タイ・バンコク:Airpods Pro がほしかった

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タイバンコク、MBKというでかい商業施設(ショッピングモール)がありまして、そこに秋葉原チックな体裁でスマホや周辺機器を販売するフロアがあります。やはり人としてよくわからないガジェットを買いたいので行きました。

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フロアを歩いているとめっちゃ社長さん!と呼ばれます、バンコク共通ですね(ダジャレやんけ)。

・iPhone 11の偽物
・Airpodsの偽物
・Apple watchの偽物

などがめちゃめちゃあっていい感じです。最初にいっておきますが、Apple製品の「新品」はまずありません、ある時点で偽物と思って良いです。中古は本物もある

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ある店でiPhone11は「本物!」と連呼していましたが、外装からして偽物とはわかっていました(三眼カメラ部分のテクスチャが変)。しかしまあ付き合って色々見てみて、設定画面で日本語にしてみたら、設定の「General」が「一般」とかではなくて「将軍」になってて爆笑しました。惜しいな〜(写真をとってなかったので)。

とりあえずそのiPhone11はめちゃめちゃプッシュされたんですが、Tipsとしてこういうときに断るにはマジで糞安い金額を言うと良いです。「そのものの価値からみて、ちょっと安いな」程度の値段をいうとむこうもがんばっちゃってめちゃめちゃ長引くので(長引かせたいならいいですけど)、たとえば3000円とかいうと良い。そうするとさすがに相手も引きます(というか、話題が別の商品に移ります)。

ちなみに次にでてきたApple watchの偽物も結構なやみました、Slackの通知もちゃんとでて、ある意味よかったからです。しかし通知テキストで絵文字が空文字になってしまうのでやめました、豆腐でいいからなんか文字がでてくれればよかったんだけどね〜。

さらにTipsですが、こういうパチモノは現地で買わないでAmazon.co.jpで買ったほうが良いです。amazonのパチモノはだいぶマシなパチモノです。スーパーコピーがほしいなら別だけどね。

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閑話休題。

色々ウロウロしていて、実際ほしくなったのがAirpods proです、旅行時点で販売直後でほしい、大体日本円で29000円です。人のよさそうな中東系っぽい顔つきの親父に「Airpods Proあるか?」ときいたらひゅっと若いのがいなくなってどこかからかもってきました。

「こいつだ、本物だぞ」
「本物なの?スーパーコピーじゃないの?」

「こっちのAirpodsはスーパーコピーだが、こいつは本物だ、ほらこのバーコード読み取りアプリで…緑になったろ?本物ってことだ」
「なるほど(全く信用できない)」

シュリンクラップされていて開封できません。うーん。外箱のクオリティはまあ高いですね。

「で、いくらなの?」
「28000円(もちろん実際は現地通貨ですが)」
「(レートをしらべて)たけえよ!それならリテールショップでかうわ!」
「じゃあ26000円」

Apple製品は値下げしてきた時点で偽物です。(っていうか、こういう所に並んでいる時点で偽物なんですけどね)

「うーん、いいけど現金たりないわ〜カードしかないわ〜」
「つかえるぞ」
「えっうそやろ!?」

適当な断り文句に合いの手がはいってしまった、ミスった。

「お前の向こう側にATMがあるだろ」
「それカード使えるっていわなくねえ?w」

うっかり前向きなことをいってしまったので、まあ下ろすフリして逃げるかなーってなりました。

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「本当に本物か?スーパーコピーならいらないぞ」
「本物だって」
(このやり取りを3回くらい)
「わかった(?)ATMにいってくるわ、じゃあな」
「よし、お前案内してこい」

といって若い衆がATMまでついてこようとします

「マジかよwお前マジすぎじゃんw」

これには同行者の友人らも苦笑い、ホントに買うんですか?と聞かれます。

この時点で95%偽物ですが、まあ面白いんで本当におろして買ってみることにしました。

「ほら(現金をだしながら)…っておもったけど、あと500バーツ引いてくれ」
「いいぞ」

いいわけないだろwww99%偽物になりました。

「領収書くれ」
「いいぞ」

ここで領収書を書かせるのはテクです、勝ちました。これで返金で楽になります。

「ほら」
「(お前Samsungの袋にAirpods入れて渡すなよww)おk」
「良い取り引きだった」

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などと言われますので店を離れますが、MBKのスマホフロアには喫茶店があります。

私「よし、Un-boxing動画とるぞ」

スッと喫茶店でアイスコーヒーを注文し、撮影した動画がこちらです。

はい、動画をみていただきますとわかりますが、100%偽物です。

ではクレームに行きましょう。


「おい親父、にせものやんけ」
「うそだ、本物だ」

(なお、この時点で、相手は片言の日本語も使えなくなります)

「お前、説明書に書いてある内容物がたりてない、ほらイヤーピースはいってない、それにiPhoneがAirpods Proとして反応しないぞ」
「ちょっとまて…ほらBTペアリングにAirpodsってでてくるぞ」
「なにいってんだ、本物はそんな出方しねえんだよ」
「え〜〜っいやこれはこのiPhoneのバージョンが古いから」
「お前そんな嘘つくなや!」

え〜〜っではない

「まあそれはいいとして(?)開封したろ?返品は無理」
「お前本物っていったろ?偽物なら買わねえよ」

(2分ほど押し問答)

「わかった、1万返すわ、これが限界」
「1万じゃねえよ!偽物はいらねえの!」

(2分ほど押し問答)

「わかった、もう1万返すわ、これが限界」
「もう1万じゃねえよ!偽物はいらねえの!」

(2分ほど押し問答)

「開封済みだぞ、お前諦めろよ」
「スーパーコピーっていってたら許すが、リアルっていってたやんけ、詐欺はゆるさんぞ」
「…」

ここで親父があきらめて全額返金。

「あなたが紳士でよかった、ありがとう(実際、「お前差し替えたろ?」とかいわれなかったのでものすごく紳士です)」
「(無言)」

ということで無事返金ができました、めでたしめでたし(後述するが、めでたくはない)

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さて、ポイントとしては

・買う前に本物であると名言させること
・領収書を作らせること(金額でもめる)
・すかさず(できればその場で)本物か確認すること(今回Un-boxingとりたくてやってしまった)
・紳士的に、理詰めで強気でいくこと

という感じですね。

皆さん高いものを買うならリテールショップで買いましょうね。実際その後同行者がシャオミのリテールショップで本物をかっていました、めでたい。

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なお、偽物の本場中国(や香港)ではシュリンクラップされていても本物なら「お前今開封して本物か確認しないのか?」と聞いてきます。これがない時点で偽物(最悪中身がない場合もある)ですね。

こちらからは以上です。

余談:MBK自体は立派なショッピングモールで、私はなくした帽子の代わりをかいました。

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余談:なお、実際のところ全額返金でもレートの都合上大損なので、普通はやらないようにしましょう。その後ムエタイを見に行ったのでその入場料でバーツはほとんどつかえました、良かった。


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