは知らんですが、背景によってやはり重視するものは異なるし、色々と共有できてる上でここ行ったらってのと、まとめブログ的な「ばーわんちゃんが考える!関西のオススメBEST10!」みたいなんじゃどこを書くかやっぱり変わるじゃないですか、それに浜崎あゆみも良い人って言われたってどうでも良い人みたいて歌ってたように、万人ウケってエッジが効かないから4点は取れても5点はなかなか取れないしね。

あ、ミナミについて書いてなかった。初めて前回なんばに行って、駅に降り立ったら「なんなん」て書かれてて藤井風の街として完全に認識してるところがあるんですが、やはり立ち飲みなんでしょうね、ここら辺は。普段そんなスタンディングとか行かないから、やっぱ新鮮だし文化として根付いてる感じは大変羨ましく思う。お金の話はしちゃダメって死んだおじいちゃんが言ってたけど、やっぱ安いッス。普通にソウルか?みたいな物価。街並みも道頓堀ってか東心斎橋のあたりは街並みも結構そう。立ち飲み、カラオケ、スナック、居酒屋、おでん屋、立ち飲み、風俗、イタリアンバル、ラブホ、チキン屋、ラブホ、立ち飲み、立ち飲み。シムシティの初心者かよっていう。いやそのカオスも魅力かと思うけどさ。utage(本店じゃないほう)は正直なんで椅子ないの?もう回転率とか良くね?みたいなクオリティでビギナーのわたしには大変有り難がったし、やっすんは人情と併せてTHEって感じ、笑和はメチャdopeなんで水先案内人いないと僕なら入れないかも。この3軒はエキシエの大将に連れてって貰わんかったら絶対に行けんかったな。ってかなんばってなんで難波じゃないの。ひらがなの理由ある?あと誰か阪神電車が野田駅で千日前線が野田阪神駅なのどうしてか教えてください。西に東武があって東に西武がある池袋か??

そんなこんなで新大阪からスマホをピコピコしてたら品川にもうすぐ到着、なるほど2時間15分で5000文字ちょい書けるんですね、ふうん。もうちょっとイケるかと思ったけどこんなもんかあ。やはり文章を認めるなら深夜に限る、夕方だとこうキマる感じに中々ならないですからね。新幹線に乗ってる間だけ書こうかなと思ってたんだけど、もう少し書きたいことあるから渋谷までもうちょっとだけ延長戦。

全然知らんかったんですけど、オーサカのソウルソングにドリカムの大阪LOVER言う曲があると聞き、私はNYに行けばNasのMemory Lane、Alicia KeysのEmpire State of Mind、勿論Englishman in New Yorkを聴く律儀な男ですから、行くたびに大阪LOVERは聴きまくってテンション上げて備えるのをルーティンとしてまして、近そうでまだ遠い大阪が少しでも近くなるように、別に間違えた関西弁を使ってもそこに愛があればオッケーや言うことも勉強したんですが (これは絶対ですけど聴くべきは美和じゃなくSCANDALのカバーのほうです、これだけは覚えて今日帰ってください)本当に歌詞にもありますけど「何度ここへ来たって また来るのはあなたがおるからやもん」だと実感させられるんですよね。大阪には何もないなんて最初のほうに書いたけれど、結局のところ「あなた」がいるってことが僕にとっては一番大きくて、アマちゃんな僕は一人旅とか孤食とかがどうにも苦手なもんですから、やはり誰かと経験を共有したいという思いが強く、そうなると旅行の「どこに行くかではなく、誰と行くか」的なこと落ち着いちゃうみたいな、そんな当たり前のことを改めて思わせる場所が僕にとっての大阪なんかなあと急に締めに入るやんと言われそうですが思ったんだよねえ。今回も色々な人と逢えたし。特に毎回時間を作ってくれるあっちゃんには感謝しかない。こんなこと書いたら、オッ!ばーわんちゃん大阪に彼女でも出来たか!とか邪推されそうですが、そんなんではなくて、仕事終わりに駆け付けてくれたり、在宅勤務の昼休み一時間でランチしてくれたりと、恵まれた交友関係のほうがご飯なんかより僕にとっては大事なんだなとしみじみ思ったからです。大阪、あなたの街じゃんね。おっと東京に着いてちょっとおセンチ入っちゃったか? そんな訳で最近はコスメについてしか書いてなかったけど久しぶりの雑記でした。渋谷に到着。

恋しくて憎らしい大阪〜♪ おわり

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