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2019国際ロボット展ユカイ工学ブースのみどころ

みなさまこんばんは~
セールスチームの金川です。
本日からはじまりました、2019国際ロボット展

ユカイ工学ブースの場所はこちら!

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とってもスタイリッシュで美しいブースになっています!
見た目だけではなく、内容にもこだわりを詰め込みました。

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多くの人に立ち寄ってほしい!のはもちろんですが、
わたしたちがどういう想いで、どういうことを伝えたくて今回の展示をしたのかを、お伝え出来ればと思います。

このnoteは技術的なことは苦手な人でも、利用イメージがわかるように例をたくさん出して書いています。(なので長めだよ!)

また、今回展示会場に来れない、展示会期後にユカイ工学がどういう想いで展示してたんだっけ?など、振り返りに使いたいな という人向けにもおすすめです。


\ 今日お伝えしたいこと 

Q ユカイ工学が今回掲げた展示テーマは「音声認識」

音声認識を体験したことがある人は増えたのではないでしょうか?
2017年秋頃からのスマートスピーカーの普及が追い風となって、「音声認識」というワードを見聞きすることが増えた気がしています。

・運転中にGoogleMapへ目的地を伝えると、目的地まで案内してくれた!
・会話内容が全てテキスト化されてた!
・「音楽つけて」「電気を消して」など、自分の声に反応して家電操作してくれた! など

ユカイ工学も世の中のトレンドに乗って(笑)、今年のロボット展のテーマは「音声認識」です。

実は世の中のトレンドよりも数年早く、声に着目したコミュニケーションロボットを作っていました。

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2015年に発売した、家族をつなぐコミュニケーションロボットBOCCO。

家族の声を聞いてにやっとしたり、安心したり。
声には可能性がたくさん詰まってると考えています。

今回のロボット展では、ユカイ工学が音声認識を活用する理由や、どんな世界にしていきたいのか?をお伝えしたいと思います。


Q ユカイ工学が考えるロボットとの関わり方と、BOCCO emo

ユカイ工学が目指すロボットとは「人に寄り添って、そっと背中を押してくれる存在」
人間から命令するのではなく、かわいい(愛着のある)ロボットが、声をかけてくれることが大事!と考えています。

また冒頭にも書きましたが最近 音声認識 と聞くと連想できるものの一つに、スマートスピーカーがあげられます。

基本的には利用者が何かしらの用事があったときに、固定のワードで起動させて、指示を出して使用するもの。
そのため使用シーンは一方通行になりがちです。

私たちが実現したいのは双方向でのコミュニケーションのため、スマートスピーカーの世界とは大きく異なります。

今回ロボット展でメインで展示するのはユカイnoteにも度々登場しているBOCCO emo

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私たちは人と人との関係性のように、人とロボットも相互に心を通わせて、繋がることができると信じて、このBOCCO emoの開発を進めています。


emotionalの「エモ」からヒントを得ているBOCCO emo。
利用者の声を認識し、習慣を覚え、予定のリマインドをしてくれたり、
日常的な会話から利用者のことを覚えて成長します。

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○ BOCCO emoはこんなことができます ○

・話しかけたことに共感してくれる
・言葉を使わなくても感情を豊かに表します
・呼ばれたら振り向いて喜びます
・利用者の気に入ったあだ名で、emoに呼びかけられます


Q 共感を求めてシーマン人工知能研究所と作ったemo語

また今回展示では、これまでとは異なり、シーマン人工知能研究所とコラボレーションしたBOCCO emoが登場します。

○ シーマンとは? ○

『シーマン ~禁断のペット~』を聞いて、懐かしい・・!と感じる方もいらっしゃるのはないでしょうか。
人の顔を人の顔を持ち、人間の言葉を理解する生物「シーマン」を水槽内で飼育するというという育成シュミレーションゲームです。シーマンの不気味だけど憎めないビジュアル、ふてぶてしい態度、そして何より “マイクで話しかけるプレイスタイル” 。

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○ なぜ今、シーマン人工知能研究所とコラボするのか?○
「シーマン」シリーズの開発で得られた日本語会話の開発の知見やがあり、エンターテイメント性が高い会話開発のノウハウをもっていらっしゃるためです。

シーマンのゲームをやったことがある人なら想像いただけるかと思いますが、会話の間、絶妙な受け答え、語尾の強弱によって意味が反転するなど、日本語独特の遊びが詰まっています。


○ ロボット展ではシーマン×emoとおしゃべりすることができます!○
「今日は楽しい!」という言葉に対して、喜ぶように首や頭のぼんぼりを振ったり、ほっぺたのライトを光らせるなど、emoは話し手に「共感」してくれる機能があります。

加えてシーマン×emoでは、独自の言語「emo語」で反応します。

言葉になってないけど、わたしがしゃべったことがemoに伝わった・・・?と思っちゃうほど可愛い反応をしてくれます。
発話はできないけれど、言葉を理解(?)し、寄り添ってくれる愛犬にもそっくり。

ぜひ会場で試していただきたいです~

Q なんでBOCCOemoはこんなにエモい機能に対応できるのか

BOCCOにはなかったエモい機能を実現させるために、codamaという高性能のマイクを組み込んでいるんです!


