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「リーダーシップに出会う瞬間」【読書会参加記録#07最終回】

夜の12時過ぎまで前回分の読書会参加記録を書き、翌朝8:00から第7回の読書会に参加してきました。我ながら、ギリギリ感がやばい。
4月から月1~2回ペースで参加してきた読書会も、今回が最終回。スポット参加も通し参加も受け付けているイベントですが、比較的通し参加をしている人が多くて、顔見知りになってきた感があります。

今回も気付きを記録していく。

▼こちらの本の、読書会第7回目(最終回)に参加した記録です。


最終章は、森尾課長の話

最終章は、これまでの章に比べてとても短い。飛行機に乗ってどこかに飛び立った森尾課長について、青木さんとユミちゃんが会話するシーンのみだ。

森尾課長のエピソードで、私が印象に残ったのはここ。

なかなか先が見えなくてみんながうんざりとしたムードに陥った時が何回かあってね。そういう時、森尾さんは必ずこう言ったの。『私は仕事しか知らない人間を部署に作りたくない。ちゃんとプライベートの時間を持ち、そこでいろんな勉強や交流や体験をして、それを仕事に発揮してくれる人を作りたい。…』

こういう苦境の時に、旗を振り続けられる森尾さんは、本当に真のリーダーだな、と。でもこれって簡単でなくて、本当にそう変えたいと望んでいないとなかなかできるものじゃない。自分のコアな願いだからこそ、やり続けられることなんだな、と思った。

相互発達段階を垣間見る

この短い最終章の中で、キーワードとしてあげられていたのはこんな言葉たち。

・遠慮しない、でも、背伸びしない
・責任と限界を結びつけて、自分を捉えていたい
・自分勝手でもなく、自己犠牲でもなく、コアな願いを大切にする道
・自愛から慈愛へ

著者の有冬さん曰く、この章は成人発達理論の第5段階(相互発達段階)をチラ見せさせたいと思って書いた章だそう。この本全体では、多くの人が葛藤している第3段階(他者依存段階)から第4段階(自己主導段階)へのシフトにフォーカスを当てたかったものの、その後の第5段階にも触れておきたい、ということで、「チラ見せ」という形になったとのことだ。加藤先生の解説も、そんなところに入れるのは無粋だ、という話になってあえて入れていないんだそう。

責任と限界を結びつけるとは?

早速グループワークに分かれて、意見を交わし合ったが、結構な割合の人が「この章は『あ〜わかった!』という感じじゃない」と言っていた。自分の発達段階より上の話は、まだあまり時間をもって理解できるものではないからだろう。

そんな中でも森尾課長のwillとして書かれてた「責任と限界を結びつけて、自分を捉えていたい」について、それぞれの解釈を披露し合うのが盛り上がった。
ある人は「責任」と「限界」をそれぞれ「できること」と「できないこと」と捉えて、「自分の適切な対応範囲を把握していきたい」という意味で捉え、またある人は、「人間は生きていく中で責任を勝手に背負い込んでいるが、できることもできないことも融合させて捉えていく」という捉え方をしているという話があった。どちらもよくわかるし、いろんな考えに想いを馳せられて面白かった。
「自分」は「自らを分つ」とも書くから、自分の境界って自分で決めることなのかも?みたいな話もでた。

自分の無価値さも認め、社会のピースとして捉える

そこから、著者有冬さんも交えて全体ワークへ。印象に残ったことを羅列していく。

  • 「責任と限界を結びつけて、自分を捉えていたい」は「〜したい」なので欲求である。成人発達理論のどの段階も、特徴的な欲求があり、このセリフは、相互発達段階の特徴的な欲求であるそう。言葉を開くと、「等身大の自分をありのままで世の中に置かれていない」という意味。

  • 自己主導段階は、自分の価値をどんどん高めていきたいという欲求があった。背伸びMAXの状態。そこから、背伸びしない、でも遠慮しないと手放していくのが相互発達段階である。

  • 社会の中で生きるには、人から認められるように生きるのも必要なことである(他者依存段階)。でもそれで苦しくなった時が、成長の兆し。

  • 葛藤ゾーン(成長過程)のプロセスは、5〜10年続いたりもする。早く上の段階へと生き急ぐと人生はつまらなくなる。苦しさも含めて、味わっていくのがいい。

  • 自分の無価値さを身につけて、社会の中にピースとして置かれているような感覚。

最後に有冬さんの最近のぶっちゃけ話として、「アイデンティティが邪魔で仕方ない」という言葉によく出会うそう。ティール組織のラルーさんが来日した時も、ロバートキーガンが来日したことも全然耳に入ってこなくて、でも「そんなの肩書きがついているのに馬鹿だと思われるんじゃないか」という声も自分の中で大きくあって、でもやっぱり自分のコアな願いに素直でありたい、という話。

なんだかそれを聞いて安心できるところもあった。

全7回、一人で読むのとは違う、また別視点での学びが深まる回でした。
参加してよかった!

▼これまでの参加記録はこちら


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