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ポケモンとBUMP OF CHICKENが僕らに教えてくれたこと

昨日、ポケモン公式から衝撃のMVが公れた。

BUMP OF CHICKENとポケモンがコラボしてスペシャルMVを制作したのだ。
もう既に全人類見たと思うので説明は不要かもしれない。

様々な人が即座に考察をはじめ次々とtwitterに情報は上がっているので今回は考察ではなくいかにこの動画で私達が「GOTCHA!」されてしまったのかをただただ語らせてほしい。

なお、今回はいつもと違って「だ・である調」でか書かせてもらう。
そして「僕(僕ら)」と「私(私達)」が混在してるのは許してほしい。aikoもよく歌詞に使っているが「僕」のほうが、キャッチーなのだ。

■ポケモン世代にとってのBUMP OF CHICKEN

ポケモン世代ってそれこそ幅が広いんだけど今回に関しては初代赤緑をリアルタイムでプレイしていた層を指して言いたい。

どうやらBUMP OF CHICKENとポケモンは同い年らしい。
BUMP OF CHICKENはポケモンと一緒の年月を歩んできたのだ。
ポケモン世代はこの2つの成功とずっと一緒に過ごしてきたのだ。

私がポケモン赤緑をプレイしたのは幼稚園の年中さんのときだったから、まだBUMP OF CHICKENの存在を知らなかった。
だから完全な被り世代ではないかもしれないけれど成長とともに天体観測、車輪の唄、スノースマイル、ラフメイカー、ダンデライオン、キャッチボール、プラネタリウム、真っ赤な空を見ただろうか…曲と思い出がリンクしてもうそれだけで切なくなるような、BUMP OF CHICKENってもう青春そのものだったりする。

春には錆びついた車輪が悲鳴をあげて明け方の駅へと僕らの体を運んでゆくし、濡れた頬の冷たさなど生涯お前は知らなくていいし。
夏になれば午前2時踏切に望遠鏡を担いでいきたいし、四畳半を広げたくてプラネタリウムを作っちゃうし。
秋になれば溜息の訳を聞いてみるけど自分のじゃないからわからないし。
冬になれば冬が寒くて本当に良かったと思う。

だからこそこの夢のコラボは私達のこれまでの人生をそのままMVにされたようで、自然と全人類が涙することになったのだ。

BUMP OF CHICKENの大ファンじゃなくても、ポケモンをすべてプレイしていなくても(いやこれに関してはプレイしていたほうが10000000000倍楽しめるが)素晴らしいMVであることには変わりはないだろう。

■キャラが良い

今回のMVは既視感がある。
知ってる人はすぐにわかったと思うが昨年公開されたLOTTE70周年記念動画「ベイビーアイラブユー」と監督が同じである。
この動画も非常に良かった。
構成はポケモンもLOTTEも同じで主人公と別に公式のキャラたちがでてくる。

冒頭で男と女の主人公の生まれてから今までの写真がコマで出てくる。
これは、生まれてからこれまでの人生ポケモンと過ごしてきた私達にほかならない。
主人公=私達なのだ。

その私達が動く後ろでこれまで登場したキャラクターたちが笑顔で見守ってくれている。
それと並行して自分が投影したゲームの主人公たちも登場し、思い出が2倍速で押し寄せてくる。
頭がおかしくなりそうだ。

■冒険の始まりはいつも

動画は四人の少年が線路の上を歩いているところから始まる。これは映画好きはすぐ「スタンド・バイ・ミー」だと分かるだろう。ただ、ポケモン好きは違う。これを見て連想するのは、赤緑を始めたときのワクワク、ドキドキなのだ。

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もちろんこのゲームのTVで流れているのはスタンド・バイ・ミーだが、ポケモン世代はスタンド・バイ・ミー=赤緑=冒険の始まりという公式が瞬時に浮かびもうここだけで「公式ありがとう…」となってしまう。
そう、「僕ももう行かなきゃ!」なのだ。

■僕たちはジムリーダー・四天王と一緒に強くなった

主人公=私達が歩く後ろでこれまでの作品で登場したジムリーダー・四天王たちがタイプ別に登場する。
ここはコマ送り必須だが全キャラ見つけられただろうか?
個人的には岩・ゴースト・ノーマル・毒・鋼あたりがよかった。
こうやって見ると全ての人たちとの思い出があり、この人たちの一言が今でも自分の中に強く残っていたりする。
ポケモンはモンスターもよいが、キャラもいい。一人ひとりがそこに生きている。

ちなみにジムリーダーは全員が同等の強さを持っており、チャレンジャーのレベルに合わせてポケモンを出すというルールがあるので本当はストーリ上で戦ってる時点では主人公より全然強い。
ハンデを持って戦ってくれている設定です。
そんな彼らが笑顔で見守ってくれている。
私達の成長を一緒になって喜んでくれているのだ。

■画面が切り替わり僕らは僕らになる

ジムリーダー・四天王までに関しては主人公の後ろのバックモニターに映る形で登場していたが、ここから画面構成が切り替わり、主人公=ゲームの主人公へと移り変わっていく。
ここは、これまでモニターだったのが、主人公の後ろにゲームの主人公たちがそのままの影となって映ってくることで分かる。
ジムリーダー・四天王はあくまで「現実の自分」とは遠い存在だったが、ゲームの主人公がここでゲームと私達の媒介役となり、ゲームのシナリオで過ごした熱い戦い達はまるで本当に私達の経験としてそこにあったかのように演出しているのだ。
ここからのチャンピオン戦・ライバル戦・伝説戦・グリーン・レッド戦全てがもう私達の経験に染み付いてこの熱い気持ちがたぎってしまう。

■わずか2分半に僕らの人生が詰まっている

この2分半の動画の中で私達はどれほどの思い出を思い出しただろうか。
あぁ、アカネちゃん倒すの苦労したなとか、ダイゴさんのユレイドル苦戦したなとか、シロナさんのミカルゲ苦戦したなとか、そういうゲームの思い出はもちろんのこと、このときはポケモン好きって言うのが恥ずかしかったな、とかこのとき受験でしんどかったけどポケモンで息抜きしたなとか、そういう、現実の思い出が一緒についてくる。
それがもうとてつもなく愛おしい。
ポケモンというコンテンツを通じて私達は大人になったし友達になったしなんなら夫婦にまでなってしまった。

■これからも一緒に

初めてポケモンをプレイしたとき。
そのドキドキワクワクは、今もなお続いている。
新しいシリーズをプレイするたびに同じ気持ちになる。
だけどと私達は大人になってしまった。
もう今までと同じようにプレイできないかもしれない。
娘も生まれた。
家も買った。
当時夢にも思わなかった生活を今送っている。
それでも私はポケモンをプレイすることを辞めない。
この先もずっとポケモンとともに成長し続ける。
ポケモンは哲学であり倫理であり歴史であり文学であり宗教である。

できれば娘もポケモンのある世界で育ってほしい。
魅力的なキャラクターやモンスターたちと一緒にたくさんの優しさや強さを養ってほしい。
同級生はバトルでボコボコにしてほしい。

そう遠くない未来、仮想現実がよりリアルに近づくと私達はポケモンを実際に育てることができるかもしれない。いやそうであってほしい。

今回の公式からのスペシャルな企画は私達全主人公への誕生日プレゼントだったのかもしれない。
きっと今も世界中でこの動画が再生され、全主人公たちがこれまでの記憶とともに涙でぐちゃぐちゃになってることだろう。

■最後に

最後にスクショ撮りまくったキバナさん+αをどうぞ。

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ポケモンはいいぞ。

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