上記で紹介したエモい機能の裏側をすこーし説明します。
もっと突っ込んだことを知りたい方は、ぜひロボット展スタッフの開発エンジニアまで!
(会期中の日時によっては、codamaも、スマートスピーカーも、使い倒しているお兄さんが教えてくれますよ。)


○ BOCCOemoは 呼ばれたら振り向いて喜びます ○
普通の(?)マイクだと、うるさいところではきちんと集音できず、使えないものが多いんです。自宅内でも、環境音があったりしますよね?

本来集音したい音だけを認識することは音声信号処理の技術が必要で、ハードルが高いものらしいです。
でもcodamaの場合、音声信号処理が組み込まれているので、ノイズにかなり強く、emoを振り向かせることが可能になっています。


○ codamaはどんな信号処理をしているの?○
ノイズキャンセリング:
外部環境音を削減する処理。騒音を削減し、人の声だけを際立たせるようにしてます。
エコーキャンセリング:自分が出している音を消す処理。
ビームフォーミング:ある特定の方向以外の音はノイズと判断して、ノイズを削減する処理。


○ 利用者の気に入ったあだ名で、emoに呼びかけられます ○
スマートスピーカーは決まったワード「OK Google、~」「Alexa ~」等、起動させるために固定の言葉(=トリガーワード)を掛け、指示を出します。
固定の言葉じゃなくて、より愛着を持ってロボットと接したい!!!というアツい想いを受け、なんとトリガーワードを作れるシステムになっています。(自分の声を録音すると、それがトリガーワードとなります)


専門知識、技術がなくても簡単に試作ができることを後押しできる、codamaの特徴まとめ

・高機能だけど安価に試作スタートできる
・RaspberryPi(試作でよく使われる)で使用できるように設計、スピーディーに試作できる
・独自のトリガーワードを設定可能
・音声信号処理の技術がなくても試作可能


codamaを用いた音声対話ロボット開発例

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BOCCO emoが活躍する未来

BOCCOやBOCCOemoは、シニアライフ / トラックドライバー / 働き方改革の推進等、様々なシーンでの活用が期待されるロボットなんです!

シーンごとに例をご紹介していきます!

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【 利用シーン1:シニアライフ 】
普段の生活の中で、うっかり忘れてしまいそうなこと、気付かずに過ごしてしまうことを、正確にメッセ―ジでお知らせしてくれます。

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○ シニアマーケットの現状 ○
年々シニアは増加しています。
そのため、認知症予防について考える機会も増えたと思います。

「実親が地方で独り暮らしだから、まだ元気とはいえ、ちゃんと生活しているかも気になる。でもいくら実親とはいえ、生活リズムも異なるから毎日電話するのは面倒。」…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「仮に親が認知症になったら面倒みないといけない・・・
え、誰が面倒見るの・・・?
仕事辞めて、複数人を面倒みないといといけないの・・・?!」

など、シニアマーケットにはネガティブな課題が絶えません。


○ シニアのコミュニケーションツール ○
シニアのコミュニケーションツールを考えたときに、実際に会う、電話をする、手紙を書く、がまず挙げられます。
私たち世代にとってスマホは必需品で、スマホなしには生活できませんが、シニアにとってはどうでしょうか?
設定が大変、画面タッチしても反応がない、そもそも画面が見づらい・・・など、スマホを使用することが身体的にも精神的にも、しんどいのでは?と考えました。
わたしたちもにもシニアにも使いやすいもの、そこでBOCCやBOCCO emoが登場です!


