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「モンスターズ / 地球外生命体」

「モンスターズ / 地球外生命体」の続編。

相変わらず人間の方がモンスターだった…。

上官、アイデンティティや価値観が、ずっと揺らいでいたんじゃないかな…。

新入りに「感じるな」、「疑問を持つな」と、怒鳴っていたけど、実は自分に言い聞かせていたんじゃないかと思った。目標や目的を失った時の人間の心理を目の当たりにした。任務が心の支えや拠り所で、それが消失してしまったことによる戦意の喪失が現実的だなとも感じた。

前作でもそうだったが、敵地に取り残されたり、放り込まれたり、そういう状況から始まる。そうだと教え込まれていたことが、そんなに危険なことではなく、モンスターもイスラム圏の人々の暮らしも、自分たちが介入しなければ、こじれることもなかったのではないか…と。わたしが新米だったら感じていたと思う。

モンスターの胞子のシーンがとにかく美しく目を奪われた。生殖がこの映画のテーマの一つでもあるのかもしれない。あんな形で、サイズで大量に増殖していかれたら人間に太刀打ちできるはずがないだろ…と圧倒された。


人と人よりもモンスターとモンスターの方が合理的。
だってモンスターとモンスターは戦い合ったりしないから。
人は人種がちょっと違うだけで殺し合う。
生物として賢くない方なんじゃなんじゃないか…と
改めて突きつけられた気がする。


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