マレーシア・クアラルンプール カード吸い込まれ太郎
私は海外旅行であんまり細かいこといわず、金をつかってしまうタイプである。なので、現地でカードで下ろすのは「お得」だからではなく「便利」だから、派です。
さて、東南アジアで現金が必要なケースは多々あり、
・現金を両替してもっていくか
・現金を現地で両替するか
・カードで現地キャッシングするか
・友人にたかるか
ということになる。2週間くらい旅行にいくと全部現金を持っていくのは現実的ではない(両替を繰り返す羽目になる)ので、クレカを使ってキャッシングするのが普通ではないかと思う。
日本と異なり(いや、日本でも実は普通にあるんだけど)海外のATMはそこらへんにあり、VisaとかMasterとかのカードを突っ込むとキャッシングができるので便利。
ところで、皆さん「カードがATMに吸い込まれる」という体験はしたことがあるだろうか?私はある。
出オチ(?)ではあるが、こいつが妖怪カード吸い込み太郎である。そしてこいつにやられた私はカード吸い込まれ太郎である。
いや、前日にいやな予感はしていたのである。クアラルンプールの駅(KL Sentral)に「22時」とかに到着し、現地のATMで現金をおろそうとしたのだが、おろせなかったのである。
「クアラルンプールの駅といってもなんなんだ」となるかもしれないから参考写真である。クアラルンプールはマレーシアの首都なので、駅はかなり近代的で、ATMもしっかり電源がはいっていた。
上の写真の左手に見えるATMにカードをぶっさして、いつもどおりにキャッシングをしようと試みたのだが、画面で聞かれた「PINコードが6桁」なのである。皆さん御存知の通り(銀聯以外は)4桁のハズなにかおかしい。私は疲れていたのと、銀聯を知っていた事もあり、00を先頭につければいいのかなと「トライしてしまった」。
そして1秒のエラーメッセージを表示して「一つ前の画面にもどる」ということが発生した。「えっ、今なに表示した?」ということで興味本位でもういちど PINコードをいれてしまった。
先程いったとおり、一瞬のエラー画面でなにをいっているかわからない(OKとか、確認をまつダイアログなど無い。英語?の文章がバーっと書かれている画面が、本当に1秒で消えるのだ!)ので、「こいつは、うごいてないんだな」と認識して、もうちょっと奥にあった別のATMに差し込んだ。こいつはPINコードが4桁だったので問題なし…と思いきや、こいつも1秒エラーで期待どおりに動かない。Whaaaat?
しかたなく「なんだよマレーシア、カードでキャッシングできねえの?」となり、諦めてGrab(つまりはUber)でホテルまで移動したのであった(Grabはクレカ決済ができる)。
外は大雨、ほんと気分はサゲサゲ。
外見だけはご立派なホテルについた一行、ホテルの人間にATMについて尋ねる。
「ATMつかいたいんだけど、近所のATMおしえて」
「マレーシアのATMは09:00〜21:00しかうごかない」
「えっ、マジで?最寄りが、とかではなく?」
「(うろ覚え)50分くらい車でいくと、あるところにはある、諦めたほうがいい」
「Oh…」
マジでいってんのか!?いろんな国にいったが、キャッシングのATMが24hでないのは初体験であり、少々うろたえる。現金がないとなんもできないぞ!しかたなく、移動同様にクレカ決済できるGrabのデリバリー(つまりはUber Eats)で飯をたべたのであった…。Grab最高、神サービス。
さて、翌日。
ホテル最寄りのATMが冒頭のATMである。こいつに普通にカードを差し込み、ふつうにPINを入力したところ、やはりまた1秒だけエラーが表示され、カードがでてこなかった。
たっぷり3秒くらい待ったがでてこない、画面は最初の(操作前の)画面にもどっている。
「やられた…」
吸い込まれた。
もう5秒待ったが、俺のカードはもどってこなかった。
仕方ないので私は別のカードを、吸い込んだATMにさしこんだ。今度はうごいた、ということは吸い込まれた事が確定。
あ〜〜〜…。
私は追加2秒で気をとりなおし、今度こそはキャッシングに成功したのであった。やったーこれでご飯がたべられるよ!
(全然関係ないけど、マレーシアのボトルドウォーターの剣呑な豆知識。いやいや、それの前に死ぬでしょ)
さあ、さとい方はお気づきだろうが、私は前夜のKL Sentral駅のATMで、合計PINコードを三回まちがえてしまった可能性がある。なので、問答無用でATMが俺のカードを確保に走った可能性がある。(繰り返しだが、エラー画面が1秒だったので、把握できなかった)
カードが吸い込まれると本当に脱力感に見舞われるので、皆さん本当に気をつけてください。なお、気をつけても吸い込まれます。つまりは諦めましょう。
さて、Tipsですが、クレカが吸い込まれたらクレカを止める必要がありますね。海外だとどのような手が一番だと思いますか?
正解はLINE電話(でもなんでもいいけど、国内発信のIP電話)で、カードの日本のサポートデスクに電話する!です。
国際電話は高いので、ただでさえ落ち込んでいる人間には負担が高すぎます。
「もしもし、サポートデスクさん?僕のカードがATMにすいこまれてしまったので、止めてほしいんだけど」
「カードがすいこまれたということでよろしいですね、では個人情報をお聞きします」
「云々」
「確認がとれました、では停止いたします。また、ATMの管理業者にはお客様からご連絡ください」
言いたいことはわかるが、ここはマレーシア。マレーシアのATM管理会社に電話したくなさすぎる。
「私は今マレーシアにいまして、マレーシアのATM管理会社には電話したくないんです」
「はあ?なるほど承知いたしましたが…」
「ATM管理会社に連絡しない事で、不正使用の補償がうけられなくなるなど私の不利益はありますか?」
「少々お待ち下さい」
少々おまちください、これも国際電話だとキレそうになるがLINE電話などだと安心して待てます、便利ですね。
「お待たせいたしました。不利益になることはないかと存じます」
「ありがとうございます、ではカードをとめていただくだけでOKです」
(これは私の事例なので、皆さんちゃんとカード会社にきいてくれ)
ということでミッションコンプリートです。
ということで、俺のいい感じのカードは置き去りです、マレーシアの闇に消えました。
皆さんも海外旅行にいくときには、複数のカードを持っていきましょう、そしてPINコードはぜったいにうろ覚えでいれない、あるいは6桁とかイレギュラーがでてきたらキャンセルしてやめましょう。あと、マレーシアって国はあんまりおすすめしません(これもそのうち書くかもしれない)。
こちらからは以上です。
余談:LoungeKey付きで、吸い込んでほしくないカードでもあった…、LoungeKeyってこういう罠もあるのか…。
余談:我々はタイからマレーシアに電車で入国したのだが、国境付近で闇両替業者みたいなのが電車内をまわっていた。
「この先全然ATMとか無いよ?バーツからリンギットにかえないの?ほんとに?」
「(うさんくせ〜w)いらないよ!カードでキャッシングするから!」
と、断ってしまったのだが、まあ、アホで無知は僕でした、マレーシアがこんな国だとしってたら両替したわ。旅行客もすくないローカルなところにいる業者はちゃんと意義があるのであった…。皆さんも気をつけて。おっさんにであったら代わりに謝っておいてくれ。
余談:帰国したら再発行手数料が必要になってしまってほんとつらい。このnoteを有料化してでも、元がとれないだろうか…。
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