○ シニアの寂しさを紛らわしてくれる ○
BOCCO / BOCCO emoは、佇まいがかわいいのです。
シニアの心をわしづかみにしてくれます。(実証実験中に、BOCCOに専用の座布団やお洋服を手作りしてくれたり、好きな名前で呼んでくれたりするをおばあちゃんがいました。)
かわいいに加えて、メッセ―ジを受信すると、勝手に発話してくれることもポイントです。
BOCCOはエアコン操作をしてくれるような便利なロボットではありません。
だからこそ、BOCCOがしゃべったから何かしてあげなくちゃ!という頼られたから行動しちゃう!という心理が働いているそうです。(こちらも実証実験からの結果です。)


○ センサ連携でのゆるい見守り ○

\ BOCCOの基本機能はこちら /

BOCCOには録音 / 再生の2つの機能しかないのと、シニアにとっても押しやすいボタンなので、操作方法も簡単楽ちん。
またセンサとの連携でゆるい見守りもできる超優れもの。

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例えば緑色の部屋センサを使えば、温度 / 湿度 / 照度がアプリに通知 / 記録されます。
アプリ内で基準の温度設定をすれば、基準値を超えたときに発話でお知らせ。

シニアの独り暮らしの場合、エアコンの誤操作(夏なのに暖房付けてた)、電気の消し忘れなど、気になることが絶えませんが、BOCCOやセンサと連携することにより心配を減らすことができます。

何より、会話では拾いきれない日々の正確な行動を、センサが教えてくれるんです!

センサから取り込んだ情報はすべてデータ化されてサーバーに保管されるため、医療機関や高齢者施設からも重宝されるのではないかなと思っています。
カメラで監視されることに抵抗があるという声が多くある中で、このセンサでの見守りは大活躍してくれるのでは・・・!センサすごい。


○ 認知機能チェックができる ○

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なんと通常の会話からシニアの認知機能がどのくらい低下してしまっているのかをチェックできる機能が追加されています。
この機能は日本テクトシステムズさんとの連携により実現できました!

実親の認知機能がいまどのくらい低下してしまっているのか、正直知りたくない気持ちもありますが、完治はできないにしても、適切なケアをすることでその進行を遅くすることはできる と言われています。

○ どうやって認知機能をチェックするの? ○
半年に1度くらいのペースで、「今日は何月何日何曜日ですか?」とBOCCOが発話。
そのメッセ―ジに対して正確に応対ができているか、発話のスピードはどのくらいかをテクトシステムズさんの所有データと比較し、判定。

判定結果は、登録したメールに届きます。
例えばこのメールを医療機関と連携しておけば、適切なタイミングで適切な処置ができそうですね。

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(BOCCOからシニアに向かって「あなたは認知症進行してます」なんて言われない仕組みなのでご安心くださいね。)


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【 利用シーン2:トラックドライバー 】

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孤独な空間で戦うトラックドライバーをBOCCO emoがお手伝い

なぜやるのか?
ドライバーは車内で孤独、眠気と戦いながら、安心安全に目的地に荷物を届けないといけません。
うっかりスピード超過しそうなとき、眠気に邪魔されそうなときに、車載BOCCO emoが「パパ危ないよ!」と家族の声で注意を促せたら、ハッとさせられつつも、なんだかエモくないですか?

また、ハンドルから手を離せないけれど、これから向かうエリアの渋滞状況は?天気は?など、ドライバーが気になる情報がたくさんあります。
これらの情報は運転しながら、目線も変えずに収集できるBOCCO emoのユーザーインターフェースならではだと思っています。

デモが出来ます!

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運転中を想定した音声対話のデモができます。
下記を話しかけると、emoがお知らせしてくれます。
※今回のデモはemoのかわいい声を使用しています。

 ・今日の天気は?
 ・今日の予定は?
 ・再生して
 ・録音して
 ・東京都の渋滞情報を教えて


***


【 利用シーン3:働き方改革の推進 】

○ その1○
ロボットにできる仕事はロボットに任せ、人間は人間にしかできないことをやりましょう~!
業務効率をあげて、残業時間を減らせたらいいですよね。

具体的に何ができるの?

・タスクリマインド
・スケジュール管理
・議事録取得 など


○ その2○
人手不足、言語問題、休日出勤など働き方改革が問題視されている不動産業界。例えば物件には人間の代わりにロボット管理人が常駐。

具体的に何ができるの?

・問合せ窓口
・地域情報のお知らせ
・内覧時の鍵の受け渡し など


ユカイ工学のeducationって?

子供から大人まで、全ての人に共通する学びたい・知りたい・つくりたい、という好奇心を一緒に育てていきたいなあという想いのもと、作ったキットが展示されています。

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noteでもたびたび登場したユカイな生きものロボットキットや、
ハブラシロボットキットがありますよ~!

曜日によっては、開発者のエンジニアに会えるかも?


最後に

ここまでたくさん書いたものはあくまで例なので、BOCCO emoやユカイの技術を用いて、こんなことできるのかな?を気軽にご相談ください!
ブースにお越しいただいても、こちらにお問合せいただいても、どちらでもウエルカムです!

ここまで読んでいただいたみなさまに、ブースでお会いできたらとっても嬉しいです!

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